海洋散骨の歴史は樹木葬と比べると歴史は古く1991年に「NPO法人葬送の自由を進める会」が静岡県相模灘で実施したのが始まりです。
1987年石原裕次郎氏が亡くなったとき、兄の慎太郎氏が、海を愛していた弟の遺骨を湘南の海に流してやりたいと熱望しましたが、法務省から法律上の問題点を指摘され断念。
その後1991年に節度をもって行う限り死体遺棄に当たらないとの見解が法務省から発表され、散骨されました。
1996年に漫才の横山やすし氏が無類のボート好きだったことから広島県の宮島競艇場の海に散骨されました。
1998年にはXJAPANのhideがロサンゼルスの海に、2012年には立川談志がハワイの海に散骨されました。
海外では有名スターが海洋散骨していることもあり、「自然に還る」イメージとひとつになってかっこいいとみられている側面もあります。
海洋散骨について、法で明文化されていませんでしたが、悪質な業者による違法行為が後を絶たず住民や漁師との間でトラブルが噴出していたこともあり、1998年に国が規制に乗り出しました。
あくまで現行法に散骨が対応していらず「節度をもって行われる限りは違法性はない」としているのにすぎないのです。
さらに市区町村別で条例がある場合もありますので注意が必要です。
「遺骨をパウダー状に粉骨しなければならい」という点を度外視して遺骨を撒けば「死体遺棄」になってしまうのです。
遺骨は散骨前に遺族がハンマーで砕き細かくする必要があります。
業者によってはコーヒーミルで粉骨します。
このプロセスを目の前にすると諦める遺族も少なくありません。
特に東京湾は散骨が多いようですが、ロマンチックなイメージが先行する海洋散骨ですが、現実は魚の餌になっているにすぎないという説もあり、注意が必要です。
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