「複利は人類による最大の発明だ。知っている人は複利で稼ぎ、知らない人は利息を払う。」
相対性理論を発見したアインシュタイン博士の言葉ですが、複利というのは元本に利息が加わり、新しい元本として再投資されていく仕組みです。
こんにちは、豊かで自由な暮らしを探して、般若の呼吸で八十八ヶ所お遍路の旅するゲンキポリタンなFP、三宝院沙門です。今回は複利のメリットについて説明します。
反対に、元本にのみ利息がつくものを「単利」といいます。
複利計算されている身近なものとしては、普通預金が挙げられます。
一応、0.001%ですが、利息に利息がつく仕組みになっています。
ここでは、電卓で、複利計算を間単にする方法をご紹介します。
100×1.05の10乗は?
1.05
×
= ←9回[=]キーを押す
= [2乗]
= [3乗]
= [4乗]
= [5乗]
= [6乗]
= [7乗]
= [8乗]
= [9乗]
= [10乗]
×
100
人類の偉大な発明。『複利計算』
複利計算=利息が利息を生むシステムのことです。
複利計算とは、一定の期間ごとに利息を元金に組み入れて、組み入れた利息を次の元本として使っていく計算方法です。
反対の言葉として「単利」がありますが、単利が最初の元金に対して利息がいくらか計算するのに対し、複利は期間ごとに利息が追加されて計算するので少々複雑になります。
事前に複利計算を用いたシミュレーションができると物件選びの精度や利回りへの理解なども深まるので、やり方を覚えておきましょう。
複利計算はiPhoneの電卓アプリでできる
複利計算は計算が面倒なので電卓で行うことが多いですが、実はiPhoneの電卓アプリで計算できます。
具体的には、iPhoneの電卓アプリを横向きに表示させることで、ランドスケープモードという関数が使える電卓に変わります。
画面の右半分には通常の数字、左半分に関数が並ぶので、わざわざ電卓を購入する必要がありません。
複利計算を行う場合の計算式は、「元本×(1+年利率)のn乗」となります。
※n:運用年数
例えば100万円の投資資金を年利5%の商品に3年間運用するとすれば、1,000,000×{(1+0.05)の3乗}です。
iPhoneの電卓アプリでは左から三番目の二段目に、「Ⅹ3」と書かれた記号が、数値を3乗するものです。
1.05と入力して「Ⅹ3」を押した後、1,000,000をかけると3年後の複利が計算できます。
- 1+年利を計算する
- 運用年数をnとして、n乗をかける
- 上記で算出した数値に元本をかける
長期の複利計算も可能
iPhoneの電卓アプリは3乗まではボタンをワンクリックするだけで計算できますが、4乗以上はボタンが用意されていません。
3年よりも長く計算したい場合は、左から四列目・上から二段目にある「XY」をタップすれば問題ありません。
この「XY」をタップしてから運用する年数を入力することで、簡単に年利を掛け合わせることができます。
1年ごとに計算するのも悪くありませんが、10年を超えると計算回数を間違えることもある上、簡単に済むのでこちらの方が都合は良いです。
長期的な投資を考えている場合は必ず使えるので、ぜひ複利計算の方法はおぼえておきましょう。
- 1+年利を計算する
- 「XY」をタップして、運用年数を入力する
- 上記で算出した数値に元本をかける
複利計算を通常の電卓で行う方法
複利計算自体は、通常の電卓でも問題なくできます。
iPhoneを使っていない人や、すでに家に電卓がある人は、通常の電卓を使って計算する方法を覚えておきましょう。
特にiPhoneを持っている人は入っている電卓アプリを横向きにするだけで簡単に計算できるので、利用してみてください。
また、iPhoneを持っていなくても、わざわざ関数電卓を購入する必要はなく、一般的な電卓があれば計算可能です。
電卓を上手く用いて、複利計算に活かしましょう。
電卓の仕様はメーカーによって異なるので、お手持ちの電卓の確認をしましょう。
ここからは、シェアが大きいSHARPとCASIOの電卓を使った複利計算の方法について紹介します。
また例として年利は5%、運用年数は3年としますが、他の数値を代入しても計算可能です。
SHARPの電卓で複利計算をする方法
- 1+年利を計算する
- 「×」のボタンを押して、(運用年数-1)の回数分だけ「=」を押す
- 上記で算出した数値に元本をかける
SHARPの場合は、まず「1+年利」を計算し、「×」のボタンを押します。
その後「=」を回続けて入力すると、上記の数字を(入力回数-1)乗した数字が表示されるので、あとは元本をかけると計算できます。
CASIOの電卓で複利計算をする方法
- 1+年利を計算する
- 「×」のボタンを2回押す
- 画面上に「K」と表示されるのを確認する
- (運用年数-1)の回数分だけ「=」を押す
- 上記で算出した数値に元本をかける
以上のように、CASIOの場合はSHARPと多少異なります。
①まず「1+.03」と入力した後で、「×」のボタンを二回連続で入力します。
②すると定数乗算モードに変わり、「K」が画面上に表示されるので確認しましょう。
③その後は同じように「=」を連続で押せば(入力回数-1)乗できるので、元本とかけて数値を算出します。
複利計算を電卓でして簡単にシミュレーションしよう
複利計算は年々元本が増えるので面倒だと思われがちですが、年利が決まっている商品であれば電卓で簡単にシミュレーションできます。
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