ライフプランを進める上で「十牛図」がどのように役に立つのか、お話しましょう。
「十牛図」は、十枚の絵で構成されています。
10枚の絵はひとつの物語になっています。
1枚目の絵:自分で自分を探し始める
最初の絵は「尋牛」といい、いなくなった牛を探しに出るところからはじまります。
ある日、飼っている一頭の牛が牛小屋から逃げ出したことに気づいた牧人は、野を歩き、川を渡り、山を越えて、その牛を探し求めています。ただ一人で・・・(彼は「自分探し」の旅に出かけたのです)。
「十牛図」尋牛、牛を尋ね探し回る私・・・・いなくなった牛は、本当の自分です。
本当の自分とはなにか?
本当の自分という定義は難しくありませんか?
人は「認知の歪み」という問題を抱えています。
認知とは「その人の物事の考え方、事実のとらえ方」のことです。
「認知の歪み」は、人生脚本に埋め込まれているので、一層判りません。
そもそも人生脚本を書いたつもりがないので、わかりません。
人生脚本というミステリー
人生脚本ってなんでしょう。
書いたつもりがない、未来のストーリーです。
書いたつもりがないのに、どうしてそんなものがあるのでしょう。
しかもその通りになってしまうのはますます摩訶不思議です。
なぜ、人の一生は脚本通りになるのか
人の一生が、人生脚本の通りになってしまうのは、歪んだ認知で、日々、事実を捉えているからです。
歪んだ認知で、日々、事実を捉えているとは、事実のままではないということです、
あなたが考え出したファンタジーなのです。
つまり人生脚本は、自分だけの事実の捉え方、考え方で構成したものだからです。
人生脚本を書いた時期にびっくり仰天!
さらに問題は人生脚本を書いた時期にあります。
大半は1.5歳までに感覚でつかんだ思い込みで書かれています。さらに8歳までの体験で付け足しています。
8歳の子どもに人生の何がわかるのでしょう?
ほとんどわかりませんよね、
それでも生きている。
いま20歳だとしたら、8歳までの自分との間に12年に開きがあります。
この12年間の意識の違いが「失った自分」なのです。
失った自分の正体
いまの自分が「こうしたい」と思っても、人生脚本を書いた自分が「それはできない」というのです。つまり今日の自分を支配しているのは、人生脚本、人生脚本を書いた幼い日の自分なのです。
「十牛図」尋牛は、いまこうしているけど「いまの自分」がいないことに気づいた自分なのです。
この気づくことが重要なんです。気づけば行動すればいいのです。
つまり、いなくなったことに気がついたら、探しに出なさいというのが、「十牛図」尋牛の本質なのです。
まとめ
「十牛図」尋牛の本質は、「いまの自分」がいないことに気づいた自分を知ることにあります。
人生脚本に支配から解放されるには、いまの自分が書いた人生脚本(=ライフプラン)に乗り換えることです。
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