5S(ゴエス)とは、整理・整頓・清掃・清潔・躾のローマ字の頭文字で、改善活動のことです。
ゴエス(5S)のことを語るとき、整理・整頓・清掃・清潔・躾と言う文字からして掃除・片づけと誤解されますが。そうではありません。
確かに掃除・片づけの場合も含みますが、「改善活動」です。
では、なんの改善でしょう。
「一般社団法人いきいきゴエス協会」の設立の目的と併せて説明します。
心の片づけができていない
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あなたのいま、は幸せですか?
いきいきとワクワク、ときめく日々をお過ごしですか?
80年後は、どうでしょう?
昭和生まれの方なら、80年後を考えることもなかったでしょう。
でも1999年以降の方なら、考えても仕方がないとは言えませんん。
自分で人生を切り開いていかないといけないからです。
- あなたの部屋はきれいに片づけていますか?
- あなたのオフィスはいま、やることに集中できるようになていますか?
- 何年も見ていない書類が引き出しや書棚にありませんか?
- 家のテーブル、会社のデスクの上は無造作に置いたモノや片づけていないモノが混在していませんか
目に映る整理整頓の状況は見えない心の内面です。片づいていない部屋の住人やオフィスで働く人に気をつけてほしいのは「自分をネグレット」していないかのチェックです。ネグレットは「育児放棄」のことですが、ここで問題にしたいのは「自分放棄」です。
ゴミ屋敷に暮らす人は、明らかに「自分放棄」ですね、整理整頓、清掃しない日々が積み重なって、ゴミの山に暮らす状態になったものです。
会社で、どこまでひどくなることはありませんが、心理的に帰属意識が弱い人が多いと、「荒れて」きます。
因果応報=どんな結果にも必ず原因がある
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「因果応報」という言葉は、仏教の教えを表すお釈迦様の言葉のようです。
因果とは原因=結果のこと。
応報は「どんな結果にも必ず原因があり、原因なしに起きる結果は一つもない」ということです。
原因が解らないことはありますが、原因のないことはありません。
お米のタネはお米、大根からお米は出てこない
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お米を育てる事例で考えてみます。
お米の種はお米です。
お米の「胚」部分から、芽が出ます。続いて、根も出ます。
カボチャのタネを蒔いたら、カボチャが出てきます。
大根のタネを蒔けば、大根が出てきます。
このようにカボチャのタネから玉ねぎが出てきたり、大根のタネからお米が出てくることは絶対にありません。
同じように、原因に応じた結果しか現れないと教えるのが仏教でいう「因果応報」の教えです。
私たちが「偶然」と思うことでも、原因があります。
自分では分からないだけで、すべての出来事には原因があり、「必然」なのです。
お金のタネはお金です。
ゴエスの原因もゴエス
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ゴエス(5S)は、一次的には以下の通りです。
- 整理は要るものと要らないものに区別して要らないものを処分すること
- 整頓は要るものを使い易い場所にきちんと置くこと
- 清掃は身の回りのものや職場をきれいに掃除をして、いつでも使えるようにすること
- 清潔は整理・整頓・清掃を維持し、誰が見てもきれいでわかりやすい状態に保ち、きれいな状態を保とうという気持ちにさせること
- 躾は職場のルールや規律を守り、習慣づけること
起きている現象から、遡って、情報を整理するとことからはじめて、なぜ現在、このような結果になったのかを整理→整頓→清掃→清潔にして、最終的に新しい習慣(躾)を身につけるようにすることです。
ゴエスのタネもゴエスです。いまあるゴエス(躾=習慣)も因果応報なのです。
PDCAも因果応報です。
つまりゴエスもPDCAのサイクルといえます。(わかりにくいですよね)
なにごとも「原因=結果」です。
ゴエスの使い方
ゴエスはいろんな場面で使えます。
まず仕事です。仕事をしていると、原因=結果の連鎖なので、今起こっている現象あるいは問題の根本原因はなんだ?」という場面に出くわします。
このとき、表面の現象を改善しても、結局また再発してしまいます。たとえばクレームがありました。お客様のもとに出向き謝罪して一件落着しました。するとまた違うお客様から似たような案件でクレームがきました。
こんな場合、元から改善しないとキリがありませんよね。
そこでゴエスの出番です。
図のように整理・整頓して再発しないようにするだけでなく、よりアグレッシブに新しい習慣を身につけるようにします。
ゴエスは、その手順です。
ゴエス①整理
整理改善でよく陥るのが、単なるお掃除活動になってしまうことです。
掃除をしただけでは、不要なモノは一時的に減るだけで、職場は良くなりません。
整理改善を、お掃除活動にしてはいけません。
整理は、「いま、ここに、集中する」・・・最高の自分が使えるようにする準備です。
それ以外に目的はありません。
「いま、なにをするのか」は刻々と変わりますが、それが人生そのものなので、そこからブレないようにします。
具体的に整理のポイントは、必要なモノを明確にすることです。
- 使用頻度の高いモノ
- 使用待機のモノ
- 所有しているだけのモノ
- 廃棄待ちのモノ
に分類します。
必要なモノ
必要なモノは、
- 使用頻度の高いモノ
- 使用待機のモノ
たったこれだけです。
整理するときに、これもいる。あれも必要と考えて、置いておくと、モノは増えます。
大事なのは、モノではなく、人の能力や精神です。
人の能力や精神性を引き出すモノは、なかなか見えませんが、その最高の力が「環境」です。
身近にあると便利なモノ、バックヤードのある方が便利なモノ
身近に置くもの
- 毎日使うモノ
- 2〜3日に一度使うモノ
- 週に一度使うモノ
バックヤードにあればいいモノ
- 月に一度使うモノ
- 年に一回使うモノ
まず仕事の中で、必要なものだけに絞り込むと「いま、なにをするのか」が見えてきます。
資料・伝票などのビジネス情報は、常に最新のモノだけにします。
以外は
- 所有しているだけのモノ
- 廃棄待ちのモノ
古い情報、特に気をつけたいのは「曖昧な情報」です。
「曖昧な情報」はストレスの元です。なぜストレスのか、自分はすでに「いま、ここに、集中したい」自分を知っているからです。
この妨害にならないように、捨てる習慣を身につけましよう。
「古い情報」にも同じことがいえます。
捨てるモノは捨てますが、現在の仕事では不要になった情報でも、将来の仕事に役立つ情報はナレッジベース化します。
注意!整理の最中に逆の方向に動いて、新たな「因果」を作ってしまう
ナレッジベース化は会社規模によって変わりますのでここでは割愛します。
家庭の整理で「整理」を考えてみましょう。
気をつけたいのは、考えてもわかるように、60%が、廃棄待ちのモノなのに、私たちはどうするかというと、
収納を減らすことができるのに、逆に「収納」をあたらに購入しようとしています。
あれだけ多くの人がIKEAやニトリに行く理由が解りません。
不思議ですね、IKEAやニトリに行く前に、「所有しているだけのモノ」を減らすようにしてみたらどうでしょう?
追加するのではなく、家具やベッドを買い換えたらどうでしょう?
アメリカなど海外の家庭は、一定のペースでどんどん買い換えています。
なぜでしょう?
友達や知人を家庭に招き、宿泊させるからです。
それも数日という場合が多いので、レストランを利用したり、家で食事を楽しんだりします。
でも寝る場所は、我が家を利用します。
なので、家具やベッドの買い換えが起こります。
しかし「所有しているだけのモノ」が家を占領しているケースは日本ほど多くはありません。
極端な場合、「ひとり会社」だと自分しかいないので、自分がわかるようにファイリングします。
税務申告できるようにファイルするのがコツです。
売り上げをあげる点からのファイリングも必要ですが、ファイリングしたことさえ記憶できないことは無駄になるので、最小限度にします。
整理はストレスを最小限にする分類です。片づけることに意味はなく準備でしかありません。
大事なのは整頓の方です。すぐに使えるようになっているようにするのが習慣です。
ゴエス②整頓〜
整頓とは、使いたい時にすぐに引き出せるようにすることです。
いきいきゴエス協会では、ゴエスを使って、真実の自分が引き出せるようにすることを目的としています、
そうすることで、200年の時代をエンドレスにハッピーに暮らせるようになるからです。
そのスキルとして「マインドフルネス」があります。
マインドフルネスの定義が「真実の自分=(なりたい自分)」です。
キーワードだけリストアップします。
- 潜在意識と顕在意識
- マインドトーク(=雑念、癖)
- 瞑想(=トレーニング)
- 気づき(=教育のゴール)
- 瞑想の継続(=日常生活)
- 自由(=自律・愛着・心身の統合)
- それだけ=マインドフルネス
まとめ
Photo by Aleksi Tappura on Unsplash
ゴエスは「因果」という観点から、「良い原因を作れば良い結果になる」という、いたってシンプルな法則を大切にしています。
良い原因を作るには、現状を見直すことは欠かせません。つまり「改善作業」です。
その手順が、ゴエス(5S)=整理・整頓・清掃・清潔・習慣(躾)です。
ゴエスを習慣にすることで、マインドフルネスを身につけます。
つまりマインドフルネスの入り口がゴエスです。
いきいきゴエス協会では、マインドフルネスを習慣にすることで、様々な問題を解決するだけでなく、それぞれの人生を最高のものにします。
特に1999年以降生まれの方の200年時代は、個人と個人の差が大きくなります。
その差がなんであれ、どうであれ、幸せと感じられるライフプランを実現できるようにしていただきたいと思うのです。
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