では、どんな縁起、因果で他人の痛みに気がつかなくなっているのでしょう。
人には八識という8つの意識がある
八識といって、表層心の六識といって眼識,耳識,鼻識,舌識,身識,意識があり,それぞれ眼,耳,鼻,舌,身,意の6種の認識器官に依存して,それぞれ色 (形をもった物質) ,声,香,味,触,法 (考えられる対象) を認識する。
問題は深層心で起こる
さらに深層心(=潜在意識)といって「普段は感じないけれど、本当は強く抱いている感情や認識」があります。これには二層あり、根本心(=一番深い所)に阿頼耶識、その上の層に自己執着心(=末那識)があります。
深層心は、1歳半までに大体出来上がります。人生に対する構えといって、自分を守るための構えですね。
物事の見方は、深層心(=潜在意識)を基礎にして六識で行いますが、あるがままをみえているわけではない。
認知の歪み
自分のフィルターを通して見るので、「認知の歪み」が生じます。「認知の歪み」はその言葉通り歪んで認識しているのですが、気がつきません。
人の身体は左右同じバランスで立っていると思いがちですが、決してそんなことはない。ほとんどの人は筋肉の弱い箇所、強い箇所があって弱い箇所をカバーするので、まっすぐにはなりません。この状態が心にも起こっていて、認知の歪みが生じるのです。
認知の歪みの種類
100年ライフでは自分探し期間(インディペンデンス・プロデユーサー)を設定しワークシフトができる自分を作ることが大事です。この期間に認知の歪みを修正しておきたいですね。
- 全か無か思考(二分法的思考〜all-or-nothing thinking)
- 一般化のしすぎ(overgeneralization)
- 心のフィルター(mental flitar)
- マイナス化思考(プラスの否定〜disqualifying the positive)
- 結論への飛躍(jumping to conclusions)
• 心の読みすぎ
• 先読みの間違い - 拡大解釈(破滅化)と過小評価(magnification and minimization)
- 感情的決め付け(emotional reasoning)
- すべき思考(should statements)
- レッテル貼り(labeling and mislabeling)
- 個人化(責任転嫁〜personalization)
以上のような「認知の歪み」があることは広く知られています。
それは世代間ギャップ?個人間ギャップ?
「こいつ、いったいどういう考え方をしとるんや」と聞いてるだけで腹が立つようなトンチンカンなことを平気でいう若者から高齢者までいろんな人がいます。決してバカではないのですが、道理がなりたたない個人特有の物事の見方をします。
世代間ギャップというのは、まだまだ子供であるため理解不足から道理(物事の正しいすじみち。また、人として行うべき正しい道。)に合わないことを平然という状態が一般的です。この理解不足が曲者で「認知の歪み」による場合が少なくないのです。
そうだとすると「世代間ギャップ」ではなく「個人間ギャップ」なので、できるだけ早期に修正するのが良いのです。
是正するための「八正道」
心を平安に保ち執着(煩悩)を減少させる事がマインドフルネスな暮らしに近づきます。
つまり自由になるという意味です。
心を乱し執着(煩悩)を増大させる事が自分を束縛します。自分らしくなれない、暮らせないということですね。
アルコール依存症者を考えてみましょう。
アルコール依存症になるメリットは、一時的に自分を忘れるので、自分が気にしていること、苦痛から逃げることができます。
つまりお金を使うことは苦痛から逃げる、もっとも簡単な行為です。
でも、お金に限らず節約はとっても面倒です。
継続しないと効果がないからです。
制限も同じです。
心を平安に保っていないと継続できません。
節約も制限もポリシーは同じです。
自身が主体的でなければ継続できません。
ここがポイントです。
節約、制限とは3つのポイントを繋いだひとつの道です。戒めを意識して、本質の理解を深めて「継続する力」を育むことです。
正しい行動や考え方、正しい生活ができるようになるには、主体的、積極的な態度そのものを反映することです。
つまりマインドフルネスには、節約・制限つまり主体的、積極的な生活の実践が必要なのです。
なので、子育てにはお金をかけないことが、自立させる意味で重要な意味を持ちます。
「マインドフルネスのマスターは、正見(正しい見解を持つこと)からスタートします。
1.正見(正しい見解)
最初のステップで、正しい見解を持つと、マインドフルネスへの気づきに早く到達します。
トレーニングの最初の段階での正しい見解をマスターできると、他の八正道の項目(特に正念、正定)に進むので、さらに深い正しい見解を持てるようになります。
正しい見解が進んでくると、三毒について正しい見解を持つことができるので、三毒を楽々と越えることができます。
三毒とは、貪・瞋・癡(とん・じん・ち)」のことで、六大煩悩の内の三つの煩悩です。
三毒は人間の諸悪・苦しみの根源とされています。因果応報、物事には原因がある。
善いことは善い原因によってもたらされ、悪いことは、悪よ原因によってもたらされる。つまり蒔いた種は必ず生え育つという意味です。
2.正思惟(正しい考え)
正しい考えを持つことは、マインドフルネスを気づく正しい道であることをマスターします。
3.正語(正しい言葉)
正しい言葉を発することは、マインドフルネスを気づく正しい道であることをマスターします。
嘘偽り、人を傷つけるようなことを話さず、真実のみを愛を持って述べる。
特に、最近は、「バカばっかりだ」が口癖になっている方が増えています。
最近の事象を見ていると確かにそうですが、口癖になるのには原因があります。
三毒(煩悩)が効いているのです。
4.正業(正しい行為)
正しい行為をなすことは、マインドフルネスを気づく正しい道であることをマスターします。
5.正命(正しい生活)
正しい生活を行うことは、マインドフルネスを気づく正しい道であることをマスターします。
たとえば、あなたにとって、子育てのゴールはなんでしょう?
「子育ての基本はいい学校に入れる」になっていないでしょうか?
あるいはお金をかけてでも、いい学校に行かせたいと思っていないでしょうか?
親の愛だと思っていませんか?
マインドフルネスをマスターすれば、お金も使わず、自然と「正しい生活」にあなたを導きます。
6.正精進 / 正しい四正断(四精進、四正勤、四意断)
正精進 / 四正断(断断、律儀断、随護断、修断)のことで、実践する行動が、マインドフルネスを気づく正しい道であることをマスターします。
正精進は四正断ともいい、四正断は、四精進、四正勤、「四意断」(しいだん)とも言われますが、意味は同じです。主に三毒への対処方法です。
四正断(四精進、四正勤、四意断)
- 断断 ・・・・ 既に生じた悪を除くように勤める
- 律儀断 ・・・まだ生じない悪を起こさないように勤める
- 随護断 ・・・まだ生じない善を起こすように勤める
- 修断 ・・・・ 既に生じた善を大きくするように勤める
7.正念 / 正しい四念処(しねんじゅう))
正念つまり正しい四念処とは、身念処、受念処、心念処、法念処のことです。
観察する瞑想はマインドフルネスを気づく正しい道であることをマスターします。
いわゆる「マインドフルネス瞑想」とは、このことを言ってます。
瞑想を通じて、四念処(身念処、受念処、心念処、法念処)
四念処
- 身念処(身念住) -・・・・身体の不浄を観ずる(不浄観)
- 受念処(受念住) ・・・・ 一切の受は苦(ドゥッカ)であると観ずる(一切皆苦)
- 心念処(心念住) -・・・・心(チッタ)の無常を観ずる(諸行無常)
- 法念処(法念住) ・・・・ 法の無我(いかなる事象も自分に非ず)を観ずる(諸法無我)
8.正定 / 正しい四如意足(四神足・正定・禅定)
正定とは、四如意足(欲如意足、精進如意足、心如意足、観如意足)のことです。
集中する瞑想はマインドフルネスを気づく正しい道であることをマスターします。
四如意足((しにょいそく)とは、四神足(しじんそく)ともいいます。
四神足(しじんそく)
- 欲神足 (chanda-iddhipāda) ・・・・すぐれた瞑想を得ようと願うこと
- 勤神足 (viriya-iddhipāda) ・・・・・すぐれた瞑想を得ようと努力すること
- 心神足 (citta-iddhipāda) ・・・・・心をおさめて、すぐれた瞑想を得ようとすること
- 観神足 (vīmaṃsā-iddhipāda) ・・・ 知慧をもって思惟観察して、すぐれた瞑想を得るこ
個人間ギャップの正体
個人間ギャップとなるものの正体が「認知の歪み」であり、その原因が執着心によるものである場合に注意です。執着心とは、それにとらわれた心のあり方で、行き過ぎると犯罪の範疇に入るので注意です。
制限・節約の入り口は5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣)
制限・節約の入り口は5S(整理・整頓・清掃・清潔・習慣)です。ゴエスという仕組み(システム)を進めると制限ができるので、結果として節約ができます、
その入り口が整理と整頓。整理は分けること。整頓ができていないとグチャグチャになります。整頓は出し入れをスマートにすること。使いたい時にすぐに使えるのが整頓するメリットです。
整頓に強い味方がラベリングです。
自分や人に対するラベリングは禁物ですが、この場合のラベリングは生活を飛躍的に改善し、制限する力を驚異的にアップするので、暮らしがシンプルになり、ライフプランを具現化します。ブラザーのラベラーはコスパも高いのでおすすめです。
自分が使っているのはブラザー P-TOUCH CUBE PT-P300BT
以前はキングジム テプラプロSR-GL1を使っていましたが、ピータッチキューブ(ブラザー P-TOUCH CUBE PT-P300BT)に買い替えました。画面がないのでどうして使うのかと思いますが、スマホのアプリから操作します。フォントがいっぱいあるし、データ保存ができるので便利です。廉価版の場合は下の画像のP-touch J100 ホワイト PT-J100Wがおすすめ。
冷蔵庫の食品整理にも使えるのが便利です。収納を工夫すると食費のコストダウンにもなります。
まとめ
是正には自身がどのように歪んだ物事の見方をしてるかに気づくことからはじまります。
新型コロナウイルス騒動は、いろんな課題を突きつけているので、これを機会に整えていくチャンスにしたいですね。
*きょう、恐ろしさをごまかせても、
あした、また恐怖がやってくるかもしれない。
むしろ恐怖に身をまかせて…
その中でやすらぎを見つけるのだ。
ブッダの言葉です。
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