<般若のゴエス>は<社会人基礎力>をコアにして、自由で豊かなライフシフトを実現するライフステージをデザインするゲンキポリタン大学のメイン講座です。以下のようなテーマが因縁の関係にあることから、マンダラと呼んでいます。つまり直接的な因果関係にはないが、元をたどれば起因の関係にあります。
たとえば賃金があげらない原因はネガティブな企業風土にあり、間違った育児にあるというような。。。対策としてはワーク・ライフ・バランス(WLB)を正す社員教育が必要というような。①整理②整頓③清掃④清潔⑤習慣をルーティンにして、一人ひとりが問いをたて、自分の頭でロジカルに解きほぐし、一人ひとりが社会システムをデザインし直す価値観と覚悟で臨むのが「般若のゴエス」です。そんなことできるわけがないと思いがちですが、ゼロから社会システムを創造するわけではなく、すでにある社会システムに「生きがい」「やりがい」を実装して、スタンダードにすればいいのです。
ウェルビーイングな「人生100年時代のマンダラ」
ヒトは八識、つまり 眼識(げんしき)・耳識(にしき)・鼻識(びしき)・舌識(ぜっしき)・身識(しんしき)の前五識を統括している意識(いしき)を加えた顕在意識と潜在意識にある末那識(まなしき) 阿頼耶識(あらやしき )で心を形成しています。
精神分析学で有名な心理学者フロイトは、意識よりも深い心である潜在意識を「無意識」を提唱しました。無意識(=潜在意識)には自我執着心である末那識、さらにもっとも深いところに位置する阿頼耶識にはカルマ(業力=行為)が蓄えられています。阿頼耶識は記憶の蔵で、太古の昔から脈々と受け継がれたきたもともとのいのちの記憶があり、カルマが蓄えられた状況と似たような状況になると、そのカルマは私たちに特定の行為をさせるのです。
私たちは、それぞれに人生脚本を持っています。脚本の執筆者は自分自身です。驚くなかれ2歳半までに書かれたといいます。2歳半の幼児になにが解るかと考えますが、愛着の絆の有り様から受ける感情が阿頼耶識に蓄えられた記憶を引き出し脚本を執筆します。その後、人間関係の構え(ライフスタイル)で交流を重ね、脚本を揺るぎのないものにしていきます。「全てか無か」「白か黒か」といった極端な歪んだ認知のあり方の根底には人間関係の構え(ライフスタイル)があり、ライフスタイルを健全なものに修正しない限り、健全なライフスキルを身につけることは困難になります。ライフスタイルは自身が気づき自ら修正しない限り一生を終えるまで続きます。
つまり自身が間違った子育てをしてしまう危険があり、自身も間違った子育てをされた経験があるかも知れないということです。顕在意識では愛し愛されることを至上の喜びと考えていても、阿頼耶識にある記憶が作り上げた脚本が違ったものであれば、自ら破壊してしまう可能性があるのです。つまり「生きがい」「やりがい」を求めているフリではなく整え、育てなおす必要があり、ライフプランに反映する作業を避けて通れないなのです。
ウェルビーイングは、自分の価値観以外の要素に振り回されず、ありのままに過ごすことが本質。つまり仏教でいう涅槃寂静の境地。潜在意識と顕在意識が一つに合わさってリラックスしている状態。
涅槃寂静・・・煩悩の炎の吹き消された悟りの世界は、静やかな安らぎの境地、マインドフルネスの境地。<般若のゴエス>ではこの問題を<社会人基礎力>と併せて整えます。
<社会人基礎力>では、①踏み出す力②考え抜く力③チームで働く力を育むことが期待されていますが、『ライフスタイル+認知の歪み』を修正しない限り、身につかないリスクがあるのです。
呼吸・睡眠・ホルモン・ゴエスで整える
世界幸福度ランキングの結果に対する内閣府の研究では、国民が幸福度を判断する際に重視する事項としては上位に「健康」「家族」「家計」「精神的ゆとり」などが挙がっている点に注目しています。経済面における基本的な生活基盤の確保だけでなく,身体面における健康を大切にする意識の高まりやさらに,心のゆとりという精神面での「心の健康」を大切に思うことが幸福感に繋がっていることを重視しています。
空海が9世紀はじめ、唐(中国)から持ち帰った曼荼羅には、胎蔵界曼荼羅と金剛界曼荼羅の2つがあり、曼荼羅を合わせて「両界曼荼羅」または「両部曼荼羅」と呼びます。
同じように<人生100年時代のマンダラ>には、身体と心、2つのマンダラがあります。
ヒトは死ねば身体は葬られます。生きている間、健康な身体がないと心は思うように発揮できません。健康な身体を維持するには、正しい呼吸、正しい睡眠、正しいホルモン分泌が保たれるように整えます。ウェルビーイングには、生きがい、働きがいが重要であるのは言うまでもなく、「自利利他」のもとづく他者との関係性も健康な身体に影響します。
<般若のゴエス>ではこの問題を<社会人基礎力>と併せてルーティンで整えます。
ライフスキルでライフスタイルを引き出す
WHOが定めたライフスキルは10種類ありますが、相互依存の関係にあるので、5つのスキルに集約し、ライフスタイルと相互依存の関係にあります。たとえば基本に自他否定のライフスタイルがあれば、人間関係を自ら否定する可能性が高いので、ファイナンシャルプランを含むライフプラン、ライフシフトにも影響します。<般若のゴエス>ではこの問題を<社会人基礎力>と併せて整えます。
ライフスキル
1.自己認識スキル(自己認識・共感性)
2.意志決定スキル(意志決定・問題解決)
3.コミュニケーションスキル(効果的コミュニケーション ・対人関係)
4.目標設定スキル(創造的思考・批判的思考)
5.ストレスマネジメントスキル(感情対処・ストレス対処)
ライフスタイル(人間関係の構え)
上記のように4つのスタイルがありますが、慈悲の心、自利利他の構えを現実にするのは、
私はOK,あなたもOK(自他肯定)の構えを実践するヒトのみが、ポジティブ思考ができるといっても過言ではありません。たとえば世界幸福度ランキングで、日本は先進国中最下位を続けていますが、主観的な幸福度で低い点数に終わっています。これには 慈悲の心、自利利他の構えに対する不足が考えられ、ライフスタイルのポジティブ化が必要です。
<般若のゴエス>ではこの問題を<社会人基礎力>と併せて整えます。
ヒュッゲ人生100時代のマンダラ
心地よい人生の起点は、ライフスタイルにあります。
- 私はOK,あなたもOK
- 私はOK,あなたはNO
- 私はNO,あなたはOK
- 私はOK,あなたもNO
心地よい人生(ライフステージ)を過ごすには、4つのスタイルのうち、私はOK,あなたもOKしかありませんが、現実には多くはありません。なぜ否定的な構えをとるのでしょう。
<般若のゴエス>ではこの問題を<社会人基礎力>の特に「前に踏み出す力」と併せて整えます。
「前に踏み出す力』をゴエスする
「考え抜く力」をゴエスする
さて、「それ」とはなんでしょう?縁があってコトが起こる。つまり「縁起」です。仏教では「無我」「空」といい、ヒトは実体としては存在しておらず縁起のなかにあると説きます。実体を感じるようでは、まだ「的(まと)」になりきっていない状態です。つまりマインドフルネスでない。この場合、「的=マインドフルネス」であり、「それ」なのです。考え抜くにはフレームワークを知っておいて使いこなさせるようになっておくことが基本です。フレームワークを理解するには、フレームワークになりきるにはGTDで小さな習慣を積み重ね量を攻めるのが効果的です。
GTD(Getting Things Done)とは、タスクやプロジェクトを整理して管理する仕組みのことで、直訳すれば仕事を成し遂げるという意味です。
「チームで働く力」をゴエスする
<社会人基礎力>でいう<3つの能力/12の要素>と3つの視点<どう活躍するか>、<何を学ぶか>、<どのように学ぶか>・・・これらは無形資産そのものです。
人間関係の構えである<ライフスタイル>は、人生脚本の根拠になっています。<ライフスタイル>は、繰り返し日常で使いこなされるので、人生脚本を現実にします。人生脚本は、自我執着心を鎮めようとして無意識で作ったものです。しかし、実際には執着心を怒りで鎮めることはできず、逆に萌える炎にガソリンをかけるようなことになってしまっています。執着まみれのライフスタイルからは、ライフシフトに必要な金融資産・無形資産を育めないので、意識高い系で終わってしまい、次世代のライフスレージさえ壊しかねないのです。
<般若のゴエス>ではこの問題を「人生脚本』の分析と書き直しをライフスタイルと併せて整えます。
<阿頼耶識>は、たいていは、記憶とともに親からも学んでいるので、自分にとって親和性が良いので、ライフスタイルを変えることは至難の技です。しかも自我執着心<末那識>がくっついているので、<ライフスタイル>を変えるのは難しいのです。
阿頼耶識に収納されている業力は、大きな象100頭を上回る強い力があるといいます。もし善い行いをするなら善因善果になり、悪い行いをするなら、悪業力になり、不幸、災難の原因になります。因果応報といわれる所以です。なので、仏教では「焼き尽くせ」と言います。(う〜ん、難しいっ。でも大丈夫、)
自利利他の火で燃やします。ヒトは自分のことは大好きですが他者のことは嫌いです、だから自分には甘くなります、これが独立したとき頑張れない要素になります、このメカニズムをチームワークに活かして自利利他の火で執着を燃やしてリーダーシップの花(私もOK,あなたもOK)を実感で咲かせます。
ライフシフトの本質
ライフスタイルは、5つの心と密接に絡んでいて、人生観はじめあらゆる価値観とつながっています。たとえば仕事観もここから創造して「ライフシフト」できるスキルと関係しています。もしあなたにライフシフトできる能力がないと社会的に判断されたら、ライフステージは無惨なものになりかねません。
経産省が打ち出した<社会人基礎力>でいう<3つの能力/12の要素>と3つの視点<どう活躍するか>、<何を学ぶか>、<どのように学ぶか>をライフシフトに注ぐのはそれぞれ個人です。非快楽者主義になりきり、自らが望むライフシフトを実現する努力が喜びになります。リスキリング(学び直し)には、<社会人基礎力>で追加された<3つの視点>が重要です。具体的な目的をもって実行しましょう。どちらも<阿頼耶識>を焼き尽くす熱意が必要でしょう。
<般若のゴエス>の『人生100年時代のマンダラ』はあなたに寄り添い<ライフシフト>する基礎を全身に宿していただくのが目的です。
ヒユッゲは無形資産につながる
夕食の後片付けをすること、料理を手伝うことは、面倒くさいことでしょうか?
メンドウだ。100%メンドウだ。
実は面倒なことではなく、暮らしを愉しむコツだということを家族で共有することがヒユッゲの精神でありヒュッゲそのものなのです。
このように毎日の実用的なルーティンに取りかかる前にヒュッゲの基礎を知っておく必要があるのです。それを知らずしてキャンドルに火をつけましょうといって、つけてみたってヒュッゲにはなりません。
猿真似でしかないので、飽きてしまいます。悪天候の日だから愉しもうと、とっておきの帽子を被るのは自分を大切にするからです。つまり自分の中心にヒュッゲはあるものです。
自分の中心とは、ライフステージであり、ライフステージを実あるものにするのは、縁起の連鎖であるマンダラです。
よりシンプルにいま、ここ、この瞬間をマインドフルネスに過ごせばストレッサーから解放されて、自分が何者か何をしたいのかはっきり見えてきます。
そうだ!自分はいなかったのだ!
<般若のゴエス>では、自分の扱い方つまり社会人基礎力を実装する自分という問題を<社会人基礎力>と併せて整えます。
まとめ
協調と競争を上手に組み合わせてきたのが日本人の知恵ではないでしょか。
パナソニック(松下電器)を起業した昭和の名経営者、松下幸之助さんは、心に沁みる多くの名言を遺されています。
そのひとつに「心に縁側を持て」があります。かつて日本家屋にはたいてい縁側がありました。庭先につづく板敷きの通路で、家の「内側」であり、「外側」でもある「のり代」のような場所です。ま自然と共生する日本人ならの発想で、よくニャンコが日向ぼっこする風景を何かでご覧になったかたも多いはずです。欧米の物質主義に押し流され、家の形も変わりましたが、家人と家人以外のヒトが雑談、談笑する人工的な制約を自ら破った場所でした。
松下幸之助さんはなぜ「心に縁側を持て」と仰ったのでしょう。いま、ここ、この瞬間をマインドフルネスに過ごせば「自然とあいまいさを許容するしかないでしょう」というメッセージではなかったでしょうか。
<般若のゴエス>ではこの問題を<社会人基礎力>と併せて整えます。
ゲンキポリタン大学
「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアにライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①|3つの能力と12の能力要素
- 社会人基礎力②|「前に踏み出す力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力③|「考え抜く力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力④|「チームで働く力」を育む6つの能力要素
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
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