「社会人基礎力」②「前に踏み出す力」を育む3つの能力要素

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前回「社会人基礎力①」では、社会人基礎力の12の能力要素を見直し、正しいあり方を基準にすることで、自分の「弱み」を明らかにする話をしました。

  1. 正しい基準
  2. 正しいゴール
  3. 正しい実践
  4. 正しい精進
  5. 正しい言葉
  6. 正しい内省
  7. 正しい見解
  8. 正しいルーティン

今回は、12の能力要素で重要視すべきポイントを見ていくことにします。

12の能力要素は、下の図のように、大きく3つにまとめられていますが、まずは、そのうちの2つ「前に踏み出す力」と「考え抜く力」です。

社会人基礎力3つの能力と12の要素

社会人基礎力①|3つの能力と12の能力要素
自己マスタリーのよろこびは成長の実感です。もっと努力しておけばよかったと反省することもあると思いますが、考えるべきは、いま・ここ・この瞬間からの成長です。しかし、成長のために、具体的に何をすればよいのか分からないという方も多いでしょう。そんなときは「社会人基礎力」を見直すことで、成長への糸口を見つけるのはいかがでしょうか。

「前に踏み出す力(アクション)」の能力要素

(参考:社会人基礎力 – 経済産業省

経産省の打ち出しでは、「前に踏み出す力」の能力要素として主体性,働きかけ力,実行力を挙げています。つまり自主的に自らが主体となり周りを巻き込み、突き進む実行力という極めてシンプルなスキルです。

  • 主体性:物事に進んで取り組む力
  • 働きかけ力:他人に働きかけ、巻き込む力
  • 実行力:目的を設定し確実に行動する力

基盤になる重要な要素「主体性」

アサーティブ

3つの能力要素の中でもっとも重要な要素は、「主体性」です。
主体性は、社会人基礎力の1要素に留まらず、同時に、他の11要素を下支えする基盤になる力です、まず主体性があって、そこから他の要素の習得や発揮する、前提とも言うべき能力要素になります。

主体性を伸ばしていこうと考えたとき、大切なのは、皆さんが期待されている“主体性”の意味を確認することです。社会人基礎力では「物事に進んで取り組む力」と定義されていますが、ストーンと腑に落ちる方もいれば、そうでない方もいると思います。

ただ実際に、社会生活を営んでいると、プライベートであれ、仕事であれ、「主体性」は透けて見えるモノです。特に管理職を経験された方には一目瞭然です。

主体性のあるヒトの言動が違うからです。つまり主体性とは個人の習慣だからです。癖といってもいいのかもしれません。つまり思考回路が違ってしまうのです。

実際、企業や職場、そして人によっても、求められる“主体性“は異なります。真に主体性のあるヒトもいれば、勘違いしている方も少なくありません。主体性の解釈はヒトによってずいぶん違います

自分の職場ではどのような場面でどういった行動をすることが主体性の発揮になるのか、具体的に確認してください。期待されている行動を明確にすることで、今後の取り組み課題を考えることができます。世界的には相手を傷つけないアサーティブ、アサーションなコミュニケーションが人気です。

アサーションなコミュニケーション

アサーション・コミュニケーション、アサーティブ・コミュニケーションとは、自分の意見を飲み込むことで我慢をしたり、一方的に自分の主張を押し通したりしないで、相手を尊重しながら自分の気持ちを伝えるコミュニケーションです。

公民権運動、人種差別撤廃運動が盛んになった1960年代にアメリカで起こり、アサーション、アサーティブから戦争反対、女性解放運動(ウーマンリブ)へと発展していきました。

アサーションには、似た言葉がありますが、微妙に違うので説明しておきます。

アサーション(assertion)とは、自己主張ですが、誤解を招くことのないようにするために、自分を率直に表現すると解釈をしたほうがいいしょう。

アサーティブ(assertive)は、アサーション(assertion)の形容詞です。

アサーティブネス(assertiveness)は、自分を率直に表現しあう「関係」です。

般若のゴエス|自分を忘れるアサーティブ・コミュニケーション
ヒトの一生とは、起きて・食べて・働いて・寝るだけの繰り返しは、この世に生をうけた生き者すべてに共通した行ないです。アサーティブ、アサーションなコミュニケーションとは、率直・誠実・対等・自己責任を念頭に自分にも相手にも同様に自己主張することです。わざわざアサーティブ、アサーションと念押しするのは、そうでないヒトが多いからです。
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アサーションとは自己主張という解釈が広がっていて、そのため言いたいことをいえばいいんだと誤解している方も少なくありません。結論からいうと違います。アサーティブの4本柱と言われるように、率直・誠実・対等を束ねているのは自己責任です。つまり「自由」ということです。自己責任とは良識であり自由なのです。
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ライフスキル「目標設定スキル」「意思決定スキル」

ライフスキル

「前に踏み出す力」の能力要素として主体性,働きかけ力,実行力は、WHOが定めたライフスキルの目標設定スキル、意志決定スキルに該当します。

意志決定スキル目標設定スキルは、ライフシフトが当たり前になった現代に生きる力として重要な役割をします。

優柔不断の対極にある意志決定、つまり数ある選択肢から、判断して、決断することができることも生きる力です。情報が氾濫する社会にあって、「自分で考えてやれる」ヒトも少なくなっています。昔はそういう指導が主流、裏返せばそういう指導者でも務まるゼネラルマネジャーで良かったのですが、いまは指導者もテクニカルアドバイザーが求められています。

目標設定スキルは、たとえばフリーランスにとって極めて重要です。
もし年収1000万円にしたい場合、どう収入を組み合わせると1,000万円に届くか、項目別に行動計画と合わせて積み上げていきます。下の図はプロセスの最中のものですで、月1,060,000円まで見込みがたった状態です。年間にすると1,272,000円で1,000万円越えです。

年収1,000万円の仕事例

次回は、「社会人基礎力」④チームで働く力

チームで働く力

まとめ

「前に出る力」で重要な能力要素は「主体性」ですが、実際、企業や職場、そして人によっても、求められる“主体性“は異なります。真に主体性のあるヒトもいれば、勘違いしている方も少なくありません。主体性の解釈はヒトによってずいぶん違います。定義の確認をするようにしてください。

「考え抜く力」で育みたいのは思考法です。思考法には

  • ロジカルシンキング
  • ラテラルシンキング
  • システム思考

があるので、習慣化します。

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人生100年、200年のヒマつぶしといっても、時間がたくさんあるわけではありません。睡眠29%、仕事11%、教育3%、生活(家事・メンテナンス・リラクゼーション)57%を除けば残るのは10%。先人が解き明かした原理原則で短期集中で片付けたいですね。ファンタジーな万能感も使い方で100人力。
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「父親のことを二度と卑怯だなんて言うな。お前の親父はおれみたいに銃を持たなくても責任感のある勇敢な人だ。家族全員を守っている。親父たちはみな重い責任を負って墓に入るまでそれを守り続けているのだ。人に言われてやるンじゃない。お前たちを愛しているからだ。オレにそんな勇気はない。毎日畑でラバのように汗を流して働くことこそ本物の勇気だ。」万能感を捨てて無力感を受け入れる。ブロンソンはそう言いました。
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アサーションとは自己主張という解釈が広がっていて、そのため言いたいことをいえばいいんだと誤解している方も少なくありません。結論からいうと違います。アサーティブの4本柱と言われるように、率直・誠実・対等を束ねているのは自己責任です。つまり「自由」ということです。自己責任とは良識であり自由なのです。
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ヒトの一生とは、起きて・食べて・働いて・寝るだけの繰り返しは、この世に生をうけた生き者すべてに共通した行ないです。アサーティブ、アサーションなコミュニケーションとは、率直・誠実・対等・自己責任を念頭に自分にも相手にも同様に自己主張することです。わざわざアサーティブ、アサーションと念押しするのは、そうでないヒトが多いからです。

 

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