「社会人基礎力」という言葉を意識して暮らしておられますか?
社会人基礎力とは、2006年に経済産業省が発表した3つの能力(前に踏み出す力、考え抜く力、チームで働く力)と、それらを構成する12の要素のことです。さらに経済産業省ではこれまでの社会人基礎力に加え、新たな3つの視点が必要だと発表しました。
現在、技術の進歩によって人間の寿命は伸びており、今後1999年以降に誕生された方は、平均寿命が100歳に達すると予測されています。寿命はさらに延伸して昨日生まれた方なら120歳まで生きる可能性があります。このような時代の変化に伴い、経済産業省ではこれまでの社会人基礎力に加え、新たな3つの視点が必要だと発表しています。
ゲンキポリタン大学では新たに追加された「3つの視点」とともに、これからの時代を生き抜く術をガイドします。
あの鐘を鳴らすの俺だ。
ブロンソンなら、そう言うね。
と、いっぺん、言いたかった。
「人生100年時代」を生き抜くために必要なスキルとは?
「人生100年時代」と称される、これからの時代に必要なスキルとは一体何なのでしょうか?
経済産業省によると、社会人としての基盤能力(コンピューターの「OS」に該当)と業界特性に応じた能力(同じく「アプリ」に該当)をつねにアップデートし続けることが大切です。
キャリアにおける「OS」とは、人間力(EQ)、キャリアに対する考え方やマインド、社会人としての基礎的な能力のことを指します。一方、「App(アプリ)」は業界によって異なる専門的な知識やスキルのことです。このOSとApp(アプリ)をともにアップデートし続けることが、ビジネスパーソンに求められます。
現在、経産省から全国自治体への働き方もあり、プロジェクト(例:社会人基礎力を育成する授業)に学校を中心に企業も参加していますが、特に働いている方の一部であり、主婦などこぼれ落ちている方々がほとんどです。「人生100年時代の社会人基礎力」とは生きるスキルであり、国民力に他なりません。学ぶ機会が多ければ多いほど、竹のように連続体として民力を押し上げます。
竹藪というのは、竹一本一本は地下茎で実は繋がっていて、竹がある山はそれが1つの生命でもある。同様に人間の知的な営みや知識の体系も繋がっている。
立花隆さんはそれを「いのち連環体」と呼び、限りある命が支えあってるとした上で、それが続いていくことを「いのち連続体」と呼んでいました。
「社会人基礎力」とは?
では、経済産業省がいう「人生100年時代の社会人基礎力」とはどのようなものでしょうか?
まずは、既存の社会人基礎力をチェックしましょう。
①前に踏み出す力
自分で考え、失敗を恐れず一歩踏み出す行動力のことです。実社会では主体的に行動し、粘り強く仕事に取り組む力が求められます。
「前に踏み出す力」の要素
・主体性…物事に積極的に取り組む力
・働きかけ力…他人に働きかけ巻き込む力
・実行力…目的を設定し行動する力
②考え抜く力
物事を改善していくために、つねに問題意識を持って課題を発見し、解決するにはどうすればよいのかを突き詰めて考える力です。
・課題発見力…現状を把握し、課題や解決策を導き出す力
・計画力…目的達成に向けて逆算し、準備する力
・創造力…新しい価値を生み出す力
③チームで働く力
多様な人々とともに、目標に向けて協力する力です。自分の意見を的確に伝える力や、異なる意見や考えも尊重し、目標に向けてともに協力能力が求められます。
・発信力…自分の考えを分かりやすく伝える力
・傾聴力…相手の意見を聞く力
・柔軟性…状況に応じて機転を利かせ対応する力
・情況把握力…自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
・規律性…人との約束や社会のルールを守る力
・ストレスコントロール力…ストレスとうまく付き合いながら気持ちを前向きにモチベートする力
新たな「3つの視点」はコレだ!
新たに「人生100年時代の社会人基礎力」として追加されたのは、<どう活躍するか>、<何を学ぶか>、<どのように学ぶか>以上の3つの視点です。
①何を学ぶか(学び)
・学び続ける力
・キャリアオーナーシップ
②どのように学ぶか(組み合わせ)
・多様な体験とリフレクション
・異なる能力を組み合わせる
③どう活躍するか(目的)
・自己実現、社会貢献
・主体的にキャリアを切り拓く
これまでの社会人基礎力に加えて、「何を学ぶか(学び)」「どのように学ぶか(組み合わせ)」「どう活躍するか(目的)」といった、3つの視点が加わりました。
企業・組織・社会との関わりのなかで自分の能力を十分に発揮するには、この3つをバランス良く持っていることが、キャリアを切り拓くうえで大切です。
また、ライフステージの各段階で、自分の能力や体験を振り返る際にも、この3つの視点がライフシフトする場合にも役立ちます。
社会人基礎力3つの視点
経産省が新たに付け加えた3つの視点が次の3点です。
社会人基礎力 何を学ぶか【学び】
・付加価値を生み出すための学びは何か
・学びの広さや深さを得られるか
どのように学ぶか【組合せ】
・多様な人と出会い、視野を広く持ち、多様な機会を得ているか
どう活躍するか【目的】
・組織や家庭において、どんな自分でありたいか
また、現在、就活をしている方は、ぜひこれらの視点を企業・仕事選びに役立ててみてください。
「人生100年時代」、自分は将来どのようなキャリアを歩んでいきたいかを考えながら、就活を進めていきましょう。
基礎力はライフステージごとにアップデートする
ゲンキポリタン大学
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①|3つの能力と12の能力要素
- 社会人基礎力②|「前に踏み出す力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力③|「考え抜く力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力④|「チームで働く力」を育む6つの能力要素
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
コラム
-
- 自我と交流分析
- 自他肯定をライフスタイルにする『お粥さんプロジェクト』
- 人生の方程式から外れない<イマジン>3つの自我の使い方
- メンタルモデルを変える5つの心とエゴグラム
- 般若のゴエス|自分を忘れるアサーティブ・コミュニケーション
- 般若のゴエス|アサーション・コミュニケーション|率直について
- ロジカルシンキング
- ラテラルシンキング
- システム思考
関連サイト
ゲンキポリタン大学は(社)いきいきゴエス協会の運営です。
コメント