エクスプローラー空海「毎日がひなまつり」

200年ゴエス
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ヒトはなりたい自分になれるわけではありません。
愛し愛されることもおなじです。
やった結果に於いて「なったヒト」「愛した」になるだけです。
マンダラチャートを使用して、大谷祥平のようになりたいと頑張ったところで、なれるわけではありません。マンダラチャートを約束にして経験が積み重ねるからマンダラチャートの成果が現実になるのです。
愛し愛された経験が「毎日がひなまつり」になります。

言葉も縁起から発射される性格のものですが、言霊と言われるように経験という行動が伴えばこそのなのです。つまり能がないヒトに甘んじているのは、自分の行動なのです。エクスプローラー(explorer)すなわち探求者として行動すれば何者かになるのだから、既存の自分を木っ端微塵にして取り組むようにします。

三宝院沙門
三宝院沙門

理想と現実は違います。学習とは古い価値観に甘んじる自分を破壊することです。古い価値観をベースにマイナーチェンジするか、フルチェンジするのか、その選択が学習の成果になります。空海のように10000回学習するのを常とするとは、思考回路の完璧な木っ端微塵をめざすことであり、生きながらのダイナマイトです。

空海はどのようにして誕生したか

空海(佐伯眞魚)

空海、すなわち佐伯 眞魚(さえき  まお)は、本人が空海になりたいと望んだわけではありません。空海になるしかなかったのです。
阿頼耶識の導きが機能したことは確かですが、縁起が働いたのも事実でしょう。18才で大学に入学するも勉学に飽き足らず19歳を過ぎた頃から山林での山伏修行に入ります。この後
『三教指帰』を著し、俗世の教えが真実でないことを示し、入唐するまで消息不明。高知・室戸岬で求聞持法を修めたことが有名ですが後付けのエピソードでしかありません。

空海は一沙門より「虚空蔵求聞持法」を授かっています。『三教指帰』の序文には、空海が阿波の大瀧岳や土佐室戸岬などで求聞持法を修めたことが記され、とくに、口に明星が飛び込んできたと記されている。
このとき空海は悟りを開き、当時の御厨人窟は海岸線が今よりも上にあり、洞窟の中で空海が目にしていたのはだけであったため、空海と名乗ります。
弘法大師空海

北伝仏教
の大潮流である大乗仏教の中で、ヒンドゥー教の影響も取り込む形で誕生・発展した密教がシルクロードを経て中国に伝わった後、中国で伝授を受けた奥義や経典・曼荼羅などを、体系立てた形で日本に伝来させた人物が空海です。
北伝仏教とは、上座部仏教を中心としたセイロンから東南アジアに伝播した南伝仏教に対する語で、大乗仏教を主流としている、仏教の根本分裂によって生じたのです。

エクスプローラー(explorer)空海

遣唐使船

空海は 中国(唐)に渡るまでは無名の僧でした。そもそも僧侶であったのかさえ怪しいのですが、中国語の能力の高さや医薬の知識面での推薦も活かし、遣唐使の20年の長期留学僧としてに渡ります。

船は4隻でしたが、途中で暴風に遭い、4隻の船団中2隻は到着出来ませんでした。到着したもう1隻(第二船)には、後に天台宗を起こす最澄が乗っていました。空海と最澄という、平安仏教の二大開祖が乗った船のみ辿り着くということに、不思議な運命を感じてしまいます。

遣唐使船

無事到着とはいっても、空海の船は大きく南に流され、約一ヶ月間漂流後に福州赤岸鎮というところに漂着しました。
一方、最澄の船は、50日余り漂流してから、明州寧波(にんぽー)に着いています。2隻とも命からがら辿り着いたのです。空海の乗った船は海賊の嫌疑をかけられ怪しまれて上陸できずにいましたが、遣唐大使に代わり、空海が福州の長官へ嘆願書を代筆します。

理路整然とした文章と優れた筆跡により遣唐使と認められ、5ヶ月して玄奘三蔵法師が眠る長安入りを許されます。
なにごとも理想と現実は違いますが、深い縁起を感じる上陸です。

なぜなら、かって遣唐使として唐に上陸した道昭は玄奘三蔵に教えを受けた唯一の日本人で、その弟子が聖武天皇の依頼で大仏殿を創建した行基です。行基は遡ること100年前、聖武天皇の依頼で大仏殿を創建した僧でした。大学で勉学から心が離れたのも心を揺さぶる心のメンターと言うべき人物がいました。民衆の心とともにあった行基ではないでしょうか。

遠く離れた唐で「因果の道理」が空海に降り注ぎます。この地に眠る玄奘三蔵の霊魂が大安寺の勤操、戒明、行基さらには恵果を空海の阿頼耶識に集めたようです。のちに護摩の炎で悩みの原因や病魔を焼き尽くして願いをかなえる意味ももつ護摩の修法を会得する空海です。霊魂とのコミュニケーションは、私ですら経験しています。空海がしたとしても不思議でもなんでもありません。

「因果の道理」は、善行を行えば善い結果が得られ、悪行を行えば悪い結果が必ずあらわれる「因果の法則」とも表現されます。

中国語、土木工学、書家、文才、医薬などに精通したのは勉強法の因果の法則によるものです。1000回学習するのが僧侶の常でしたが、空海は10000回学習するのを常としたようです。この在り方が因果の道理を働らかせて、いま、ここ、難局に立ち往生していた佐伯眞魚を木っ端微塵にして空海の道を開き招き入れたようです。

学習とは古い価値観に甘んじる自分を破壊することです。古い価値観をベースにマイナーチェンジするか、フルチェンジするのか、その選択が学習の成果になります。10000回学習するのを常とするとは、思考回路の完璧な木っ端微塵をめざすことであり、生きながらのダイナマイトです。

高野聖のルーツ『行基集団』

行基行基の際立った特長は朝廷や僧の行動を規定し、民衆へ仏教を直接布教することを禁止していた当時、その禁を破って知識結とも呼ばれる新しい形の僧俗混合の宗教集団「行基集団」を形成し、畿内(近畿)を中心に民衆や豪族など階層を問わず広く人々に仏教を説いたことです。
併せて困窮者の救済や社会事業、灌漑事業を指導します。布施屋9所、道場寺院を49院、溜池15窪、9筋、架橋6所を各地に整備したことです。

お遍路四つの道場
 
行基は土木工学に優れた才能を発揮し、四国八十八箇所の寺院創建にも深く関わっていて、その修復に空海がかかわっているのです。土木工学でも空海は古い価値観を持った自分を木っ端微塵にして新しい自分を創造します。
 
723年には三世一身法が発令されますが、三世一身法とは、律令政府の発した田地開墾奨励法で、親子三代の目に見える範囲に関わった者だけですが、その真意は玄奘三蔵法師の教え「阿頼耶識」に見聞できます。
空海

虚空蔵求聞持法で木っ端微塵

刹那生減

求聞持法を空海に伝えた支援者であり師でもあった一沙門とは、旧来の通説では明星が懐に入るという霊夢を見て懐妊した勤操とされていましたが、現在では同じ奈良・大安寺の戒明ではないかとの異説も立てられています。

戒明は空海と同じ讃岐の出身で、遣唐使の経験もあり、その後空海が重要視して真言密教の体系化に使用した『釈摩訶衍論(しゃくまかえんろん)』の請来者です。彼らの霊魂が、長安で立ち往生している空海に寄り添い道を開気エクスプローラー(explorer)空海をワークシフトさせたのです。木っ端微塵空海は、大学時代から自分を木っ端微塵にする術を生きる智慧として取得していたのでしょう。成長という速度では追いつけないスピードで生きるには爆発させて、古い自分を木っ端微塵にするしかないのです。阿頼耶識の見えない力を引き寄せるのが学びで培われた智慧なのです。

能力のないヒトほど早くいい結果が欲しいものです。要領のいいことを求めるほど落伍します。高額バイトを求めて店舗を襲撃したりするのがそうです。ヒトは経験からしか学べないのです。空海はすべて自分の身体を使って学んだことをことを身につけていきます。
ワークシフトでいう無形資産を使いまくってヒトと出会い
集まり、その中から支持してくれるヒトが集まっていきます。
SNSでフォロワーがこれだけいると自慢されますが質が違います。
あなたの無形資産をいま一度、感謝をこめて、見直してみましょう。
大日経空海は大日経』を初めとする密教経典に出会い、向上心もはてしなく、中国語梵字・悉曇などにも手を伸ばします。手を伸ばせば伸ばすほど、自分を破壊し、新しい自分を創造できるのです。

大日経とは正式には「大毘盧遮那(だいびるしゃな)成仏神変加持経(じょうぶっしんぺんかじきょう)」と言い、真言宗では「金剛頂経」と並び「両部の大経」の一つです。空海が室戸岬で虚空蔵求聞持法を修法したきっかけは、80歳の善無畏三蔵の漢訳本を読んだことがきっかけでした。

本人もメンターも、みんなが一途に取り組むことで、何者かになっていくのです。

200年間「毎日がひなまつり」

現時点で200年婚を想定して結婚するヒトはいないでしょう。
しかし人生100年時代と言った時、バカにされたものですが、いまでは違和感なく受け取られます。
200年婚が叶わなくても200年愛される暮らしを続けて悪い気持ちになることはありません。木っ端微塵に古い価値観をダイナマイトして、幸せのライフプランを楽しむのです。
私の場合、「毎日がひなまつり」をテーマに暮らしています。言葉が先にあるわけではありません。行動、経験があるだけです。

200年間、「毎日がひなまつり」です。「毎日がひなまつり」とは、毎日二人は初めて出会うのです。愛し合うふたりの経験の積み重ねで勝手にそうなるのです。

映画「マトリックス」にメンターであるモーフィアスが主人公ネオに語る場面が登場します。「道を知っていることと実際に歩くことは別物だ」
・・・この言葉は大学で学んでいた空海が退学する最大の理由だったのではないでしょうか?

あかりをつけましょ ぼんぼりに
お花をあげましょ 桃の花
五人ばやしの 笛太鼓
今日はたのしい ひな祭り

まとめ

マルチステージライフシフトの特長は、従来が3つのステージであったのがマルチステージに変わることです。最後のステージが「生涯現役」ですが、空海のように「死んでも現役」は最高ですね。その発端はエクスプロラー期にあります。大学を辞めて山伏になった自尊心の高さがエクスプロラー期に比例します。システム思考では、大局の流れを観ること、つながりを含む全体像を観ること、根本を観ることによって、複雑なシステムにおいてもより本質的で持続的に成果を創り出すことを意図的に行います。そのとんがるモチベーションとなるのが自己マスタリーを木っ端微塵に粉砕するダイナマイトです。

  • 「やり遂げることを決心する」
  • 「快活なノリの良さを生み出す」
  • 「マイルストーンを策定する」
「道を知っていることと実際に歩くことは別物だ」

キング・オブ・ロックンロール。エクスプロラー期のエルヴィス・プレスリーの代表曲に<ミステリー・トレイン>があります。愛する彼女を連れ去った幽霊トレインを追いかけて追いかけて、最後にようやく汽車ごと奪還します。ロックンロールは諦めないと言わんばかりにクライマックでエルヴィスは祝福の奇声をあげ笑っていますが、旅の途上で行き先は解らないのがヒトの旅なのです。

ゲンキポリタン大学

般若のゴエス

「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアに<人生100年時代の曼荼羅>を描くように、ライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。

「社会人基礎力」(全6回)

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