いろいろ定義があると思います。ネット上にはいろんな人が存在し、いろんな大人の答えが氾濫しています。
でも自分と愛する人を心から大切にしていて、一生後悔したくないなら、星の王子さまが小さい身体を通して訴えるメッセージに耳に傾けてください。
ほんとに弱い花なんだよ。ほんとに無邪気な花なんだよ。
身のまわりといったら、四つのちっぽけなトゲしか、もっていない花なんだよ。
さあ、もう、なにもいうことはない・・・」そして歩きだしました。そして一本の木が倒れるでもするように、しずかに倒れました。音一つしませんでした。あたりが砂だったものですから。
「星の王子さま」を読んだからと言って、人生が変わるとは思わないし、星の王子さまについて分析したいとは思いません。
それでも何か言わなければと、突き動かされるのは、(バラが)ぼくに辛い思いをさせようとして、彼女は本当に死んでしまうかもしれない・・・。と感じる王子の気持ちに共感するからです。
心でしか見えない大切なものを守るために自然に「般若の心」になった王子を忘れないために少しだけ語らずにいられません。
どんな人生を送りたいか決めるのはあなたです。
般若のこころとは、自分なんかどうなってもいいと思うほど「エゴ」を手放した純真な心です。
「星の王子さま」はこんなお話
サハラ砂漠に不時着した飛行機の操縦士(ぼく)は、一人の男の子に出会います。
それがあの有名な星の王子さまです。
王子さまは操縦士に、自分が生まれた星のことや、色々な星を旅したときの話をしてくれます。二人は8日間一緒に過ごし、絆を深めていきますが。。。王子さまが6つの星を旅した話がガイド役になっていますが、話の軸は一本のバラの花です。
フランスの作家、アントワーヌ・サン=テグジュペリの小説「星の王子さま」は、1943年4月6日に出版され、250以上の言語に訳され世界の人々から70年にわたり愛されてきました。
その最大の理由は、すべての世代の人々にとってもっとも大事なことが短い物語に凝縮されているからではないでしょうか。
「し合わせ」ってなに
賢者の化身「キツネ」との出会いと別れ
王子は自分の星を出た後、七番目の星として地球にたどり着きます。
歩き続けて、そこで、やっと人間のいるところへ通じる一本の道を見つけます。
その道を歩いていくと、自分の星に置いてきたパラの花とそっくりの花が五千本も咲いているのを発見してショックを受けます。
この宇宙で一つしかないと思っていたパラの花がこんなにもたくさんあることを知って、自分のバラの花が心痛めるだろうと想像して王子は泣き崩れます。
「これを見たら彼女は本当に困ってしまうだろうな、と彼は考えた。
笑われまいとして、ものすごく咳をして、それから死にそうなふりをするだろう。
そこでぼくが彼女を生き返らせるふりをしなければ、ぼくに辛い思いをさせようとして、彼女は本当に死んでしまうかもしれない・・・。」
そんなとき、王子の前にキツネが現れます。
キツネは「飼いならす(=絆を結ぶ」ことの大切さを教えます。
「きみにとって10万匹のキツネのよく似た一匹のキツネでしかないが、きみがおれを飼いならしたら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたったひとりの人になるんだ。おれもきみにとってたった一匹の・・・」
賢者の化身であるキツネの言葉に「わかってきた」と言います。
バラの花についても同じ道理だと覚ります。
そしてキツネは、王子と別れ際に簡単だけど大事な秘密を言います。
「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。人間たちはこういう真理を忘れている。でも、きみは忘れてはいけない。飼いならしたものには、いつだって、きみは責任がある。」
王子さまは、忘れないためにキツネの言葉を繰り返します。
心から案じる
それなのに、あの花をぼくの星に、ひとりぼっちにしてきたんだ。
手を合わせるしかない深い沈黙は波動になって届くシンクロニシティに委ねるしかないのです。
自分が信じられるようになるために
自分を信じられると般若の知恵が宿ります。
般若の知恵とは、般若心経の教えに他なりません。エゴのない心です。
星の王子さまは、キリスト的であり、お釈迦さま的でもあります。つまり「真理」はひとつということでしょう
ともかく、どうすれば自分を信じられるようになるのでしょう?
安心の基準にフツー〜とか、一般的に〜とか、他人の価値観を持ち出さないことです。
その代わり、自分は狂っていない証しとなるのが「自灯明・法灯明」ではないでしょうか。
「自灯明・法灯明」は、お釈迦さまが入滅されるまえに弟子に説かれた説法です。
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