200年ライフお金のゴエス|NISAは「非課税投資枠」の理解度で損得が上下する

NISA
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NISAは!00円から始めることができます。

 

2018年3月末時点でのNISA口座数は、一般とつみたてを合わせて1,167万9,355口座になります。
総買い付け額は13兆9,398億9,223万円。2014年1月時点の口座数492万口座と比較すると、倍以上です。

NISAの非課税期間は期間限定で、2018年時点では2023年までの制度となっています。
金融商品の購入を行えるのも2023年までなので、始めるつもりがあるなら、100円からでもできるので早いほうがいいに決まっています。

そこでNISAの「非課税投資枠」のポイントや注意点を解説するだけでなく、買い方別のメリット・デメリットから商品選びについてもこちらで考えていきます。長くなるので分割(シリーズ)することになります。

まずはお金を育てる感覚を育む

桜の種子は桜です

NISAをお勧めする理由は、お金を育てる感覚を育むことにあります。

お米の種子はお米です。
かぼちゃの種子はかぼちゃです。
よろこびの種子はよろこびです。
怒りの種子は怒りです。

決して怒りの種子からお米は育ちません。
悲しみの種子からお金は育ちません。

これからの時代、昭和のようにレールの上を歩けば良いという時代は終わりました。
全部、自分の手で育てるしか方法はありません。

それを大事にしたいので、実感として身につけるために、少額でもいいから、お金を育てる感覚を身につけてほしいと思うからです。

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NISAは少額投資非課税制度

つみたてNISAは、2018年1月から始まった少額投資非課税制度です。

つみたてNISAは、満20歳以上であれば、基本的に誰でも利用することができるほか、選んだ金融機関によっては、1ヶ月あたり100円から始められるので、これまであったNISAより、多くの方が利用しやすく、非課税20.315%の効果を実感しやいので、利用者も拡大しています。

NISA(ニーサ)が、導入されたのは2014年です。
日本では個人資産を形成するには、銀行に預けて利息を貰うという形が一般的でしたが、超低金利が続き、利息で資産を増やすことは難しくなりました。そこで、資産を運用するという価値観を広めたいとして導入されたのがNISAでした。


イギリスで導入されているISAをモデルに、個人の少額投資に税制優遇措置をとることで、資産運用のハードルを下げることを目的としており、日本版ISA(Nippon Individual Savings Account)とネーミングされました。

200年ライフお金のゴエス|NISA(少額投資非課税制度)
お買い物するなら「免税店」がお得。資産運用する場合も節税できるNISAがお得。通常の投資では、株式・投資信託の配当金(分配金)や値上がり益に対しては、20.315%の税金がかかりますが、NISA口座で運用した利益には税金がかかりません。つみたてNISA、ジュニアNISA、一般NISAがあります。

NISAは3種類、非課税枠も3種類

現在は「一般NISA」「ジュニアNISA」に「つみたてNISA」が加わって、NISA(ニーサ)は3種類。


株式や投資信託などの金融商品に投資・運用を行い得た売却益や配当金には、他の収入と同じように20.315%の税金がかかります。
しかし、NISA口座で投資・運用を行った利益は非課税となります。これがNISAの最強のメリットです。

NISA口座は一人1口座まで開設できます。

新規投資額には「一般NISA=120万円」「ジュニアNISA=80万円」「つみたてNISA=40万円」というように毎年上限があります。
「非課税枠」の未使用分があっても翌年以降への繰り越しはできません。

つまり一般NISAなら120万円まで投資できるのに50万円しかしなかったら70万円未使用分が残りますが、来年には持ち越しできません。
その一方、今年上限120万円を投資しても、翌年には新たに120万円まで投資できます。

つまり分割投資ができるというわけです。←(個人の都合次第、財布に合わせた活用次第と言えます)

一般NISA、つみたてNISAの場合、投資した金融商品は、いつでも払い出しや売却が可能です。

しかし、売却した分に対応する非課税投資枠は再利用できないので注意してください。

例えば一般NISAなら120万円(年)が限度です。

2月に30万円分投資した金融商品を5月に売却したとします。
保有している金融商品は0円になりますが、この年NISAを利用して投資できるのは残り90万円です。

NISAで取引できる金融商品

NISAで取引ができるのは、国内株をはじめ、外国株、国内ETF、海外ETF、上場投資証券、国内REITなどになります。

個人投資家が多く投資を行っているFX、非上場株式やMMF・MRF、eワラントなどは対象外です。

対象となる金融商品

  • 株式投資信託
  • 国内株
  • 外国株
  • 国内ETF
  • 海外ETF
  • ETN(上場投資証券)
  • 国内REIT(J-REIT)
  • 海外REIT
  • 新株予約権付社債(ワラント債)

NISAの対象商品

対象外の金融商品

  • 非上場株式
  • 預貯金
  • 債券
  • 公社債投資信託
  • MMF・MRF
  • eワラント
  • 上場株価指数先物
  • FX(外国為替証拠金取引)
  • 金・プラチナ 

対象となる金融商品をすべて購入できるというわけではありません。
NISA口座を開設した金融機関によって購入できる商品が異なります。
あらかじめ、口座開設前に取り扱い金融商品を確認しておくようにしましょう。

「非課税投資枠」の理解度でメリットとデメリットが生じる

「非課税枠」「投資可能枠」と金融機関によって表現の違いがありますが、同じです。

非課税20.315%が魅力のNISA(ニーサ)ですが、はじまって5年経過しているのに、口座開設だけで終わっている方もいらっしゃいます。
その原因の1つが意外にも「非課税投資枠」です。
裏返すと、
3つのNISAをもっと上手に活用できるコツがこの「非課税投資枠」の理解です。

完璧にNISAの制度を理解して活用しているとメリットが、理解していないと思わぬ損失を招くデメリットがあります。

2018年9月時点では2023年でNISA制度(一般NISA、ジュニアNISA)は終了するとされていました。
新規で投資ができるのは2023年までで、2023年に投資した金融商品に対しては2028年まで非課税でした。

ところが、つみたてNISAが投入され、年間投資額は40万円と抑えられていますが、20年間投資が可能なので、金額としては最大800万円までと拡張されました。同時利用はできませんが、事実上の延長と考えていいのではないでしょうか。
年度が違えば、利用できるので、この点も含めて計画的な運用をおすすめします。

NISAのメリット

NISAのメリットは、

  • 損益の解りやすさ
  • 配当金や売却益が非課税

例えば50万円で購入した株を70万円で売却したとします。
この場合の売却益は20万円です。

NISAではない通常の証券総合口座でこちらを購入・売却した場合、約20%(この場合、6万円ほど)が税金になります。
大きいですね。

しかしNISA口座を利用する場合、税金を納める必要がありません。おかげで損益計算もシンプルで解りやすいです。

NISAのデメリット

NISAのメリットは、

  • 一人一口座しか開設できない
  • 新規投資に限定されている
  • 他の口座との損益通算ができない

一般の総合証券口座は複数保有することができます。
しかしNISAの口座は一人一口座に限定されています。

開設する金融機関は1年単位で変更できますが、投資を行った場合、投資枠が残っていても翌年になるまで他の金融機関に変更することができません。投資枠の120万円をわかりやすくするための処置ですね。

なので、口座開設においては手数料などを調べておくことが必要です。

NISA口座で損益が出た場合、他の口座との損益通算ができないのもデメリットです。
NISA口座で損失を出していて、他の口座で利益が出ていても損益通算ができず、課税対象になります。
また、損失を翌年以降へ繰り越しすることもできません。

非課税枠にこだわっている点から、対象となるのが新規での投資に限定されている点も注意しておきたいですね。
一般的な証券総合口座ですでに保有している株式や投資信託を、NISA口座に移管することはできません。

 

資産運用は余裕資金で行うのが鉄則です。

お米のタネはお米

 

お米の種子はお米です。
お金の種子はお金です。
愛情の種子は愛情です。

資産運用は余裕資金で行うのが鉄則です。
育むとはそういうことです。

自分で育てて、自分に教えるのです。

余裕資金の定義とは

  • 生活資金に充当する可能性がない
  • 数年~10年くらいの単位で利用する予定のないお金
  • 損をして減ることがあっても困らないお金

原理原則は「余裕があること」

余裕資金の少ない方は、無理にNISAの非課税枠を使い切る必要はありません。
非課税枠に囚われて無理をする意味がありません。

120万円の余裕資金はないけれど、どうしても非課税投資枠を使い切りたいという方は、1年間で売買を繰り返して枠を使い切るという方法を考えてみましょう。

これは自分がコンサートのチケットなんかで使う手ですが、最初はまずどこでもいいから抑える。
次により良い席を見つけたら、その席を購入し、前に買った席は売却する。それを繰り返しステージにより近い席に替えていく。
手間もリスクもありますが、リスク回避の道筋は知人に購入してもらうなど用意しておく。やはり労力は必須になります。

1年間で投資できる金額が10万円の方は、10万円の株や投資信託を買って1カ月で売却というのを毎月繰り返すことにより、10万円で120万円の投資枠を使い切ることができます。

元本が保証されているわけではないので、運用に回せる資金に余裕があれば非課税投資枠を使い切ったほうが得だということで、無理することはしないでください。

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まとめ

お米の種子はお米です。
かぼちゃの種子はかぼちゃです。
よろこびの種子はよろこびです。
怒りの種子は怒りです。

決して怒りの種子からお米は育ちません。
悲しみの種子からお金は育ちません。

資産運用は余裕資金で行うのが鉄則です。

少額でいいから、勉強です。
コーヒー代でお金を育む学習をしてみましょう。
お金を育む心を育ててみませんか。

自分で育てて、自分に教えるのです。

 

いきいきライフプラン相談室

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