【真言】おん、あらはしゃ、のう 。
高知市街の南東にあり、浦戸湾や高知市街、歴史に名高い「土佐のまほろば」を一望できる風光明媚な五台山頂上に「竹林寺」はあり、土佐の高知のはりまや橋で坊さんかんざし買うを見た・・・で有名な「よさこい節」の舞台です。国の名勝、竹林寺庭園では四季折々の美しさを堪能できます。隣には一躍朝ドラで坂本龍馬に並んで有名になった牧野富太郎博士の功績を讃えた県立牧野植物園が在ります。〈性の力の尽きたる人は呼吸をしている死んだ人〉花を愛した牧野博士も死の床で看護婦さんを口説いていたとか。事実は小説より奇なり、楽しい光景を妄想しながら、はりまや橋界隈でいただくかつおのたたきが美味しい!ぜひ訪れて欲しい札所のひとつです。

千数百年の時空を超えて、人知や科学を超えた「なりきる」智慧が現在も生きている土佐を、般若の呼吸で歩き遍路をするゲンキポリタンなFP、三宝院沙門です。
高知県高知市 第31番札所 五台山 金色院 竹林寺

人間には88の煩悩があり、四国霊場を八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、願いがかなうといわれています。
徳島阿波(発心の道場1番から23番)、高知土佐(修行の道場24番から39番)、愛媛伊予(菩提の道場40番から65番)、香川讃岐(涅槃の道場66番から88番)に至る1450キロを巡拝し、最後に高野山に向かいます。
お遍路は本来身につけているはずの「なりきる(マインドフルネス)」を取り戻す旅です。
高知県は「一国参り(ひとつの県を一国として巡る方法)」に最適です。
室戸岬の先端にたつ24番札所の「最御崎寺(ほつみさきじ)」からスタート。修行の道場といわれるだけあり、札所間の距離が最も長いのが特徴。精神的にも肉体的にも厳しい地と言われていて、36〜39番札所は車で移動することが多く、幕末にはジョン万次郎が世界と縁を繋いだ室戸岬から足摺岬までの海岸線を走り太平洋の絶景も楽しみながら巡れるドライブ遍路にもピッタリのコースです。
弘法大師が悟りを開き、「空海」と改名されたと伝わる洞窟、御厨人窟(みくろど)は、室戸岬から車で10分の場所。高知県を順打ちで回るなら、初めに訪れておきたい弘法大師ゆかりの伝説のスポットです。
さて、ここ高知県高知市 第31番札所 五台山 金色院 竹林寺は、もっとも賑やかな高知市内にあり、神亀元年(724)、聖武天皇の勅願により行基が開基した土佐屈指の古刹。聖武天皇が、 文殊菩薩の聖地・中国五台山に似た山を国内で探し出すことを行基に命じ、諸国を探した行基は(現;南国市の)土佐のまほろばが見えるこの地を選んで、本尊の文殊菩薩を自ら刻み堂塔を建立しました。正式には五台山(ごだいさん)金色院(こんじきいん)竹林寺(ちくりんじ)といい、真言宗豊山派のお寺です。
竹林寺(ちくりんじ)は、高知県高知市五台山にある真言宗智山派の寺院。五臺山(ごだいさん)、金色院(こんじきいん)と号す。本尊は文殊菩薩。四国八十八箇所第三十一番札所。本尊の文殊菩薩は五十年に一度御開帳の秘仏で、切戸文殊、安倍文殊とともに日本三文殊の一つに数えられる。また、四国八十八箇所のうち文殊菩薩を本尊とするのは本寺だけである。
- 本尊真言:おん あらはしゃのう
- ご詠歌:南無文殊(もんじゅ)三世(みよ)の仏の母ときく 我(われ)も子なれば乳(ち)こそほしけれ
- 納経印:当寺本尊、奥の院不動明王 (Wikipedia竹林寺より引用)
その後、大同年間(806~810)には、弘法大師が来錫し、堂宇を補修しました。
江戸時代に入ってからは土佐藩主の帰依を受けて、寺運は大いに隆盛します。堂塔は土佐随一の荘厳さを誇り、多くの名僧が集まってきました。そのため「南海第一道場」と呼ばれ、土佐の信仰や文化の中心地になります。明治初頭には新政府の廃仏毀釈運動があり、一時衰微しますが、その後再興されました。
五重塔
竹林寺には古くは三重塔がありましたが、明治32年(1899年)の台風により倒壊。爾来、塔再建を悲願としてきましたが、昭和55年(1980年)、高さ31メートル、総檜造り、鎌倉時代初期の様式を持つ五重塔として復興することができました。塔内にはインド・ブッダガヤより勧請された仏舎利(ぶつしゃり)を納め、また、初層内陣には大日如来(だいにちにょらい)をお祀りされています。
土佐の信仰や文化の中心
「土佐の 高知の はりまや橋で 坊さん かんざし 買うを見た」・・・・で有名な「よさこい節」の舞台であるほか、学僧・名僧があつまる「南海第一道場」とされた学問寺院としても知られます。
鎌倉から南北朝時代の高名な臨済宗の学僧、夢窓国師(1275〜1351)が山麓に「吸江庵」を建てて修行、2年余も後進の育成に努めました。また、門前横には高知が生んだ世界的な植物学者、牧野富太郎博士(1862〜1957)の記念館と県立牧野植物園があるように、土佐の信仰や文化の中心地とも、土佐随一の名刹ともいわれました。
御本尊
本尊:文殊菩薩(もんじゅぼさつ)
宗派:真言宗豊山派
開基:行基
真言:おん、あらはしゃ、のう 。
ご詠歌:南無文殊三世の仏の母ときく我も子なれば乳こそほしけれ
縁起では、神亀元年ころ、聖武天皇(在位724〜49)が中国・五台山に登り、文殊菩薩に拝した夢を見ます。天皇は、行基菩薩に五台山の霊地に似た山容を見つけるよう命じます。行基菩薩はこの地が天皇の霊夢にふさわしいと感得、自ら栴檀の木に文殊菩薩像を彫り、山上に本堂を建てて安置した。その後、大同年間(806〜10)に弘法大師がここに滞在して瑜伽行法を修法し、荒廃した堂塔を修復、霊場にされたといいます。
前後の札所
- 30番札所善楽寺から6.6km
- 32番札所禅師峰寺まで5.7km
駐車場の入り口のすぐそばにあるのは、重要文化財指定の仏像が17体納められてい る宝物館。高知三名園に数えられる庭園や 客殿を通り過ぎ、さらに奥へと進むと二層の 仁王門が見上げるように建つ。門をくぐり石段を上ると、右手には本堂、左手には大師堂。正面には五重塔の優美な姿が迫ります。
本堂は、寛永20年(1643)の火災の後、土佐二代藩主・山内忠義によって造営されました。本尊の文殊菩薩坐像を祀っていることから、文殊堂とも呼ばれています。本尊の文殊菩薩は 4人の従者を従えて獅子に乗っており、50 年に一度しか開帳されない秘仏。
竹林寺の見どころ
竹林寺にはこんな感じで見どころポイントが親切に書かれていてお遍路さんを迎えます。この「おまいりポイント」は1から23まであります。これは#13の五智如来像の案内ですが、マップとともにポイントごとにきちんと説明書きがあるので、詳しくは現地でご確認ください。
仁王門
駐車場から本堂へ向かうには、手すりがあり、そこそこ急な角度な階段を上ります。見上げるとちょっとげんなりしますが、苔むしていてなかなかいい雰囲気です。
階段を上がった先には重厚な仁王門。門前には桜の木があって、春に参拝したくなりますね。
この石段の周辺は紅葉も美しいそうです。
金剛力士像
▲金剛力士像。
見える五智如来
仁王門をくぐるとさらに参道が続き、また階段を上がります。
ちょうど正面に大きな石仏が見えますが、それが赤い帽子を被った五智如来像です。
「五智如来(ごちにょらい)」は大日如来を中心に東西南北に仏さまが並ぶ立体曼荼羅として表されることが多く、多宝塔などの堂内にお祀りされがち。
立体曼荼羅としては実物を見る機会はほとんどありませんが、竹林寺では珍しく石仏として屋外にお祀りされているので、近くから見ることができます。
名勝庭園
鎌倉後期、文保2年(1318年)に土佐に来錫(らいしゃく)し、五台山西麓に吸江庵(ぎゅうこうあん)を結んだ禅の高僧・夢窓国師(むそうこくし)により作庭されたと伝えられます。書院を囲むように山畔を利用して造られたこの庭は、明るくいかにも南国らしい趣きをかもす北庭、そして中国の廬山(ろざん)と鄱陽湖(はようこ)を模したといわれ閑寂な風情を見せる西庭からなる鑑賞式の庭園です。高知県三名園のひとつに数えられ、平成16年(2004年)、国名勝の指定を受けました。高知県立牧野植物園と併せてお楽しみください。
竹林寺の御朱印
🔺竹林寺では以下の御朱印がいただけます。
- 御本尊
- 奥の院・船岡堂
- 四国霊場十三仏(文殊菩薩)
▲一般に寺社などで御朱印をいただくための帳面を御朱印帳と言いますが、その中でも特に巡礼寺院でご朱印をいただくための巡礼地専用(例:四国八十八ヵ所、西国三十三ヶ所など)の御朱印帳のことを納経帳(のうきょうちょう)と言います。
これは、お遍路や巡礼がお寺の本堂などで写経を収め、その証としてお寺にある納経所(のうきょうしょ)でご朱印をいただくことが慣例となっていることから来ています。西国三十三ヶ所では仮名文字で御詠歌を書いていただけます。
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竹林寺の納経受付時間
竹林寺の納経受付時間は7:00~17:00までです。
竹林寺で納経をすると、御本尊のお姿を描いた御影(おすがた・おみえ)が無料でいただけます。カラーの御影をいただく場合は別途200円が必要です。
納骨堂
「後継ぎがおらずお墓を継承する人がいない」「自分も含めお墓の先々の管理が心配」「お墓のことで将来子どもに負担をかけたくない」など、さまざまな事情により、お墓にまつわる悩みや心配事が増えてきました。
そうした不安や悩みを解消し、御霊(みたま)の永遠のやすらぎの場となるべく開設したのが「竹林寺めぐりのもり霊廟」です。
霊廟では、生前からのご契約も含めて亡き人の大切なご遺骨を永代にわたり大切にお祀りし供養いただきます。ああ、私もここで眠りたい。’
竹林寺(ちくりんじ)へのアクセス
所在地: | 〒781-8125 高知県高知市五台山3577 |
電 話: | 088-882-3085 |
メール: | info@chikurinji.com |
本尊: | 文殊菩薩(もんじゅぼさつ) |
宗派: | 真言宗豊山派 |
開基: | 行基 |
真言: | おん、あらはしゃ、のう 。 |
ご詠歌: | 南無文殊三世の仏の母ときく我も子なれば乳こそほしけれ |
宿 坊: | なし |
ご参拝・拝観時間 | [境内ご参拝]8:00~17:00 [名勝庭園・宝物館]8:30~17:00 |
大人 400円(320円) 高校生 200円(160円) 中学生 150円(120円) 小学生 100円(80円) ※( )内は20名様以上の団体、並びにMy遊バスご利用の方の割引料金です。 ※未就学児につきましては、無料で拝観いただけます。 |
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休業日: | 年中無休 |
駐車場: | 100台(無料) |
アクセス: | [公共交通ご利用の場合]
[お車でお越しの場合]
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前後の札所 : |
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五台山 竹林寺お問い合わせ
お問い合わせはこちらからどうぞ。
ご不明な点やご質問などございましたら、
お電話・お問い合わせフォームよりお気軽にご連絡ください。
TEL; 088-882-3085
竹林寺の駐車場
駐車場:無料(普通車100台・マイクロバス10台・大型5台)で利用できる大型駐車場があります。
★駐車場からお寺まで少し距離があり、仁王門の階段を上がった先も本堂までは5分程度かかります。
公共交通機関でのアクセス
竹林寺は周辺に駅がないため、車以外で行く場合はバスを利用します。
- JR高知駅から「MY遊バス」に乗車し「竹林寺前」バス停で下車、徒歩1分
- はりまやばしから牧野植物園(五台山公園)行きのバスに乗車できます。
高知市南東部に位置し,ツツジの名所となっています。
山頂には四国霊場第31番札所の竹林寺や,日本で初めて植物に学名をつけた世界的植物学者,牧野富太郎博士の偉業を記念して作られた県立牧野植物園や記念館があります。
MY遊バス1日乗車券
●桂浜、はりまや橋、高知駅、五台山、牧野記念植物園、お遍路に絶対おすすめです。▲高知は素敵なところなので、3つの特典も魅力です
五台山公園
五台山(ごだいさん)
・中国の五台山は山西省にある標高3000mの霊山で、文殊菩薩の霊場として仏教の信仰の中心地。
・高知県の五台山は標高145mで山全体が県立の都市公園となっています。
五台山つまり竹林寺をお参りするのは、今回で二度目です。前回は偶然にも「観月会」の時でした。夜行バスで行き、JR高知駅から後免駅に行って、早朝に第29番札所 摩尼山 宝蔵院 土佐国分寺をお参りしました。高知は、観光スポットも多く魅せられます。夕刻の「観月会」に合わそうとすると、歩き遍路している時間がなくなり、急遽予定変更になりました。

古くは桂浜とならび月の名所であった五台山。
高知県立牧野植物園南園を会場に開催される「五台山観月会」にタイアップし、竹林寺でも観月の催しを行なわれます。当日は石段や参道には灯籠が置かれ、境内や名勝庭園はライトアップされます。書院では仏像等の特別公開とともに、灯籠のあかりがほのかに灯る境内、月と庭園を見ながら抹茶を楽しめます。本堂では心にお月さまを観じるミニ瞑想も体験できたうえ、「観月会」は竹林寺住職のお話を聴く機会にめぐまれました。夜の竹林寺ならではの名月の夕べのひとときをお楽しみください。
五台山公園展望テラス
中腹には展望テラスがあり,そこから眺める高知市街地や浦戸湾は絶景です。
山上からは紀貫之が『国分寺共々土佐のまほろば’(理想郷)』と歌に詠んだ南国市が一望できます。





まとめ
生きるとは、生になりきることです。
人間には88の煩悩があり、四国霊場を八十八ヶ所巡ることによって煩悩が消え、願いがかなうといわれています。
徳島阿波(発心の道場1番から23番)、高知土佐(修行の道場24番から39番)、愛媛伊予(菩提の道場40番から65番)、香川讃岐(涅槃の道場66番から88番)に至る1450キロを巡拝し、最後に高野山に向かいます。
お遍路は本来身につけているはずの「なりきる(マインドフルネス)」を取り戻す旅です。
ゲンキポリタン大学
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
コラム
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