律の道で愛を注げ|鑑真は星の王子さま

鑑真大和上と唐招提寺 200年ゴエス
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三宝院沙門
三宝院沙門

2024年最後の最強開運日『一粒万倍日&天赦日』が12月26日に迫っています。

こんにちは。毎日がひなまつりの200年婚のために、3倍とんがる!モチベーションで歩き遍路で『あるべきようわ』を愉しむFP.アセットドクター、ゲンキポリタン三宝院沙門です。

2024年最後の最強開運日『一粒万倍日&天赦日』が12月26日に迫っていますが、律が整っていたなら、特別な準備は必要ありません。

(りつ)は、法律、音楽(音律)、仏教、ビジネス、ウェルビーイングで重要な役割を担っています。いま世界は律が乱れて「律」が求められています。

様々な事象は縁起の上で起こっているといいます。
縁起とは自己や仏を含む一切の存在は縁起によって成立しており,したがってそれ自身の本性,本質または実体といったものは存在せず,「空(くう)」である,と説かれます。
歴史的には,業感縁起,頼耶縁起,真如縁起,法界縁起など種々の縁起説が説かれましたが,縁起そのものは仏教の歴史を一貫して流れる根本思想の一つです。

仏教に関心の弱い方なら「だからどうした」となるでしょうが、物事は自分が意図しない縁起で生起しているので、悟りを得てなくても、自分のこととして捉えたいなら「律」を正して主体的に関わらないとただ生かされているだけになります。
つまり「自ら律することは自分への愛のはじまり」なのです。自分を愛で満たしたいから律するのです。

闇バイトなるものがなぜ問題になるのかを突き詰めると、希薄な生き方がベースにあります。自律せずに、自律に思いをよぜす、思いつきで生かされている結果でしょう。律することは、楽しいことです。この楽しさを世界に広げたいと思った人が「鑑真大和上」ではなかったのではないか。6度の海難事故、失明を乗り越えて日本にやってきたのが、「鑑真大和上」ではなかったのか。
ここでは仏教の始まりと律がどのような経緯で日本人にかかわりを持つようになったのか、ご説明します。

和尚とは、仏教の僧侶に対する敬称です。和上和闍和社とも書き、出家して受戒した僧が、日常親しく教えを受ける指導者のこと。

律

律。戒律とは僧が守るべき規則のこと。
「聖武天皇」の頃。当時、僧となるには高僧から戒律を授けられる必要がありました。

日本へ仏教が伝来したのは、6世紀半ばの第29代「欽明天皇」の時代です。仏教の開祖「ゴータマ・シッダールタ(釈迦)」が約2,500年前にインドで誕生し、中国、朝鮮半島を経て日本へと伝来しました。
日本へ伝来したのは、当時の朝鮮半島にあった百済という国からです。

百済から伝来した理由

百済寺(聖徳太子創建)
(聖徳太子が創建された京都にある百済寺)

百済(くだら)が日本へ仏教を伝えることになった理由は、当時の朝鮮半島は百済・高句麗(こうくり)・新羅(しらぎ)に分かれていた三国時代にあります。
この三国は頻繁に戦を起こしていたことに由来します。

369年には、高句麗からの激しい侵攻を受けていた百済が、日本への同盟を求めて「七支刀」(しちしとう)を贈ったと伝わります。
この七支刀は国宝に指定され、現在は「石上神宮」(いそのかみじんぐう:奈良県天理市)が所蔵。石上神宮

石上神宮/奈良県天理市)

その後も度々、日本は百済からの願いを聞き入れて軍事援助するようになります。こうして両国は関係を深めていきました。

仏教は、大和朝廷内ですんなりと受容されたわけではなく、日本には古来より、先祖の霊や、山や川などの自然を神として崇める信仰がありました。

多神教であった日本に仏の教えと仏像が持ち込まれたことで、仏教推進派と反対派とで意見が割れます。

もともと天皇との関係強化を狙って対立していた有力豪族「蘇我稲目」(そがのいなめ/仏教推進派)と、地方豪族「物部尾輿」(もののべのおこし/仏教推進派)との対立はエスカレートします。

蘇我稲目が勝利したことで、欽明天皇は百済から贈られた仏像を蘇我稲目に授け、礼拝するように命じました。

欽明天皇 (欽明天皇)

戒律を授けられる僧が不在だった日本

当時の日本には戒律を授けられる僧がおらず、国内には「私度僧」(しどそう:国の許可なく出家した僧侶)があふれていました。

第45代「聖武天皇」(しょうむてんのう)は、唐から優れた僧を招くために「栄叡」(ようえい)と「普照」(ふしょう)という2人の僧を、唐へ遣わします。そして彼らが選んだのが、高僧で名高い鑑真でした。

鑑真大和上と唐招提寺 

鑑真和上は唐の「揚州」(ようしゅう:揚子江沿いの町)生まれ。「長安」(ちょうあん:現在の西安市)で仏教を学び、「淮南」(わいなん:現在の淮南市)で仏教の「戒律」(かいりつ)を教え広めました。

戒律とは僧が守るべき規則のことです。
当時、僧となるには高僧から戒律を授けられる必要があったのです。

6度の海難事故を経て、盲目になっていましたが、754年(天平勝宝6年)、平城京に到着した鑑真は東大寺を与えられ、戒壇の設立と「授戒」(じゅかい:戒律を授けること)の準備に入ります。

2ヵ月後、東大寺大仏殿に立派な戒壇を築いた鑑真は、聖武上皇(じょうこう:皇位を譲ったあとの尊称)や「光明皇太后」(こうみょうこうたいごう:聖武天皇の后)、46代「孝謙天皇」(こうけんてんのう)ら約400名に授戒を行いました。これが日本で初めての正式な授戒とされます。

また、759年(天平宝字3年)には「新田部親王」(にいたべしんのう:40代天武天皇[てんむてんのう]の皇子)の旧宅を譲り受け、この場所に「律宗」(りつしゅう:戒律を実践することで成仏できると説く宗派)の総本山として「唐招提寺」を建立。

その後、平城京以外の場所にも戒壇が欲しいという要望に応え、761年(天平宝字5年)には大宰府(だざいふ:福岡県太宰府市)の「観世音寺」と「下野薬師寺」(栃木県下野市)にも戒壇を設置。この寺と東大寺をあわせて「本朝三戒壇」(ほんちょうさんかいだん)と呼びました。

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貧しい人を救済する悲田院の建設

悲田院

戒壇を設けて授戒を行う他、彫刻や薬草などに関する様々な大陸の知識を日本へ伝えました。奈良時代には鑑真により興福寺に貧民を救済する「悲田院」(ひでんいん)も併設されています。そして、これからますます日本に仏教を広めようとした矢先の763年(天平宝字7年)、鑑真大和上は唐招提寺で逝去。(画像は京都の悲田院)

国宝唐招提寺鑑真像それを悲しんだ弟子の「忍基」(にんき)は、鑑真の「脱活乾漆像」を作成。生前の鑑真の姿を写実的に写したこの像は、「国宝唐招提寺鑑真像」として現在にまで伝っています。

欽明天皇

「律宗(りっしゅう)」は、戒律の研究と実践を行う大乗仏教の一宗派です。中国で東晋代に戒律について翻訳されると、唐代には道宣が成立させました。
日本には鑑真が伝来させ、南都六宗の日本仏教の一つとなりました。総本山は唐招提寺。

しかし、律の概念は法律、自律に反映されていますが、日本に律が定着したとは言い難いのが真実です。

当たり前ですが、アメリカ人と日本人は別の生き物です。人種に関係なく、だれでも自分の真実を生きています。だれでも自分ひとりで生きています。
この世界には偽マスターがたくさんいますが、自分のマスターは自分しかいないのです。自分の考えと行動を自分への愛でいっぱいに満たしてください。
素敵な人生をお過ごしください。律

『星の王子さま」が世界中で愛されている理由

「星の王子さま」が世界中で愛されている理由は、律の話だからです。

戒律というと難しく聞こえ堅苦しい印象を与えますが、真意を汲み取る習慣を働かせましょう。実は世界中の言葉に訳され、70年以上にわたって読みつがれてきた宝石のような物語である「星の王子さま(サン テグジュペリ)」は律の話だと気がつくはずです。

パラはみな当惑していた。
「きみたちはきれいさ。でも空っぽだよ」と彼は続けた。
「誰もきみたちのためには死ねない。もちろん、通りすがりの人はぼくのあのパラを見て、きみたちと同じだと考えるだろう。でも、あれはきみたちをぜんぶ合わせたよりもっと大事だ。

なぜって、ぼくが水をやったのは他ならぬあの花だから。
ぼくがガラスの鉢をかぶせてやったのはあの花だから。
ついたてを立ててやったのはあの花だから。
毛虫を退治してやったのはあの花だから(チョウチョになる分を2 、3 匹残してね〉。愚痴を言ったり、自慢したり、黙っちゃったりするのを聞いてやったのは、あの花だから。なぜって、あれがぼくの花だから
王子は自分の惑星に残してきたバラのことを思い出していました、

キツネのあり方は、自然に真理を突いていました。
そして『星の王子さま』はいつまでも読み継がれる原因になっている重要な言葉が、別れの場面で語られます。

「ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。人間たちはこういう真理を忘れている。でも、きみは忘れてはいけない。飼いならしたものには、いつだって、きみは責任がある。」

その責任を負うことが存在理由であり、責任を果たすことが存在証明なのです。律はその「つなぎ」をしてくれているのです。

鑑真

盲目になっても約束した「律」を定着させようと海を越えてやってきた鑑真大和上は「大切なものは、目には見えないけれど人と人につながりの中に輝いている」星の王子さまだったのかも知れません。

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