200年婚|7つのマイスタンダード①時間との関係

愛することは自分より重要な存在を生きること 200年ゴエス
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前回、7つのマイスタンダードについてお話しましたが、ルーティンワークにするために、どのようにスタンダード(基準)を設定するのか、個別にお話していきます。

  1. 時間と関係(無理にない時間割ができていないと失敗して、自分を責めて終わりになります)
  2. いのちとの関係
  3. ヒトとの関係
  4. モノとの関係
  5. 食事・食べ物との関係一般篇睡眠篇
  6. 身体との関係睡眠篇呼吸篇・自律神経篇
  7. お金との関係

これらどれも大切な関係ですが、大切にするには、意欲だけでは大切にできません。具体的な行動があって大切にできるので、そこには戒律が必要です。戒律は、ルールを護るために自主的に、主体性をもって取り組む規範です。

今回は、すべてのルーティン化に欠かせない「時間との関係」についてお話します。

マインドフルネス 不器用女子の好き避けライフ ライフスキル2.0
アサーティブ ライフプラン&ライフシフト 整理収納(整理・整頓・清掃・清潔・習慣のゴエス)

時間との関係をゴエスする

時は金なり

時間割がないと、やる気があっても、行動がルーティン化できないので、清掃など必要だけど優先課題でないもの、どうしても今でないとダメでないものは、後回しになり、気がついたら埃だらけ、ますます面倒だからということで負のループにはまりこみ、放置、次第にゴミ屋敷に近づいていきます。

結局、無理のない時間割ができていないと失敗して、わかっているけどできない自分を責めて終わりになります。

これを防ぐのが「戒律(自分が守らなければならない規律)」です。

週4日制で働く意味

週4日制で働く時代を生きる智慧と工夫とスキル

週4日制で働く時代を生きるには、智慧と工夫とスキルが必要です。誰も面倒見てくれないのだかから、自分で身につけるしかありません。つまり自己マスタリーの高いヒトには、チャンスの時代と言いたいけれど事態はそれほど甘くない。低いヒトには大変辛いけど、自己マスタリーの高いヒトので辛いとは感じないままに暮らしていくことになる。

自己マスタリーの高いヒトほど辛いでしょう。高くても智慧と工夫とスキルがあっても、生産性が追いつかないからです。生産性が低いヒトは行動が適合できないのです。その理由は「気迫がない」。気迫なんて時代遅れの産物のように聞こえるが、自分の人生を真剣に生きる気迫がなければ、智慧と工夫とスキルがあっても、生かせない。つまり頭でっかちではなく身体を使って実践できないと使い物にならないのです。

シンクロニシティ

シンクロニシティ

シンクロニシティ(Synchronicity)>とは、意味のある偶然の一致のことを指しています。
日本語では、「共時性」や「同時性」と訳されています。
よくあるのは、「長く彼と会っていないけど、どうしているかな」と考えていたら、偶然、彼から電話がかかってきた。というような事例です。心理学として<シンクロニシティ>を提唱したカール・グスタフ・ユングは、『集合的無意識』という概念を打ちたてました。

  1. 心の状態(夢、ビジョン、予感)が現実化すること。
    事例)「予知(思ったことが現実に起こる)」「正夢」(夢に見たことが現実に起きる)
  2. 離れた場所で起きていることを、同時刻(同時)に、心と体に類似の現象が発生すること。 事例Aさんのことを思った同じ時間にAさんが亡くなっていた。

ユング「元型論」

ユングは、このような不思議現象の原因に、『集合的無意識』つまり心の深層に潜在する人類に共通したパターン(元型)で成立する「無意識の層」があり、ヒトは繋がっていると説いたのです。

ヒトのいのちは、それぞれに個別のものですが、無意識に自分に近い遺伝子を持つ人を恋人や友人に選ぶのには、嗅覚を働かせている可能性があります。それぞれが太古の昔からのいのちを受け継いでいるとしたら、遡れば親戚だらけというシステムになっていてもおかしくありません。

<阿頼耶識>という「根本心」

お粥さんプロジェクト

結果には必ず原因がありますが、原因=結果ではありません。
原因は同じでも、同じ結果になりません。
原因と結果の間には「縁」があります。縁の力は原因にも結果にもあります

縁には「阿頼耶識(あらやしき)」が潜んでいます。
阿頼耶識は、大乗仏教の部派のひとつ、 『瑜伽行唯識学派(ゆがぎょうゆいしきがく)』で唱える深層心(潜在意識)のもっとも深層にある無意識に貯蔵されている記憶です。
この記憶は全体験の記憶といっていい記憶でポジティブなものもネガティブなものもありますが、「阿頼耶識(あらやしき)」より浅い位置にある自我執着心「末那識(まなしき)と結びつくことでネガティブな記憶が顕在化しやすくなります

無意識よりさらに深いのは、太古の昔からの記憶をもともとのいのちが覚えているからです。
シンクロニシティを提唱したユングはその心理学では「布置(ふち)」から発展したのがシンクロニシティと位置づけされています。シンクロニシティの力を磨くのが、周活です。

縁起

キツネと縁起
シンクロニシティを提唱したユングは、その心理学では「布置(ふち)」から発展したのがシンクロニシティと位置づけしています。

「これが原因でその出来事が起こった」と言えない原因と結果の因果関係があるからです。

「布置(ふち)」とは、本来は「星の配置」「星座」を意味する言葉です。
一見、無関係に見える夜空の星の配置を、全体として(星座として)見ると、何らかの意味を持ってくる、そして神話を想像すると、そこから、心理臨床では、クライエントの問題を考えるにあたって、その人個人にだけ着目するのではなく、クライエント(主星)を取り巻くさまざまな人間(星)の配置全体に目を向けることで、クライエントが直面している問題の意味・物語を読み解こうとするのが、布置という考え方です。

たとえば、AというヒトがBの言葉に激怒して、喧嘩別れしたとします。この場合、 Aに起因してBが行動したように見えますが、実際にはBには取り巻く環境があり、Aにも同じように取り巻く環境がある。Bは自身の取り巻く環境の影響から出た言葉がAに火をつけたのですが、BにはAが怒るほどのことないと思って言ったすぎないので、何が腹に立つのか解せません。 Aは冷静に考えると、Bの言葉と自分の環境とは無関係だと解るのですが、激怒した恥ずかしさもあり、素直に謝ることができません。

「布置(ふち)」でも解るように、縁起とは複雑なものであることを図にしたのが、密教が伝える「マンダラ(曼陀羅)」だと考えます。

曼陀羅は因果の積み重ねを概念としては理解できますが、実践的ではありません。
縁起力を高めるには、因果の整理をして核心に迫れる能力がないと問題解決に行き着きません。

このように本人だけに改善を求めても、環境ごと変えないと変えられないという問題に行き当たります。「システム思考」は、このような現状に対策する打ち手になります。

システム思考を使った習慣づくり

システム思考

問題はどこにあるのか、解決すべき対象や問題を「システム」として捉え、視点を変えて、多面的な見方で、全体像を捉えなおし問題解決に挑むのが『システム思考(Systems thinking)』です。

システム思考は自然界、人体、社会集団などをシステムと捉えなおし、以前からある概念で、古くから研究されてきましたが、アメリカのシステムサイエンティストであるピーター・センゲ氏の著書「学習する組織」をキッカケに、広く企業や病院など組織に導入されるようになりました。<学習する組織>といっても組織が学習するわけではなく、属している人々が学習します。学習する人々が集まった組織に変貌させるシステムといえます。

「学習する家庭」があるのも当然なのは、私たちの暮らしもシステムです。
私たち個人は親から学んだ暮らし方を、無意識にパートナーと共有して家庭を営みます。誕生から死まで、ライフステージは概ね人類共通ですが、ライフスタイル、ライフスキル、ライフデザインは、個人・家庭には個別のものです。システム思考は実践を通して磨きます。磨く力の源泉になるのが「自己マスタリー」で、仏教の実践的トレーニングである禅は「自己マスタリー(=自分磨き)」を鍛える点で有効です。出家して禅寺の門を叩いた僧侶は、戒律に従った暮らし(坐禅・作務)を励行して自分で学んでいきますので、なので一般人が家庭生活を修行の場にしても不思議ではありません。

<システム思考>は、フランス文学『星の王子さま』に登場する「キツネ」の教えにも通じることです。キツネは王子さまの悩みを「よくあること」として、貴重なヒントを与えます。
キツネは「飼いならす」
という表現を使いますが、「人間関係磨いて絆を作る」というような意味です。

  • シンクロニシティとシステム思考は密接な関係がある
  • 本当の解決をめざしてシステム思考する
星の王子さま特集21|キツネが教える「本当に大事な生き方」
キツネは星の王子さまに、別れ際に大切なことを伝えます。「じゃ秘密を言うよ。簡単なことなんだ・・・・ものは心で見る。肝心なことは目では見えない。きみがバラのために費やした時間の分だけ、バラはきみにとって大事なんだ。人間たちはこういう真理を忘れている。でも、きみは忘れてはいけない。飼いならしたものには、いつだって、きみは責...

キツネが教える「本当に大切なモノ」

キツネと王子さまの会話を少しご紹介します。

「みんなが忘れていることだけど」とキツネは言った。
「それは絆を作るってことさ・・・・」
「絆を作るって?」
「おいらにしてみりゃ、きみはほかのおとこの子10万人と、なんのかわりもない。
きみがいなきゃダメだってこともない。
きみだって、おいらがいなきゃダメだってことも、たぶんない。
きみにしてみりゃ、おいらはほかのキツネ10万匹のよく似たキツネのうちの1匹でしかない。
でも、きみがおいらを飼い慣らしたなら、おれときみは互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって互いになくてはならない仲になる。きみはおれにとって世界でたった一人の人になるんだ。おいらも、きみにとって、世界でたった1匹の・・・

「わかってきたみたい。」と王子さまはいった。
「1本の花がいてね・・・・・彼女はぼくを飼い慣らしたんだけど・・・・・」

王子さまも自分の星に残してきた大切な一本のバラを思っていました。
キツネは、その他大勢から1/100,000になる方法を「飼い慣らす」という表現で伝えます。
キツネが言いたかったのは、親しくなる意図を持つということです。

そして、王子さまは、キツネに言われてバラ園に行って、バラたちに向かって、自分のバラへの想いを語ります。

星の王子さまと一本のバラ

「行って、もう1 度あの庭園のパラたちを見てみな。きみのパラは世界に1 つしかないってことがわかるはずだ。そしたら戻ってきておれにさよならを言ってくれ。お別れに1つ秘密をあげるから」王子さまはもう1 度庭園のバラを見に行った。

「きみたちはぼくのバラとはぜんぜん似てないよ。きみたちはまだ何でもなし、」と王子さまは言った。

「誰もきみたちを飼い慣らしていないし、きみたちだって誰も飼い慣らしていないからね。
きみたちは以前のキツネに似ている。前は10万匹のキツネたちのどれとも違わないただのキツネだった。でもぼくたちは友だちになったし、今では彼は世界でただ1 匹のキツネだ」

パラはみな当惑していた。
「きみたちはきれいさ。でも空っぽだよ」と彼は続けた。
「誰もきみたちのためには死ねない。もちろん、通りすがりの人はぼくのあのパラを見て、きみたちと同じだと考えるだろう。でも、あれはきみたちをぜんぶ合わせたよりもっと大事だ。

なぜって、ぼくが水をやったのは他ならぬあの花だから。
ぼくがガラスの鉢をかぶせてやったのはあの花だから。
ついたてを立ててやったのはあの花だから。
毛虫を退治してやったのはあの花だから(チョウチョになる分を2 、3 匹残してね〉。

愚痴を言ったり、自慢したり、黙っちゃったりするのを聞いてやったのは、あの花だから。なぜって、あれがぼくの花だから」
彼はキツネのところに戻った。

キツネは、王子との別れをイヤがり、涙します。
やっぱり泣くんだ。だから友だちにならないほうが良かったんだと王子は言いますが、キツネは王子の髪の色と同じ小麦畑を見るたびに、王子を思い出すので、小麦畑の分だけ得をしたのだと王子に伝えます。

キツネは王子が気にしている一本のバラを大切にして暮らせば、「あるべき場所」に到達することを教えたのです。

特別な時間を共有する

 
 
キツネがいう「飼いならす」意味には、特別な時間を共有することが含まれています。
特別な時間を互いに捧げるのです。特別な時間があるわけではありません。
特別な時間とは、あらゆる角度から多面的に相手のことを考えた時間という意味です。
それを魂のこもった時間というのではないでしょうか。
思いやりというペダルを漕いて時間を回せば絆の虹の彼方で特別な関係の花を咲かせるのです。

そのもっとも初歩的なのが隅々まで清掃の行き届いた空間作りではなのです。隅々まで清掃しょうとしたら整理整頓されていないのできません。結局モノのない空間がもっとも合理的になります。

パートナーシップで目標を達成しょう

 
 
みなさんにとって、大切なモノ、あるいは「こと」とはなんですか?
十人十色であってもOKですが、「諸行無常」、ジェットコースターのように、すべては変わっていきます。「生者必滅(しょうじゃひつめつ)」死によって別れが必ずやってきます。

生きていても、男性脳と女性脳が違うので、「200年婚」は至難のワザです。
何をしてくれたとか、何を言ったとかではなく、パートナーの存在が大切だと思い続けられたら、100年でも200年でも仲良く暮らせます。思い続けることが大切です。
マインドフルネスとは、「いま、ここ、この瞬間」になりきること(状態)です。仲良くなりきればエンドレスにワンダフル

この良い事例が親との関係です。良い愛着の関係を築いた親子の関係は、その存在が無意識で生きるエネルギーになります。そして親が逝ってしまうことで自身のエネルギーがダウンします。

そこで親の教えが教えを超えて愛着として支えます。
別れが終わりにならない生き方ができるのが、エンドレスにワンダフルな『お粥さんプロジェクト』です。

シンクロニシティの力を磨き、ワザに高めるのが、周活(毎日のルーティンワーク)です。

パートナーシップで「自由で豊かなライフスタイル、ライフシフト」を達成したいですね。

 
200年時代のSDGs.17パートナーシップで目標を達成しよう
毎日が安心な人生にするルーティン作りはゴエス(5S)から。①整理、②整頓、③清掃、④清潔、⑤習慣で特に③と④は日課です。ゴエス(5S)は⑤習慣に辿りつき天に向かって慈悲の精神を掴んで龍、自由で豊かなライフシフトを具現化、エンドレスにワンダフルな200年婚。パートナーシップで目標を達成しましょう。

まとめ

ヒトは100年生きても、200年生きても、「いま、ここ、この瞬間」しか生きられない。
戒律をもって暮らせば「あるべき場所」に到達する。

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