映画は脚本がいのちです。どんな名監督でも脚本がつまらないと、いい映画にはならないといいます。あなたの人生脚本は面白くて素敵ですか?エンドレスにワンダフルな物語の上であなたは最高の名演技を期待されています。一生一度きりの人生をつまらない人生脚本で演技するのはもったいない!名演技の前に最高の人生脚本にに書き直しましょう。
- 自他肯定のライフスタイル
- PAC交流(自他肯定の実践)
- 人生脚本の書き直し
- アサーティブ・コミュニケーション
- 般若の呼吸・睡眠・学び直し
人生脚本とは
人生に必要なものは、勇気と想像力、少しのお金。名優チャールズ・チャップリンの言葉です。あなたが本当に笑うためには、あなたの痛みを取って、それで遊べるようにならなければなりません。そう、遊ぶ勇気を忘れないように素晴らしい人生脚本を用意しましょう!考えるより直感です。すでにあなたは知っているのだから!失敗した方が、人生は面白いよ。
チャップリンの作品は人気キャラクターである浮浪者が多く(頼る相手がいないというシチュエーションが多いこと)を瞬時に観客に伝えています。裏返すと人生脚本が通用しない状況であることを表現しています。
チャップリンのサイレント映画の代表作『モダンタイムス』のラストシーンは、チャーリーはヒロインと手を取り合って、楽しそうに、スクリーンの奥に消えていきます。二人の行く手にどんな困難が待ち受けているのかはわからない。それでも前に進んでいく力強い二人の姿は、社会風刺というコンセプトを裏切ると思うほど“勇気”と感動を与えてくれます。『モダンタイムス』では詳細な人生脚本が描けない世の中の変化に幸せになるんだという意思と勇気があれば、失敗もするだろうが、し合わせに暮らしていけるさというメッセージで締めくくります。
「親の因果が子にたたり・・・」というように、子は親の影響を受けます。親もまたその親や周囲の影響を受けて育っています。「縁起」というように縁起の影響を受けた人生脚本がヒトにはあります。
ほとんどは3歳〜5歳までの身につけます。まだ文字も言葉も十分でないのに感覚で、感情生活を満たしたい思惑から心理学用語でいうラケットという手法で、思い通りに相手を変えようと操作します。人生脚本はラケットが歪んだものです。
人生脚本を理解するには「自分を知る」必要があります。それには、自分のラケットに気づき、その働きを知ることが、とりも直さず、己を知るための第一歩になります。ラケットをコントロールできるようになると、仕事や恋愛・結婚生活でもプラスに作用します。
ラケットは、幼時期に、感情生活が形づくられ、その後の親子関係のあり方によって強化され、習慣化されてでき上ったものです。幼児がよくいだく空想や万能感などファンタジーが現実化したものです。自分がこの不快感を手放さずにいたら親は態度を変えるだろうといったものです。ラケットには、他人を変えようという企みが隠されているのが特長的です。
膨れる、黙り込む、言うことを聞かないといった同じような現象は大事なパートナーに対しても発せられます。どちらにしてもネガティブな結論になりますが、強者(親やパートナー)の態度、関係性が影響することは間違いありません。成功するとこれは役に立つ手法だと繰り返し使います。ダメな場合には愛されていないと自身にレッテルを貼ります。つまり人生脚本にも目的は移植されていることが多くあり、潜在的には支援者を希求していますが、殆ど成功することはありません。
なので、不幸にしてラケットという手法を身につけてもやりたいことマップに集中してマンダラチャートに食らいつけばどんな過去も建設的にさようならできます。失敗してもいいので、自分で動いてチャレンジした方が断然得だし、自分自身のマンパワーを底上げすることになります。
🔻やりたいことマップの事例〜人生脚本を見直す材料になります。
面白くてハッピーな人生脚本に書き直す
人生に必要なものは、やりたいことマップを歩く勇気と想像力、少しのお金。があればマンダラチャートをひとつひとつクリアにして行けば道は開けます。人生脚本に寄り添ってし合わせ作りに邁進して、ハッピーで面白い人生脚本にしていきます。
- 自他肯定のライフスタイル
- PAC交流(自他肯定の実践)
- 人生脚本の書き直し
- アサーティブ。コミュニケーション
- 般若の呼吸・睡眠・学び直し
親が反社会的な考え方をしていると、家族も自分と同じような考え方をする、あるいは社会に適合出来ないような考え方、行動をする可能性があります。
この場合は、誰の目にも明らかな反社会的な考え、行動をイメージするから分かりやすいものです。ラケットとにたものに禁止令があります。
たとえば「決して遊んではいけない」を辿ると隠された「禁止令」に行き当たります。この禁止令により葛藤は持続し、 欲求不満や不安は解消されることなく.症状の頻発がくり返されることになります。交疏分析では、禁止令には次のようなことがあると指摘しています。
- お前の存在は邪魔だ。生きていてはいけない。
- お前が女(男)であることに落胆した。女(男)らしく感じたり、振舞ったりすることを禁ずる。(性的同一性の否定)
- 人は苦しみ、働くために生れたのだ。楽しんだり、遊んだりしてはならない
- あなたは私の可愛い子。私から離れて大人になってはいけない。成長するな
- お前は何もできない子だ。何事も完成してはならない。成功することを禁ずる。
- お前には何の取柄もない。自分が大事な人間だなどと思ってはならない。
- それもするな、あれもするな。世の中は危険で一杯だ、一人で行動することを禁ずる。
- うちだけは例外なのです。気易くみんなの仲間入りをしてはいけません。
- 愛情なんて信じられないものだ。人を本気で愛したり、いつまでも信じたりしてはいけません。
- あなたは弱い子(ふつうでない子)。外の人と違うのだから、健康になることを禁ずる。
- それは秘密にしておくべきことだ。それ以上、探索したり、考えたりしてはならない。(子どものお前に何がわかる?余計なことを考えてはいけない。)
- 泣く(怒る、笑う、痛がる)子は嫌い!自然な感情を抱いたり、表わしてはいけない。
さて、「〜するな」の禁止令は、治療が必要になります。協同で、幼時からの生活体験を整理しながら、病気に関連する禁止令を探し出すようにしますが、禁止令はラケットの裏返しといえそうです。多くは親に原因があるので、親の治療が必要ですが、本人の症状が軽いと隣にいても気がつかないでしょう。その分、人生脚本に深く侵入しても気がつかないので注意が必要です。
さて、ここで問題にするのは「普通の人」「普通の家族」です。
つまり、ほとんどの人のことで、他者からは問題なく過ごしているように見える人です。
普通に暮らしているのに気持ちが「苦しい」、恨みも憎しみもないのに「仲が悪い」というような問題を抱えてしまう人たちです。
自分が描いていた「自分」、考えていた「家族」を作るには、「自分の仕組み」を健全に適合させるしかありません。
自分でも解らない自分の仕組みを知って、より良い仕組みに変更して社会にと健全なコミュニケーションをとるのが「社会人基礎力」の基本です。それができないと前に踏み出す力やチームワークする力は現実のものにはなりません。特に恋愛・結婚はプライベートなコミュニケーションなので、相手を傷つけ最終的には自身をボロボロにする危険に満ちています。200年婚は仲が良いだけではなく、人生脚本を最高のもの書き直すパワーに満ちています。
自分を知って200年先を学ぶ
教育は20年先に見て行うもの、人生は200年先を見て歩もの。。。詳細な人生脚本が描けない世の中の変化にあって、ライフシフト(ワークシフト)余儀なくされる私たちが、それでも人生脚本を書き直す理由は、200年先を見て失敗してもいいから自分の能力を信じて行動して、失敗した方が、人生は面白いからです。
し合わせは、何かに何かをし合わせするために、動かないと誰も幸せにできないからです。
たとえば、肥満になって困っている方はたくさんいます。
消費したエネルギーと、摂取したエネルギーのバランスが悪いからです。
ダイエットは、消費するエネルギーに対して、摂取するエネルギーを適正化する作業です。あるいはその逆ですが、どちらも自分に主体性があります。「運が良ければ・・・」は成功しません。
これと同じで「目標」に対して、自分の行動を適正化するのが自分らしく暮らす上で欠かせない作業です。健全な自分、健全な家族を形成するには、自分の行動を決めている原因になっている「自分の仕組み」を健全化します。
そうは言っても、自分の仕組みってなに?
そういう方がほとんどです。
・・・・・「自分の仕組み」を知らないこと、それが問題なのです。
- 「いくら本を読んでトライしても自分が変われない」
- 「“話し方教室”に行って学んだけれど、話せない」
- 「親の不和を反面教師にしてきたのに、自分も離婚してしまった」
類似した体験をたくさんの人がいます。この背景に「自分の仕組み」があります。なりたい自分になるには、まず、自分の仕組みの存在を知るところから始まります
「自分の仕組み」を知る
人間には、ひとりひとり、自分を守るために自分の内側に造った「自分の仕組み」があります。
「自分の仕組み」とは、自分の身についたライフスキルを動かしているメカニズムつまりシステムです。ひとことで言えば「コミュニケーションの仕方」ということもできます。
優秀な学歴や専門知識があっても、コミュニケーションの仕方に問題があれば幸福な成功は身近なものにはなりません。人は稼いだお金を使うにも社会がないと利用することができません。企業も同じです。人も企業も社会に身を置いているのであって、ひとりで生きて行けないのです。
自分の仕組みが社会の仕組みとマッチしていると大変暮らしやすく感じます。
ストレスも少なく自己実現も容易になります。ライフスキルも成長に応じて不足なく身につきます。
自分の仕組みは「家族」という仕組みを作る基礎になります。
こどものためにも、親が「家族」を社会にマッチした仕組みにすることがとても重要です。ふたりの親の仕組みが社会的にマッチしていたら、家族の仕組みも適正化され、自然にこどもの仕組みも最適化されるからです。
「あなた」もあなたが生まれて育った家族の仕組みから自分の仕組みを作っているのです。
自分の仕組みを自他肯定で変える
社会と自分に、ミスマッチがあるとストレスが生じやすく、自己実現も困難を要します。対策は「自分の仕組み」を変えることです。
そうは言っても「自分の仕組み」を変えるには、自分の仕組みを知っていなければ変えようがありません。
しかも自分の仕組みを作った基礎は、あまりにも遠く昔のことなので、記憶も乏しく、いまさら手直しするのは困難です。
それにいまになって仕組みに欠点があることを知り、問題扱いしても、誰も幸福になりません。大抵は時間のムダです。
「自分の仕組み」を理想通りにできなくても、最適化に努力するプロセスがもたらす価値は大きく、獲得する幸福感はかけがえのないものになります。
今回では、次のことを中心にした概要をご説明します。
- 自分の生きる構え。
- 自分の仕組み
- 生きる構えを基本にした人生脚本の存在。
- コミュニケーション・パターン
- 4つの交流パターン
三歳児のお留守番テスト
.世界中、どこでも同じ結果になる三歳児のお留守番テストがあります。
「ここにお菓子が1つあるけれど、帰ってくるまで食べずにいたら3つあげる。」そう言い残して、外出します。
結果は世界中どこでも同じになります。
一部のこどもを除き、ほとんどのこどもたちは即座に食べてしまいます。どちらが得か、分からないわけではないわけではないでしょう。しかし、考える道筋を立てる言葉をマスターしていないので、考えることが十分できず、明確な目的が持てないのです。
このテストには重大なテーマが潜んでいます。
「感情は行動しなくていい」ということです。
それは幸福な成功を獲得するために、とても重要で欠かせないことです。
それが上手にできる人と、できない人がいます。
その違いは、学歴でもIQでもなく、ライフスキルの身のつけ方なのです。
しかもライフスキルの身につけ方は、生きる構えのあり方で変わっています。
しかし、そう言われて納得できる人はいないと思います。
ライフスキル?生きる構え?
ナニ、それ?そういう方がほとんどです。
いつ、どこで、どのように「ライフスキル」を習ったのか、そんな記憶もないからです。
それ以上に重要なテーマである「生きる構え」(ライフスタイル)は、特に意識した人を除けば、意識されることはないでしょう。
家族の仕組みが機能していて、健全な生きる構えを持つことができた人は、必要なライフスキルは自然に身につきます。
では、決して健全とはいえない生きる構えを持ってしまった成人の場合、どこでどのようにして身につければいいのでしょうか?
すでに構えが正しくないので、身につけようとしても、水に接着剤をつけるようなことになります。
自分の「生きる構え(ライフスタイル)」
あなたは、自分が、どのような構えで暮らしているか、知っていますか?
あなたは、自分に、どのような人生脚本を用意したか、知っていますか?
「生きる構え(ライフスタイル)」とは、自分でも気がつかない間に信念化した「自分に用意した人生脚本」です。目的を持てない、責任に不安を感じる、人と人に間にある境界線が混乱している・・・・
とかく自分を責める問題の背景には、否定感に裏打ちされた「生きる構え」があります。
私たちは夢を描き、希望を語り、その実現へ熱を加え、時にあきらめ、その口惜しさに自らを叱咤し、落ち込みながら日々を過ごしていきます。
本当のところ、どこにどのように行くか、綿密に計画し、工夫し、挑戦しているのは、一握りの人間で、大半は、大過なく無事に行くところに行ければいいと願っています。
それにしても、どこにどのようにして行こうとしているのでしょう。
その扉の鍵が「人生脚本」であり「生きる構え(ライフスタイル)」です。
私たちは、人生で最初に出会う他者である保護者を筆頭に、様々な人間関係とコミュニケーションを体験します。お互いの関係の中で生き、生かされ、相互依存の関係の中で生活を可能にしています。そこには人間として生きるために、永年の叡智で培われた人間特有の社会システムがあります。
社会のシステムに機能できるように、自分も脳と感情と身体を使って仕組み化します。
人は生き延びるために、自分を柔軟に仕組み化しているのです。
それにしても、こどもは保護なしに自分で生活できません。生き延びるために保護してくれる者が提供する環境に合わせて、対応できる仕組みを自分の内側に作ります。
なにより真っ先に親の保護を受けられるように適合します。その術が「生きる構え」なのです。
際立った悲しい事例にその本質を発見できます。
覚せい剤中毒に陥った人は、車を運転していると、幻覚で周囲がパトカーだらけに見えるそうです。驚くべきは、一緒にいるこどもが親の幻覚に合わせた返答をすることです。
こどもにはありもしないパトカーは見えていないはずですが、こどもは親に同調します。
生き延びるために、こどもは五感を通して「生きる構え」を身につけて行くのです。
幼少の頃は、生活力がないので、身を守る手段として仕方がありませんが、厄介なのは、
「三つ子の魂、百までも」のことわざ、そのままに幼少期に習慣化してしまうことです。
冒頭に、ご紹介したように幼児の反応が示しているように、幼少期に自分の内側に作られる「生きる構え」は必ずしも論理的でないことです。
一方、社会の仕組みは合理的です。成人したほとんどの人が、悩むのもムリがありません。
そこで、もう一度育てなおしして間違った思い込みを捨てるのが早道になります。
感情は行動しなくていいのですが、子供はそれを知りません。健全でない親の場合、理解していないままに感情的な行動を嗜めますが、どうしていいのか知りません。 どこまでが感情で、どこからが客観的な考えなのか、自分でも判りません。感情が傷つくと、不愉快なので感情に集中する傾向があります。
特にこどもは感情を考えに切り替えるのに必要な言葉を持っていないので延々と感情への集中が続いてしまいます。この状態を「考えている状態」と錯覚します。
これは、考えている状態ではなく、すでに感情的な行動をしている状態ですが、その分別ができません。それが「気持ちの切り替えができない状態」ですが、自分ではどうしていいのか分かりません。
これがパターン化したまま、大人になっても繰り返します。感情的な行動は個人特有の性格として、大人になっても持続してしまうのです。
特に、こども心に恥ずかしい思いをすると語る言葉と知識がないのでその処理に苦しみます。
たとえば友人たちには両親がいるが、自分には片親しかいない。幼いこどもにはその悲しみを五感で感じることができても、理由が判りません。
最近では離婚した母親が恋人と同棲しているケースも増えています。家には2つの苗字があり、他の子と違うことに混乱します。混乱した感情が自分を痛めます。
このような体験を強くすると、その処理に追われて目的を持つ余裕がなくなります。
目的を持ちなさいと言われても、感情処理の方が優先するべき目的になっているので、具体的な目的が思い浮かばなくなります。
混乱は、就職など社会と関わる段階で表面化してきます。
「なにをしたいのか?」と質問されても、真剣に考えたこともないので答えられません。
結局、変化するきっかけがないと変わることができないままです。
目的を持たずに働くと楽しくもないので、消費、遊興、恋愛、転職など身近で手軽に入手できる危機を伴う刺激に満足を求めます。感情的に行動する傾向があるので、熱中しやすく依存傾向が強くなります。「熱中しやすい依存傾向」が生きる構えで際立ちます。これはアルコール依存者のいる家庭で育った例にするとよく分かります。
アルコール依存者の行動は脈絡がありません。周囲の者はいつなにが起るか、予測がで
きないので、固唾を飲んで見守ります。この緊張した状態は、そのまま「熱中しやすい依存状態」にそっくりです。自分の運命を依存症者(相手)に預けた状態です。
このような状態は決して良い状態ではありませんが、習慣化すると緊張のない状態には耐えられなくなり、自ら緊張のある状態を作り出すようになるのです。
結婚は自分の好みが強く反映されるので、しばしば微妙な問題を引き起こします。
親が依存的な人であった場合、同じようなタイプに惹かれるようになります。
最初はやさしかった人がやがてDV状態になる・・・何度恋愛しても同じ結果になるというのは偶然ではありません。信じがたいことですが、理屈を超えて自分が選んでいるのです。
パートナーにも同じ傾向を求めるのです。慣れ親しんでいるので居心地がいいのです。
もし逆の傾向の場合には、波長になじめず居心地が悪く不満が生じます。「生きる構え」が許さないのです。
「生きる構え」にしっくりする状態を求めて健全さを求める人もいれば、逆に危険な状態を好んで、パートナーの性質や行動とは関係なく自ら不和に向かう人もいるのです。
しかし、忘れないでください。育って来た環境がなんであれ、自分が暮らす社会の環境は違うということです。
育って来た環境に特化して身につけた自分特有のメカニズムを、新しい家庭や既存の社会に持ち込めば、周囲の人には戸惑うことも起こります。
時に故障した個人のメカニズムで、問題が生じますが、問題が起こるのもシステムのひとつなのです。つまり自分のメカニズムが社会に対応できないことを意味しています。
それでもムリに自分のメカニズムで乗り切ることは可能かも知れません。コミュニケーションはこじれますが、周囲が甘んじて受け入れるか、我慢するからです。
それを嫌う人は離れて行きます。この段階ですでに自分の生きる範囲が狭くなっていることを意味します。
つまり本当のところ、人間は、自分のメカニズム(自分の仕組み)を修復するために、問題を乗り越えなければならない宿命にあると言えます。問題を乗り越えることは困難をともないますが、問題の発生はメカニズムを変えるチャンスであり、修復は幸福への最短なのです。
ところが「生きる構え」の存在を意識していないので「自分の仕組み」を変えようと考え
る人は稀です。しかも、大半の人は自分のメカニズムに支障があると、自己否定感が強いので目的への挑戦を嫌います。いつまでたっても「生きる構え」に変化は起こりにくいのです。
自分の仕組みが変わった人は、目的への挑戦が先にあって結果的にメカニズムが変わっているのがほとんどなのです。
だからなかなか変われないのです。なぜなら目的への挑戦が自分の能力不足を認める結果になると考える人が圧倒的に多いからです。あるいは他者を否定することに終始して自分が変わることを無意識に拒否するからです。
そこで重視したいのが、大切なのは結果ではなく、変わろうとするプロセスである点です。
生きる構え、人生脚本を変えるんだと認識していると、結果が悪くても、プロセスを評価できます。人生脚本が変わったか、変わっていないかは、行動の変化で確認できるからです。結果が良くても行動の変化が起こっていないと、楽にはなれないのです。
自分の仕組み
「原理を知っていれば工夫ができる」と言います。ですから自分の生きる構えがどのようにしてできあがっているのか知っていると、幸福になる工夫ができるようになります。
次の流れが全体が「生きる構え」です。
構成しているのが、枠内の要素ですが、その流れが次のものです。
生きる構え(五感を通じて作った潜在的な人生脚本です)
↓
3つの自分(親、大人、こどもの役割機コミュニケーション・パターン(肯定・否定の組み合わせ)
↓
人格タイプ
↓
情報→思考→判断→行動
↓
自分らしさ(生きる構え:繰り返すので「情報→思考→判断→行動」が強化される)
生きる構えは無意識ですが、健全でないと、幸福感が乏しく、自分が求める「自分らしさ」「自分の人生のある場所」と離れていくようになります。
なにか疎外されているような孤立感から不安になることも多くなります。
「生きる構え」は、両親が協働で作った「家族の仕組み」で作られる場合がほとんどです。ですから一般に自分の構えは「家族の仕組み」と酷似している場合が多いものです。
兄弟であっても、構えが違うのは、家族の仕組みの一員として、同じ待遇を受けたわけでもないし、家族の時期によって仕組みが変わる場合もあるからです。
たとえば結婚初期で夫婦が何でも話し合え、笑いが絶えない時期に育った子と、夫婦間の関係が悪い時期に育った子では、待遇も育った仕組みも違っておかしくありません。
「三つ子の魂、百までも」というように、好奇心が強く感受性の強い時期にインプットされた情報はなかなか抜けません。しかし幼子は言葉を持たないので考えることができないので、記憶もイメージしかありません。
だから「生きる構え」の記憶は曖昧ですが、繰り返しの記憶によって。3つの自分つまり「親、子供、大人」のパーソナリティを使い分けながらコミュニケーションします。(「親、子供、大人」のパーソナリティについては後述します)
ここでも「生きる構え」の影響を受けたコミュニケーション・パターンが色濃く反映されます。
この記憶をより優れたものにしていくために教育を受けますが、教育を受ける態度も「生きる構え(ライフスタイル)」を基盤にします。
つまり「生きる構え(ライフスタイル)」とは、パソコンで言う基本OS、「3つの自分」「コミュニケーション・パターン」は、アプリケーションソフトのような存在です。基本OS がしっかりしていないとアプリケーションソフトも正常に動かないのと同じです。
成長とは、体験と共に、生きる構え、3つの自分を使った個人の特徴的なコミュニケーション・パターンを繰り返すことで個人的な人格のタイプが強化されることでもあります。
さらに、経験と共に情報が入り、興味、関心を持つようになり、ある分野に関心が深まるようになります。
後づけの行動パターンが作られるようになります。
この繰り返しで、「自分らしさ」が作られていきます。
こうして後から作られた「自分らしさ」が特徴的であるほど、生きる構え(ライフスタイル)は認識しづらくなります。
しかし間違いなく見えない「生きる構え」は見えている「自分らしさ」よりも強く機能し続けます。
生きる構えを基本にした人生脚本の存在。
自分の仕組みは、次の4つで成り立っています。
- 人生脚本
- 人間関係の構え、
- コミュニケーション・パターン
- 人格パターン
他者の目からも、比較的分かりやすい人格パターンを除けば、分かりにくいものです。
自分の仕組みを構成している4つの要素は、個人の一生をドラマ的にする働きをしています。それぞれ、一生(大河ドラマ的脚本)と演技力(人間関係の構え)、演技(コミュニケーション・パターン、人格パターン)の関係にあります。
主な人生脚本には次のようなものがあります。
ネガティブな脚本に支配されている人には、次のような生涯かけた大河ドラマが一本あります。
- 私を捕まえて
- 泥棒に追い銭
- 不幸な私
- 弱みの正当化
- ヒステリックな糾弾
- 責任転嫁
- 思い込み
- 私を笑って
- 申し訳ありません
- その他
人生脚本は生涯を費やす壮大なドラマとして、クライマックスを迎える段階で、自分が
なにを目的にして暮らしてきたか...ようやく明らかになります。
コミュニケーション・パターン
人には個人特有のコミュニケーション・パターンがあります。
繰り返し実行することで、より個人的なパターンが強化されます。
さらに個人特有のコミュニケーション・パターンが人生脚本をさらに強固にする役割を担っています。
これは人生脚本のミニ版といえるもので、日常的に小さなエピソードとして、繰り返し展開されますが、この構造は40年続いている長寿テレビ番組「水戸黄門」と同じ構造と言えます。
「水戸黄門」では、毎年のシリーズごとに完結がありますが、1シリーズの完結に向かって、毎週、同じパターンの一話完結の物語が繰り返されます。
生涯の脚本の役割がシリーズなら、日々の暮らしに起こることが、毎週の一話完結の物語です。
表面に表れる自分の特長的なコミュニケーション・パターンには次の3つがあります。
- 平行的コミュニケーション
- 交叉的コミュニケーション
- 仮面的コミュニケーション
この3つのパターンは状況で使い分けていますが、人によって、傾向的に平行的コミュニケーションが多い人と、交叉的コミュニケーションの多い人がいます。
- 平行的コミュニケーションとは、問題もなく感情的にもこじれないコミュニケーションです。
- 交叉的コミュニケーションとは、こじれるコミュニケーションです。
- 仮面的コミュニケーションとは、露出したコミュニケーションとは別にある、隠されたコミュニケーションのことです。
平行的コミュニケーション、交叉的コミュニケーション、仮面的コミュニケーションは、いずれも他者とのコミュニケーションで表出しますが、コミュニケーション・パターンをコントロールしている人格のネガティブな傾向には、次のようなものがあります。
- 依存的人格
- 強迫的人格
- 支配的人格
いずれも平行的コミュニケーションが苦手で、交叉的あるいは仮面的コミュニケーションに陥ります。コミュニケーション・パターン、人格パターンは、生きる構えを成功させるために対応した「人間関係の構え」の影響が表面化したものです。
まとめ
自分の仕組みの存在を知って、仕組みに注目していただけたら
- 自他肯定のライフスタイル
- PAC交流(自他肯定の実践)
- 人生脚本の書き直し
- アサーティブ・コミュニケーション
- 般若の呼吸・睡眠・学び直し
今回は概要を知っていただくでしたが、以上のことに個別に分析、ご説明していきます。非常に複雑なメカニズムのに成り立っているので、
- わかるヒト
- わかって変われるヒト
- わかっても変われないヒト
に分類されますが、ゲンキポリタンでは全員「わかって変われるヒト」であると信じて説明していきます。
ゲンキポリタン大学
「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアに<人生100年時代の曼荼羅>を描くように、ライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①12のの能力要素
- 社会人基礎力②前に出る力を育てる主体性と8つの基準
- 社会人基礎力③考え抜く力を育てる思考法
- 社会人基礎力④チームで働く力
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
GTD®勉強会
- 社会人基礎力|GTD①マンダラ思考で情報をゴエスする
- 社会人基礎力|GTD②頭の中の「現実」もすべて把握する
- 社会人基礎力|GTD③アセスメントを設定して「できる」行動をリストにする
- 社会人基礎力|GTD④アセスメントのために見極める
社会人基礎力|GTD⑤マンダラ思考で整理する
社会人基礎力|GTD⑥システムをマンダラ思考で見直す - 決定版「図解」十二縁起
コラム 自我と交流分析
- 100年「し合わせ」な整え日記
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