ライフシフトになりきる|般若の呼吸

ゲンキポリタン大学
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こんにちは、あなたの願いを実らせるゲンキポリタン、三宝院沙門です。
200年時代のライフシフトを豊かで自由に実現するために、まずなにより大切なのは、呼吸と掃除です。自分の外に求めないようにしてください。
<般若の呼吸>は煩悩妄想はいうに及ばず、仏や悟りまでも捨て去って、自分になりきることです。

呼吸には3つの呼吸と細胞呼吸があります。

  1. 生きるためも呼吸である<脳幹>での呼吸・・・・・・・・代謝性呼吸
  2. 意識的な呼吸である<大脳皮質>で行う呼吸・・・・・・・随意呼吸
  3. 感情のコントロールをしている<扁桃体>で行う深呼吸・・・情動呼吸
  4. 体内の細胞が酸素を取り入れ、必要なエネルギーを取り出す呼吸・・・細胞呼吸

<放下著>する般若の呼吸随意呼吸、だから人生がときめく般若の呼吸についてご紹介します。

般若の呼吸は「放下著(ほうげじゃく)」する呼吸。放下著とは、「放下」は手放す、投げ捨てるという意味で、「著」は助辞です。 「放下著」は「すべてを投げ捨ててしまえ」ほどの意味です。すなわち煩悩妄想はいうに及ばず、仏や悟りまでも捨て去る、すべての執着を捨て去れ、すべてを放下せよ!というわけですが、それを呼吸でやってしまいます。

般若の呼吸を習慣にする

呼吸の種類

良い呼吸をしようと思ったら、空気のきれいなところにいきたくなります。
しかし本当は逆で空気のきれいなところにいたら、良い呼吸を正しくしっかりしたいと思います。
たとえば高い山の頂に立てばそうしたくなりますね。
お釈迦様が説いた因果の法則は正しく、私たちの身近にあります。
 
私たちが手にするものは私たちが手にしたいと願い祈るものてはなく公正な報酬として受け取るものです。私たちの願いや祈りは、思いや行いと調和したものであるときにのみ叶えられることを意味しています。

因果、つまり原因と結果の関係は誰でも知っていますが、願いや祈りが思いや行動と調和したものであるときに限って叶えられることだとは、本当には知っていないのです。

正しい呼吸は、意識しないとできません。人間の身体がそうできているからです。
この前提条件と環境を調和させる必要を満たして原因がつくれます。
私たちは原因を改善できることに気づくことができたのです。
気づきは悟りのはじまりです。
正しい呼吸をしたいと思うだけで仏教のイロハを学ぶことができたのです。

禅が瞑想を戦略にした理由

正しい呼吸のメカニズムの一端を知るだけで禅が瞑想を戦略にした理由が解ったのです。

ある女性に、「自由で豊かな自分が想像する人生を送ろうと思うなら、これだけのことをマスターする必要がある。芸能人のスキャンダルを愉しんでいる時間なんかどこにもないんですよ」と言ったら、「多いですね」と渋い顔をされましたが、彼女の心には「ケッ!そんなことできるか」という思いが突き上げたことでしょう。スキャンダルに興じて会ったこともない他人の価値を引き下げても、自分の「し合わせ」には関係ありません。自分の外側をいくら探しても「し合わせ」は転がっていません。

禅の境地を深めて、仏教をマスターする戦略として、禅があります
禅は古代インド語の言葉、デイヤーナ(ジャーナ)を漢におきかえたもの禅那(ぜんな)ときます。禅那は静慮、定、禅定とも表現されます意味は迷いをなした静かな状態で理をること」です。


迷いとは日々の忙しさや、さまざまな情報に翻弄され、こころの余裕を失ってはいませんか?
現状に不満を抱いたり、他人のことが気になってたまらなくなったりしている状態が迷いです。
自ら迷いを求めて駆けずり回る愚を避けて、自分に寄り添うために瞑想があるのです。
つまり自分の人生に自分を捧げるためにです。

執着するヒトは、自分にこだわるように思われますが、実際は自分の外側ばかり気にして自分の内側に無頓着、つまり自分の扱い方を間違っているのです。
自分の人生から自分を追い出して生きている
ので三毒つまり貪瞋痴(とんじんち)、四根本煩悩(しこんぼんのう)すなわち真理に無知である我痴 (がち) ,存在には主体としての我があると誤認する我見 (がけん) ,我があるとしておごり高ぶる我慢 (がまん) ,我にとらわれて執着する我愛 (があい) に苛まれるのです。


追い出した自分を自分の人生に呼び戻し、自分を捧げるために、もう少し戦略を追ってみます。



正しい呼吸をするには、呼吸法を学ばなければならないし、正しい呼吸を学びたいと思う毎日正しい環境に身をおかなければ意欲的になれません。
つまり整理整頓された環境を自分で用意しなければならず、暴飲暴食は慎まなければなりません。


そこで毎日の掃除が重要な意味を持つことに気づくことができます。
さらに消化に良い「粥」にも気づくことができます。

お粥さんプロジェクト

お粥さんプロジェクトとは、自分の人生に自分を呼び戻す自分ひとりのプロジェクトです。
真実の光の先に見えるものがあります。自分自身の内側で「環境と戦う」ということです。

「環境と戦う」とは、自分の内側で原因を養いながら、自分自身の外側では結果に挑むという意味です。
ヒトは環境の改善には意欲的に取り組みますが、自分自身の改善には消極的です。
ヒトの多くが自分自身の改善に躓くので、消費を煽り、依存させようとする企業や新興宗教のカモにされたりします。
圧倒的なエネルギーに取り込まれ人生を妨害され、台無しにしてしまう原因に負けてしまいます。

お粥を美味しく食べて、お粥とはなにかを考えることから、静かな一日をはじめてみませんか?
最初はネットで購入するのも、いいでしょう。慣れたら自分で毎朝用意しましょう。

自分を自分の人生に捧げる

星の王子さまと一本のバラ

 
ここで考えたいのが、環境の改善には「自己犠牲」が伴うという事実です。
自分を改善するとは「自己犠牲」を払うということだと認識するべきなのですが、学校でも家庭でも率直には教えません。

真の自己犠牲とは、自分の内にある心からあらゆる悪いものを排除するということでしかないのです。

新しい水をカップに注ぐのと同じように、良いものだけで満たすには、悪いものを全部排除しなければできません。
 
 

自分自身を意欲的に改善するヒトなら、この道理を受け入れることは容易なので、自己犠牲を嫌うこともなく、明確に設定した目標に挑み失敗することはありません。
もし自身のライフステージを望むようにバランスのとれた変遷をしたいなら、そうする以外に方法はありません。

自分の人生に自分を捧げないヒトたち

 
しばらく、星の王子さまのように旅に出てみましょう。
 
ひとりの男がいます。彼は家庭環境に問題があり、あらゆる環境の改善を望んでいますが、思うようにならずしかも報酬は少ないので、報酬が少ないことを理由に欠勤し、上司とトラブルを起こし、職場や雇い主に誠実さも欠いた働き方をします。つまり真の豊かさが何かということを理解していないのです。彼は貧困から這い上がるに値する行動をすることなく、怠け心と卑屈な精神で自我を強調し、より深刻な事態を引き寄せ、遂に殺人という行為に暴走してしまいました。

 
 
ここにもひとりの男がいます。彼は暴飲暴食を重ねた結果、深刻な病を患っています。健康の回復には意欲的で、裕福なので、莫大なお金をつぎ込んでいます。しかし自分の欲望はなにひとつ犠牲にしないので、健康になりたいと願いながら食欲を抑えることはありません。つまり彼もまた健康に値するヒトではないのです。健康に生きるための本当に単純な法則を守ろうとせず、学ぼうともしなかったので、病気は悪くなるばかりでした。
 
最後に、もうひとり。自分自身の繁栄を願い従業員に払うべき賃金を不当に削っている雇い主がいます。そして自分用に土地を手に入れる資金に回していました。

このヒトも全く繁栄するに値しません。
彼は自分の会社の業績低下を恐れ、顧客を騙した上、給与カットをしたので、信用を落とし、やがて倒産しました。自分がいちばんの責任者であるにもかかわらず、それをすべて従業員や環境のせいにしたのです。
 
なぜ彼らは自分を自分の人生に捧げる、自分以外のものやことに捧げるのでしょう?
理由は明白です。「し合わせ」は、自分の外側にあると信じているのです。

自分以外を生きることはできない

白隠禅師修行の場
 
私たちは「自分の環境を作っているのは自分である」という真実を忘れていることに加え、良い結果を狙いを定めていながら、良い結果と調和しない思いをめぐらすことで、その妨害をしているという真実に注目するべきなのです。

これがお釈迦様が「因果」で伝えたかったことです。それでも通じなかったので、十二縁起という誕生から老死までの因果にして説かれました。

そして禅では「瞑想」を通じて「呼吸」を戦略に因果を説いています。正しい環境を整えないと正しい呼吸はできないとして、早朝から清掃に励み、清潔な環境で正しく深い呼吸を整えているのです。
自分自身の心と人生の内部で機能している「原因と結果の法則」がマイ環境を作っています。

ヒトは誰も自分以外を生きることはできない。自分から出ることと他者に入ることもできません。

映画「阿部定」

昭和11年(1936年)に「阿部定事件」というのがありました。何度も映画化されているのの経緯は映画で知ることができますが、事件の本質は、相手があまりに恋しくなりひとつになりたいという欲求を抑圧できず事件に及んだことです。気持ちがどうあれ厳然とした「別人格」の境界の前に願いは屈したのです。

「私」が「私たち」になることで心強くなりますが、「私たち」が増えるほど自我が衝突して共有が困難になります。結局「孤独」なのだという事実に突き当たります。「孤独だけど決して孤立していないよ」とエールを送ることができても、孤独であることは変わりません。孤独という言葉には主体性が感じられないので、禅(臨済宗)では、この問題を見事に答えを出しています。

随処に主と作れば、立処皆な真なり」とおっしゃっているのです。孤独の代わりとなる表現です。
どこへ行っても主になって、主体性を失うな。つまり「自立」を貫けという意味です。孤独をポジティブに解釈すると自立です。
自立とは、主体性を失わず愛情を持って、因果を結べということで、その線上に自分は在るということです。

主体を失わずにライフシフトになりきる

 
キツネと縁起

環境とは自分の魂の状態を知る手がかりなのです。

いまいる環境が快適なら、魂が快適であることを伝えています。で、ないのなら改善に取り組みなさいという知らせです。
自分の外側に、「し合わせ」がありません。
誰もあなたになることはできないからです。
だから、自分の外側に価値を求めないようにします。
自分の内面に限りなく近く、寄り添い、自分になりきらなければなりません。
この自分になりきることが「マインドフルネス」です。

 
禅では「本来無一物(ほんらいむいちぷつ)」とヒトを定義しています。
ヒトはみな、裸で生まれ、そこには悟りも迷いも、きれいな心も汚い心もありません。
つまり、自分もなく、自分の人生があるだけです。
ただ理由もなく、生きなければならないのです。

人間という文字の間とは生きている間という意味だと思います。
呼吸している間にさまざまなものを手に入れます。
一度手に入れたら失うことを恐れたり、失ったことを悲しんだりするのも、物事に執着するからです。物事が自分の外で起こっていることだと誤解するのは与えられて生き延びる幼児体験にあります。

執着心など捨ててしまえにはじまり、全部捨ててしまえというのが、<放下著(ほうげじゃく)>です。捨ててどうするのか、人生に自分を捧げたらいい、ところが捧げようにも自分という実体はない。ならばお前はなにを持っているのか、縁起だけしかない。
縁は寝ていても結べない、つまり行動するしかない。呼吸している間は、行動する以外に人生はないのです。
 
本来無一物そのままに生き抜く野生の動物の死にざまを見ていると、同情するしかありません。身体ひとつで、子どものために深夜にも餌を求めて歩き回り、諦めがつくまで何日も死んだ子どもを咥えて移動する、自分の生に自分を捧げている姿に圧倒されて言葉も出なくなります。この苦しみに安楽はないのかと求め続けた方がお釈迦様です。
 

ミイラ一歩手前まで自立を信じて戦い、苦行された姿に自分を人生に捧げる愛を感じます。
主体を失わず自分になりきるとは、自立を捧げることで人生と一体になるのです。
主体を失わず、自分になりきるとは、縁起の線上にある自分になりきることです。

  • ただ誰かから聞いたからといって、それを信じるな。
  • 何代も受け継がれたからといって、その伝統を信じるな。
  • たくさんの人の間で語られ、噂になったからといって、それを信じるな。
  • あなたが所属する宗教の聖典に書かれているからといって、それを信じるな。
  • ただ貴方の先生や先輩の権威だからといって、それを信じるな。
  • しかし、観察と分析を行なった上で道理に合っていて、すべての者の利益になると貴方がわかったならば、それを信じなさい。
  • 法とは自身をマネジメントする(自灯明)ためのルーティンワーク(法灯明)。

(ブッダ)

人生脚本を書き直さない限り「社会人基礎力」は身につきません

社会人基礎力①|3つの能力と12の能力要素
自己マスタリーのよろこびは成長の実感です。もっと努力しておけばよかったと反省することもあると思いますが、考えるべきは、いま・ここ・この瞬間からの成長です。しかし、成長のために、具体的に何をすればよいのか分からないという方も多いでしょう。そんなときは「社会人基礎力」を見直すことで、成長への糸口を見つけるのはいかがでしょうか。

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