<3つの能力>
①前に踏み出す力 ②考え抜く力 ③チームで働く力
<12の能力要素>
主体性、働きかけ力、実行力、課題発見力、計画力、創造力、発信力、傾聴力、柔軟性、情況把握力、規律性、ストレスコントロール力
以上があります。今回は「前に踏み出す力」と12の能力要素の「主体性」を解剖しています。
臨済宗の開祖・臨済義玄の言葉に「随処に主と作れば立つ処皆真なり(ずいしょにしゅとなれば りっしょみなしんなり) 」があります。意味は「どの道を生きようとも、常に自分の本心を忘れず、あるがままに主体的に暮らしていたら真実の道に通じる。というもの。つまり自分を愛する力は真実の生き方に通じています。
自分を愛せる力が「主体性」になる
主体性のないヒトは、自分を愛せない、肯定できないので、精神的に不安定になります。その分、拠って立つ場所が脆弱になります。愛されていないと感じる、その穴埋めに支配的になります。
誰かを、特に自分にとって重要なヒトを支配すれば、安定すると誤解します。その人間関係のあり方は、近くで観察できるはずです。その失敗の状況も観察できます、なぜならヒトは支配されることがいやだからです。
ところが、世の中にはオスとメスがいるように、支配されると自分に価値があるからだと思い込んで嬉々とするヒトもいます。支配されないのは重要でない。支配されるのは重要である証と考えるヒトは見捨てられる恐怖心に起因しています。支配するヒトもされるヒトも自尊心の低さにそもそもの原因があります。
自尊心を高める
自尊心を高めるには自分で自分を愛することが欠かせません。「誰かを支配すれば精神的に安定し、愛されていると感じられる」というのは、仮に支配されることで嬉々とするヒトがいても、自分を共依存に追い込むだけなので、自ら避けるべき措置です。共依存を好まないヒトは。自分が利用されているだけだと反感を持ち、避けようとするので追わないことです。
では孤立に耐えるのかと思うかも知れませんが。愛というものは誰かからもらうものではなく、自分の内面から湧き出るもので、それを受け取れば良いのです。
そういうと、「ナルシスト」を連想されるかも知りませんが、一般に知られているナルシストとは「偽りの自己評価が高すぎる人」のことです。
ナルシストには大きく2パターンあって、1つ目は自分を無条件に肯定して好きでいられる、ポジティブな人のことです。 親から褒めて育てられたり、成功体験がたくさんあったり、人格を否定されずに育ったりすると、ポジティブな良い意味でのナルシストになります。
ところが、一般に広まったナルシストは、自己愛が強く、自分自身の容姿や行動に陶酔するような主体性のないヒトを、ナルシストと表すことが多いようです。
「自分自身が自分を大事にしている」ポジティブ思考の人とは少し違い、どちらかというと、「自分は優れている」「人よりも上に立ちたい」などという自我執着心に苛まれている自意識過剰なタイプのことをいうようです。「認めてもらいたい」「注目されたい」という強い自己顕示欲に支配されている不安定なヒトです。このタイプは主体性がなく支配されているタイプです。
つまり2パターンの違いは主体性の有無で判断できそうです。
支配欲を捨てる放下著のやり方:5つの手順
- 一切の支配欲を捨てる(放下著する)
- 自尊心を高める
→支配欲の正体は不安定な精神と恐怖心なので、放下著すれば、自然に自尊心が高まります。 - 真の自己愛に気づく
- 他者からの愛が必要でなくなる
- 主体性が戻ってくる
まとめ
自分を愛せる、自己肯定できるヒトとは、自我執着心のない安定したヒトのことです。主体性は自尊心の産物です。自己肯定できないヒトに他者肯定はできません。
ゲンキポリタン大学
「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアにライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①|3つの能力と12の能力要素
- 社会人基礎力②|「前に踏み出す力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力③|「考え抜く力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力④|「チームで働く力」を育む6つの能力要素
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
- 12の能力要素①社会人基礎力【主体性】の鍛え方
GTD®勉強会
コラム
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- 自我と交流分析
- 自他肯定をライフスタイルにする『お粥さんプロジェクト』
- 人生の方程式から外れない<イマジン>3つの自我の使い方
- メンタルモデルを変える5つの心とエゴグラム
- 般若のゴエス|自分を忘れるアサーティブ・コミュニケーション
- 般若のゴエス|アサーション・コミュニケーション|率直について
- ロジカル・シンキング
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- 無形資産
- 有形資産(金融資産)
- 自分忘れと自分探し
- 社会人基礎力【主体性】の鍛え方:責任を引き受ける
- 社会人基礎力【主体性】の鍛え方:愛を駆け引きに使わない
- 社会人基礎力【主体性】の鍛え方:自分を愛せる、肯定できるヒト
- 社会人基礎力【主体性】道理・真理に通じていて、なるようになると達観できるヒト
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