200年ライフお金のゴエス|配当性向と配当利回り

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三宝院沙門

こんにちは。
般若の呼吸で、八十八ヶ所霊場巡り、歩き遍路するFP、ゲンキポリタンな三宝院沙門です。

配当金とは 株式を発行した企業は、一般的に、利益を上げると株主にその一部または全部を分配します。 その分配された利益のことを「配当金」といいます
株主は、株式を保有し続けることで、保有株数に応じて配当金を受け取ることができます。

配当金が多い会社は投資したヒトにとって良い会社のように思われがちですが、必ずしもそうとは言えない点もあるので、指標が参考になります。今回は配当性向と配当利回りを使って、その点を検証していきます。

配当性向

配当性向(Dividend payout ratio)とは、その期の純利益(税引後利益)の中から、配当金をどのくらい支払っているかをパーセンテージで表したものです。配当性向は投資を行う際に企業を評価する指標のひとつです。

純利益とは、企業が稼いだ利益から法人税などの社会的コストを差し引いた、純粋な企業活動の成果を表します。税引き後利益ともいいます。経常利益から特別損益、法人税などを差し引いて算出します。

配当性向の計算式は、以下のようになります。

つまり、「配当性向(%)=1株当たりの配当額÷1株当たりの当期純利益×100」とは、会社が1年間で儲けたお金からどれだけ配当金として株主に還元しているかは、配当性向を見ることでわかります。

配当性向が低くても良い会社もあります

配当性向が低いからといって、「悪い企業」とは必ずしもいいきれません。

なぜなら、企業が成長するにはお金(投資)が必要であり、投資をするために株主への配当ではなく貯蓄に回している可能性があるからです。

若い急成長企業が投資による事業拡大を図れば、配当性向は低くなります。
また、配当性向に自社株買いを加味した「総還元性向」という指標もあります。

総還元性向 (そうかんげんせいこう)の計算式は
総還元性向=(配当支払総額+自社株買い総額)÷純利益×100となります。

総還元性向が高いほど、株主還元に力を入れている企業であることを示します。
ただし、総還元性向が高い企業は内部留保が少なくなるため、設備投資などに費やせる資金が限られることになります。

配当金額から企業を評価する指標としては、配当性向の他に、配当利回りなどがあります。

配当利回り

配当利回りは、ファンダメンタル分析の指標の一つで、株価に対して年間の配当をどれだけ受け取れるかをパーセントで示す。預金の利子や新発10年物国債の利回りと比較し、株式投資が相対的にどれだけ有利かの判断に使われます。

配当利回りとは、株価に対する年間配当金の割合を示す指標です。
株価に対して1年間で何%の配当金がリターンとして得られるかを表した指標で、目安は4%以上が望ましいとされています。 ただし、配当利回りが高すぎる銘柄はなにかしら問題を抱えている可能性があるため注意が必要です。

一株当たりの年間配当金を、現在の株価で割って求めます。
たとえば、現在株価が1,000円で、配当金が年10円であった場合、配当利回りは1%(10円÷1,000円)となります。
なお、投資をするときは、年間配当金の予想値で計算し、判断材料にします。

株価が下落すると、配当利回りは上昇します。企業が剰余金の配当を減少させるリスクはあるものの、配当金は株価上昇の値上がり益よりも確実性が高いため、配当利回りを重視する投資家も存在します。

三宝院沙門

最後までお読みいただきありがとうございます。
般若の呼吸で、八十八ヶ所霊場巡り、歩き遍路するFP、三宝院沙門でした。

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