
こんにちは、人生100年時代のマインドフルネスなファイナンシャルプランナー、ルーティンワーカーなゲンキポリタンです。
人生100年時代には、「ライフシフト」が重要な概念になっています。
そのひとつに「ポートフォリオ・ワーキング」「ポートフォリオワーカー」という聞きなれない言葉と遭遇します。
ポートフォリオって、なんでしょう?
ここでは、ポートフォリオについてお話しします。
この記事は、2020年に21歳を迎えるあなたが2090年に71歳のティーンエージャーになるアドバイスです。
「ポートフォリオ」理論が理解できていないと人生100年時代を生き抜いて71歳のティーンエージャーになるのは困難になります。
長寿化=高齢化ではありません。長寿化=思春期のワイド化です。
すでに体験している方もいます。今後、どんどん増えてきます。
ポートフォリオってなに?
ポートフォリオとは、「書類を運ぶために、ひとかたまりにするケース」の意味。
使い方は、さまざまですが、主に「金融・資産形成」「教育」「クリエイター」の分野で、それぞれ慣用的に異なる意味を持ちながら定着しています。
ここでは金融資産運用における「ポートフォリオ理論」にしぼって解説します。
「ポートフォリオ」の意味を追いかけていくとなんとなく、「あ、そうか」と理解できます。
リターンとリスクの関係
ポートフォリオと言う言葉が。いちばん浸透しているのは、「金融・資産系」ではないのかなと思います。
金融・資産形成で使われている「ポートフォリオ」は、現金、預金、株式、債券、不動産など、投資家が保有している金融商品の一覧、その組み合わせの内容(株式の銘柄などまで具体的に)を指しています。
分散投資でリスクを軽減する
お金を投資する場合、リスクを伴いますが、分散投資することでリスクが軽減されます。
投資における「リスク」とは、将来発生する収益率の不確実性です。
つまり、将来の値動きのブレ幅(上昇幅・下落幅)のことです。
元本割れだけがリスクではありません。
一般に金融商品の保有に伴うリスクとリターンは、トレードオフの関係(=両立し得ない関係)にあります。
大きなリターンを得ようとするとリスクも大きくなります。
リスクを小さくするとリターンも小さくなります。
しかし、私たちは、小さなリスクで大きなリターンを望みます。
そこで活用したいのが、ポートフォリオ運用です。
不確実性とは、利益や損失がどの程度発生するかが不確実なことをいいます。
ポートフォリオ運用とアセット・アロケーション
- ポートフォリオ運用とは。性格の異なる複数の銘柄(金融商品)に投資することで、安定した運用を行うことです。
- また、投資資金を国内株式、国内債券、海外債券、不動産などの複数の異なる資産(アセット)に配分(アロケーション)して運用することをアセット・アロケーションといいます。
- ポートフォリオが、個別の銘柄の組み合わせをさすのに対して、アセット・アロケーションは資産クラス(国内株式・国内債券・不動産など)の組み合わせをさします。
リターンとリスクの計算
リターン
- 投資収益率
投資収益率とは、投資元本に対する投資収益の割合のことです。利回りと同じ概念です。 - 期待収益率
想定されるケースごとに実現しそうな確率(生起確率)を決めて、各ケースの予想投資収益率を算出して加重平均して求めた投資収益の期待値のことです。
リスク
リスクは「リターンの散らばり具合(バラツキ)を数値化して、統計学の分散や標準偏差で表します。
- 分散
想定される各ケースの予想投資収益率から期待収益率を差し引いた値を二乗したものに、各ケースの生起確率を乗じて合計したものです。 - 標準偏差
分散の平方根
正規分布
収益率の変動が統計学の正規分布に従う場合、収益率は約68%の確率で「期待収益率±標準偏差」の範囲内になります。
そのときに「ポートフォリオ」理論が使われます。
リスク(標準偏差)の区分
「ポートフォリオ」理論が理解できていないと分散投資の理解を間違えてしまいます。
ポートフォリオできるスキルは、資金形成だけでなく無形資産にもあてはまります。
ポートフォリオ理論で用いる指標
ポートフォリオ理論で用いる指標(投資効率をみるための指標)には、投資収益率、期待収益率、分散・標準偏差があります。
投資収益率
投資収益率は投資額に対する投資収益の割合です。
期待収益率
期待収益率は、予想されるシナリオ(状況)とそのシナリオが発生するあろう確率を求めて、それぞれの予想投資収益率を加重平均したものです。
たとえばA社株式から得られる1年後の予想投資収益率と生起確率が以下の通りであった場合の期待収益率は・・・
期待収益率の求め方

分散・標準偏差
データのバラツキ具合(=リスク)を測る指標が分散・標準偏差です。
分散の求め方
上で計算した期待収益率を使います。*それぞれ2乗が入ります。
標準偏差の求め方

「多くの卵をひとつのカゴに入れるな」という西洋のことわざ
「多くの卵をひとつのカゴに入れるな」というのは、西洋での古くからの格言です。
卵をいっぱい入れたカゴを落とせば、すべての卵が割れてしまいます。それを防ぐためにいくつかのカゴに分散すれば危機回避ができます。
同じ証券に投資するのではなく分散(アロケーション)すれば、特定の証券のパフォーマンスが悪い時に他にパフォーマンスの良い証券があれば、全体のパフォーマンスは、そこそこに落ち着きます。
ほとんどの人は納得していただけると思いますが、少し掘り下げると「ポートフォリオ理論」の必要性がでてきます。
リスクのあるものと、リスクのないものに投資したとしたら、リスクのないものが、リスクのあるものがリスクを被っても助けになります。
しかし、投資やビジネスの世界で「リスクのないものはない」ので、そんなことは現実にはありません。
いかにしてリスクのあるものとリスクのあるものを組み合わせて、リスクをなくすかというのが「ポートフォリオ」なのです。
結論をいうと、逆の値動きをするものを一株ずつ、あるいは等しい金額をすれば投資する良いのです。
しかし、実際にマーケットで、互いにプラスの相関を持っている株銘柄は多く、完全に同じ相関にあるものも少なく、逆の動きをする銘柄はもっと少ないのです。
互いが完全に同じ方向に動かないものに等しく分散して投資をすると、ポートフォリオ全体のリスクは減少する。
逆に完全に同じ方向に動く2つの株式に投資するとリスクは全く減りません。
そこで、投資やビジネスにおいて、ファイナンスの知識は必須になります。
リスクとリターンを計算する「期待収益率」
期待収益率は様々な場面で役立つ概念ですので、知っておいて損はありません。
ここでは、期待収益率について分かりやすく解説します。
期待収益率とはある資産の運用により、獲得が期待できるリターン(収益)の平均値です。
要求収益率とも呼ばれる期待収益率は、投資資金に対して、どの程度のリターンを期待できるかを算出します。
ポートフォリオで問題にしたように、投資する資産ごとに、期待収益率は異なります。
最初からリターンが固定されている預金や国債等の安全資産の運用と違い、値動きのある株式や外貨への投資は不確実性が高いものです。
そのために「ギャンブル」に似たものと食わず嫌いされてしまいます。
しかし、不確実性(リスク)の高い投資ほど期待収益率も高くなる傾向があることで「ギャンブル」と片付けてしまうほど簡単な話ではありません。それを言い出すとベンチャービジネスが入り込む余地はありません。
つまり100年時代を生きていけないということです。
ライフシフターをめざすなら、ビジネスセンスを磨く上でも、少額でもいいのでトレーニングしてみてはいかがでしょうか?
ただし「気合で頑張る」というカミカゼのようなアホなことはいわないで、きちんと説明できるスキルを磨きましょう。テーマはここにあります。
ファイナンシャルプランナーの試験に使われた投資信託の期待収益率と、ポートフォリオの期待収益率の計算方法から学びます。
「さまざまな金融商品にバランス良く資産を配分しておいたほうがいい」というのがポートフォリオの考え方です。
最もリターンが大きくリスクが小さい最適な組み合わせを探る「ポートフォリオ理論」です。
ポートフォリオの期待収益率とリスク
ポートフォリオの期待収益率
ポートフォリオの期待収益率は、個別証券の期待収益率をポートフォリオの構成比で加重平均したものに等しくなります。
リスクの低減効果と相関係数
- ポートフォリオのリスクを低減させるには、できるだけ異なる値動きをする資産や銘柄を組み合わせる必要があります。
- 組入れる資産や値動きが同じ相関関係にあるか。異なる相関関係かを見る場合に相関係数を使います。
- 相関係数とは、相関関係を-!から+1までの数値で表したもので、相関係数が-!に近づくほど、リスク低減効果が期待できます。
- 相関係数が負となる証券の組み合わせより、正となる証券の組み合わせのほうがリスクの低減効果が低くなります。
- 分散によってリスクを低減することができますが、市場全体の変動に影響を及ぼす場合には、分散投資の効果は働かなくなります。
- このような株式市場全体の変動によって、当該株式の株価が変動するリスクをシステマティックリスクといいます。
シャープレシオ
*無リスク資産とは。預貯金にように元本が保証された資産のことをいいます。
- リスクの度合い(標準偏差)が異なるポートフォリオ間の比較をするときに使用します。
- 数値が大きいほど投資効率がよく、パフォーマンスが良かったことを意味します。
まとめ
「習うより慣れろ」の典型的な事例が金融資産運用です。
コンビニのおにぎり、パンが小さくなったと感じませんか?
いつの間にか魚肉ソーセージはかっての半分です。
消費者物価指数に反映されない物価上昇は容赦なしです。
資産を大きく増やさいと!危機感が募るけど、時間も手間もかけられない!
しかし株を持っていれば定期的に配当を得られます。
いま、日本の上場株の配当利回り(年間配当÷株価×100)は平均1.5%程度です。
こうした利益を合わせれば、定期預金よりはるかに高い成果が期待できます。
リスクのない程度、人生100年時代、ライフプランに合った22の積立方法を実践で学びながら、スキルと高めていくと資産運用スキルを使って利益を組み合わせて(ポートフォリオ)して、素敵なライフプランを具現化してください。










コメント