- アサーション(assertion)は、自己主張ですが、誤解を招くことのないようにするために、自分を率直に表現すると解釈をしたほうがいいしょう。
- アサーティブ(assertive)は、アサーション(assertion)の形容詞です。
- アサーティブネス(assertiveness)は、自分を率直に表現しあう「関係」です。
感情に支配されず、主体的にアサーティブなコミュニケーションできるコツを説明します。
アサーションのマトリクス
誰もがしあわせになりたいと願って人生を歩んでいます。
- アサーティブな人・・・・・・・相手を尊重しながら自己主張がちゃんとできるヒト
- ノン・アサーティブな人・・・・自己主張ができないヒト
- アグレッシブな人・・・・・・・攻撃的なヒト
- 天邪鬼なヒト・・・・・・・・・相手にも自分にも素直にも誠実にもなれないヒト
・・・タイプはいろいろですが、しあわせなヒトとは・・・・
しあわせになりたいと思うのではなく、考えるのでもなく、しあわせであることが条件です。いま、ここ、この瞬間がしあわせ。
- 365日、アサーティブ(素直・誠実・対等・自己責任)であること
- どんなときでも365日、自他肯定のライフスタイルであること
- 諸行無常を365日、まるごと受け入れて行動していること
- マインドフルネス状態で365日、自分を忘れていること。
しあわせなヒトは感情に支配されない
反して感情的になるヒトは、「し合わせ」の法則に対して無明(無知)だから、感情的にならないと ソンだと錯覚します。無明(無知)のまま十二縁起を転がって次世代まで無明のまま老死に至るのです。
アグレッシブでないと自分が損しているような気がするのです。攻撃的な自分に快感があるのかもしれません。実際には快感でなく300年頃にインド大乗仏教・瑜伽行唯識学派によって打ち立てられた『貪・瞋・癡・慢・疑・悪見』の六大煩悩、西洋式に言うなら4世紀『七つの大罪』つまり傲慢 ( ごうまん )、嫉妬 ( 羨望 ) 、怒り、強欲 ( 金銭欲 ) 、怠惰、暴食、色欲に負けていることに他なりません。『七つの大罪』は、4世紀のエジプトの修道士エヴァグリオス・ポンティコスの著作『修行論』に八つの「人間一般の想念」として現れたのが起源です。
どちらも大昔に打ち立てられた概念ですが、自他肯定のライフスタイルもとれないまま、21世紀になっても未だに解決できないというのはどうなんでしょう。
「し合わせ」の法則に対して無明(無知)だから、六大煩悩に囚われ、七つの大罪を冒してしまうのです。
無知に気づけば自他肯定のアサーティブ
つまり意識できない愚かさに気づいて素直・誠実・対等・自己責任のアサーティブ四本柱の大切さに気づいて、嫌な自分を悟ります。
自分の素直な欲望もしっかり言葉にすると、しあわせのあり方が間違っていると腑におちます。
なぜなら、執着の正体に気づくからです。言葉にしないと執着はどんどん美化されるほど正体不明になり、ますます執着まみれになり、自分を苦しめ、自分が苦しむほど、解放されたいので自分以外の外側に原因を作ります。自分の外に敵があると思い込むほど解放されなくなります、悩みに対する打つ手が間違っているので、負のループにはまりこみます、
正しい打ち手は自分が苦しいように、他者も苦しいと気づくことです。つまり私はOK,あなたもOK、お互いに助け合って頑張りましょうとライフスタイルを変えると楽になります。
「十二縁起』はヒトである以上、誰もが無知ゆえに背負う仕組みであり、仕組みで生じる「業」なのです。業とは空気のようなもので、霊魂です。霊魂は身体を借りて住み着いて行動することで安堵します。霊魂は執着心と結合すると厄介ですが、ポジティブに働けば自己実現に動きます。つまり執着と結合しないように、目標で自己実現に誘導してあげれば良い働きをします。その入口が「私はOK,あなたもO」の自他肯定のライフスタイルです。
自分忘れでアサーティブ
7つの大罪をという欲望にねじ伏せられるのではなく、逆にアサーティブにねじ伏せるとどうなると思いますか。反対の言葉で表現してみましょう。ネガティブな言葉がポジティブに変わります。
- 傲慢 →謙虚
- 嫉妬 → 感謝
- 怒り→よろこび
- 強欲 →慈善
- 怠惰→勤勉
- 暴食→節制
- 色欲→純潔
自分を忘れるとは、無我状態になることです。無我状態になるには、簡単になれます。 対象になりきります。掃除しているなら掃除そのものに、料理しているなら料理そのものに、勉強しているなら勉強そのものに、仕事中なら仕事そのものに、歩いているなら足になればいいのです。右左、右左、と足の動きに集中します。余計なことを考えたらマインドフルネス状態になれません。
いま、ここ、この瞬間に行動していることになるのがマインドフルネスです。
アサーティブとは諸行無常なマインドフルネス状態
行動の基準を間違えていると、アサーティブな正しい行動ができず不合理な努力をします。
人の作った世界には、同じ原理が働いていて、その原理に逆らって努力をしても報われません。
朝、目覚めて起きたら、誰もがいい日であることを希望するでしょう。朝、目覚めて起きて、その一日が、来る日も、来る日も、毎日12時間以上働いて、それだけで終わっていくとしたらどう思いますか?もし自分の愛する人がそうだったら、あるいはあなた自身がそうなら?
それってへんでしょう?そのへんなことをどうして続けているのか?
ノン・アサーティブに、ガマンして、ガマンして、結局、2500年前に解明されている六大煩悩、七つの大罪に化けて、自他肯定のライフスタイルになれないとしたら、お互い不幸なだけ。
ワークライフバランスの最初の一歩がアサーション(assertion)アサーティブ(assertive)アサーティブネス(assertiveness)であり、ヒトそれぞれの宇宙をしあわせな空間にします。
I’m OK ,You are OK (人はみんなOKである)をスタイルに!
まとめ
アサーティブは「自己表現」とか「自己主張」と訳されるため、「伝える技術」と限定されがちです。また、コミュニケーションというと、「こんなときどう伝えたらいいのだろう」「どのように断ったらいいんだろう」と、“ハウツー”になりがちです。しかしアサーテイブは、「どうするか」ではなく、「どうあるか」なのです。自分と相手を同様に大切にしてコミュニケーションをとるための「伝え方のスキル」でありながらも、相手とどのような人間関係を構築したいのかという「自分と相手との向き合い方」を考える、本質的なライフスタイルなのです。
ゲンキポリタン大学
「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアにライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。
「社会人基礎力」(全6回)
- 人生100年時代社会人基礎力3つの能力
- 社会人基礎力①|3つの能力と12の能力要素
- 社会人基礎力②|「前に踏み出す力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力③|「考え抜く力」を育てる3つの能力要素
- 社会人基礎力④|「チームで働く力」を育む6つの能力要素
- 社会人基礎力に追加された3つの視点
- 12の能力要素①社会人基礎力【主体性】の鍛え方
GTD®勉強会
コラム
-
- 自我と交流分析
- 自他肯定をライフスタイルにする『お粥さんプロジェクト』
- 人生の方程式から外れない<イマジン>3つの自我の使い方
- メンタルモデルを変える5つの心とエゴグラム
- 般若のゴエス|自分を忘れるアサーティブ・コミュニケーション
- 般若のゴエス|アサーション・コミュニケーション|率直について
- ロジカル・シンキング
- ラテラル・シンキング
- システム思考
- 無形資産
- 有形資産(金融資産)
- 自分忘れと自分探し
- ゲンキポリタン大学の無料講座/人生脚本の書き直し
- 社会人基礎力【主体性】の鍛え方:責任を引き受ける
- 社会人基礎力【主体性】の鍛え方:愛を駆け引きに使わない
- 社会人基礎力【主体性】の鍛え方:自分を愛せる、肯定できるヒト
- 社会人基礎力【主体性】道理・真理に通じていて、なるようになると達観できるヒト
- 社会人基礎力【主体性】過去の評価に左右されないヒト
- 社会人基礎力【主体性】広い視野から人生を見ることができる
関連サイト
ゲンキポリタン大学は(社)いきいきゴエス協会の運営です。
https://ikiiki.genkipolitan.com/twelve/#toc5
コメント