ライフシフトがときめく|般若の呼吸

ライフシフト
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呼吸には3つの呼吸と細胞呼吸があります。

  1. 生きるための呼吸である<脳幹>での呼吸・・・・・・・・代謝性呼吸
  2. 意識的な呼吸である<大脳皮質>で行う呼吸・・・・・・・随意呼吸
  3. 感情のコントロールをしている<扁桃体>で行う呼吸・・・情動呼吸
  4. 体内の細胞が酸素を取り入れ、必要なエネルギーを取り出す呼吸・・・細胞呼吸

<般若の呼吸>で修得、習慣にしていただくのは「随意呼吸』と自由で豊かなライフシフトです。さらに上級をめざす方は随意的な細胞呼吸です。(できないと思いますが)

人間は、わずか三〜四分間でも呼吸をとめようものなら、死ぬほどの苦しみを味わうことになるのに、呼吸には無頓着です。

そうした呼吸に関心が薄いのには理由があります。

通常は、無意識のうちに呼吸が行なわれていますが、それで間に合っているから気にしません。つまり人生の極意をあっさり投げ捨てて知らん顔をしています。

ここでは、素敵なライフステージの変遷が愉しめるように、無料で、重要なことに限りご紹介しています。

今回は人間が生きる上で決して忘れることのない呼吸についてお話しします。認知症のヒトでも呼吸を忘れたというのは聞いたことがありませんね。
では、般若の呼吸(Hannya Breathing)についてご紹介します。

般若の呼吸(Hannya Breathing)

般若の呼吸は「放下著(ほうげじゃく)」する呼吸。放下著とは、「放下」は手放す、投げ捨てるという意味で、「著」は助辞です。 「放下著」は「すべてを投げ捨ててしまえ」ほどの意味です。すなわち煩悩妄想はいうに及ばず、仏や悟りまでも捨て去る、すべての執着を捨て去れ、すべてを放下せよ!というわけですが、<般若の呼吸>は、それを呼吸でやってしまいます。

無意識にする呼吸には好ましい呼吸とそうでないものとが混ざりあっていることをご存知ない方は少なくないと思います。

現代医学においては、多くの医学検査を駆使しても、それのみでは把握しがたい数々の不足があります。医師からあなたは何ともありませんよといわれでも、釈然としない場合が少なくありません。

その結果、病人でないのに病人でないような、半健康・半病人と呼ばれる人が多数存在します。生きているのに死んでいるようなヒトがいるように、呼吸しているのに、していないようなヒトたちより、わかりにくいヒトたちです。

わかりますね。病人でないが病人のような人のことです。
頭痛・肩こり・便秘もこの範囲に入ります。つまりBSユーザです。
さらに季節の変わり目には「易疲労性」が多く発生します。

易疲労性(いひろうせい/easy fatigability)とは、通常より疲れやすい体質のことです。

身体をあまり使っていないのに疲れを感じるもので、少し歩いただけでも疲れたり、いつもの仕事や作業を続けるのが困難になります。

休息をとったり、生活習慣を見直したりして改善を図っても、この体質が継続する場合は、悪性腫瘍や呼吸器疾患、心疾患、神経疾患などの深刻な疾患が隠されているがあります。疲れの感じ方や認識には個人差があるため、注意深く診察することが大事なのです。

薬漬けにNOと言える暮らしを実践する

「易疲労性(いひろうせい」は、一般的には、仕事や生活における肉体的・精神的負担などで起こります。季節の変わり目は気候の変化が仕事や暮らしのストレスに重なって必要以上の負担になります。
心宮部(みずおち)の不快感または圧痛・不眠・不安・恐怖・心の動揺などが動機で不調になる人に多く、西洋医学の門を叩けばストレス・睡眠不足・偏食などによる栄養状態の悪化・加齢・喫煙・うつ病等の精神疾患・筋・神経疾患・貧血・甲状腺機能低下症など病名がつき、検査と薬漬けに会います。
漬物でもないのに薬漬けにされるのはすでに
「依存者」と認定されているわけです。

エルヴィス・プレスリー、マイケル・ジャクソン、ジュディ・ガーランド・・・いずれも若くして世を去り、その葬儀には何万人というヒトが参列しました。彼らはみんな尋常でない人気の高さゆえ一般人のような社会生活の維持が困難であり、医師の処方箋による薬の飲み過ぎが原因で他界しました。しかし彼らが般若の呼吸を実践していたら、事態は変わったはずです。

薬漬けの毎日は般若の呼吸の実践によってゴジラの冬眠のごとく崩れ去りますが、整えるスキルがないと発症します。

多くの病気の中には、正しい呼吸に切り替えるだけで、それを体外に脱落させ得るものが多いことは、誰でも体験できます。
つい先日、私もリハビリでなぜ急に歩き方が変わったのか不思議がられました。

力強い呼気と長呼気「般若の呼吸」をマスターすれば、期せずしてボディガードの役目をしていることに気がつくのですが、第三者にはそのプロセスが理解できないので不思議だったのです。

ガンなどの根本原因を探ってみると、呼吸の浅く弱いことにぶつかりますが、実に仕掛けは簡単このうえなく、それは、みずからの意志と努力で克服できることです。

お釈迦様を救った呼吸

お釈迦さんは苦行生活を6年間もされましたが、そのなかで呼吸を止める苦しさをもかなりされました。無駄な努力でしたが、苦行あってこそ、わが心身を苦しめることによって、高度の精神的境涯を得んとしたものだったといえます。

そうした苦行者はお釈迦さんばかりではなかった。断食もするから、目的を達しないでこの世を去って行く多くの苦行者がいたのですがやってみてはじめて理解できたのです。

お釈迦さんが苦行のうちの断息(激しい息の止め方)の無益なことに気がついたのは、痩せ衰えて肋骨もあらわになってからでした。たまたま村長の乙女からミルク粥の供養を受け、そして断息の代わりに心をこめた呼吸をしたのであった。これが有名なアナパーナ・サチなる呼吸でした。

アナパーナとはインド語で呼と吸、サチはそれに意を守るというわけで、日本語的に訳せば心をこめた呼吸のこと。スジャータいう乙女が樹の精に供養すべく持参しましたが、痩せ表えたとはいえ気品の高い青年シッダールタ(若き日のお釈迦さん)を見て、この人を救わねばと思ったからでした。

このすぐれた呼吸とミルク粥の食事で、みるみるうちに体力を回復したのでした。その呼吸は最初は出る息・入る息ともに全力投球されましたが、それには無駄のあることに気づかれました。

アナパーナ・サチ『大安般守意経』の中に、「出る息は長く、入る息は短く」という一節があります。これはお釈迦さんの呼吸を研究する重要な手がかりとなりました。

つまり、出る息だけに心をこめて長くすれば、入る息は反射的に自然に入ってきます。
それは、パネ呼吸であり、スプリング式の呼吸であったと思われます。

同じく『大安般守意経(だいあんぱんしゅいきょう)』に、「仏、安般守意を行ずること九十日」と、その仏典の冒頭に記載されています。

アナパーナ・サチなる呼吸


この出る息を長くする呼吸が、後に大釈尊の面目を発揮する原動力となりました。
アナパーナ・サチなる呼吸は、磨きぬかれた呼吸法であり、お釈迦さんは成道(34
歳)の前年からこの世を去るまで、46年間にわたり長呼気丹田呼吸を実践されたお方でした。
れは無意識呼吸では不可能な呼吸であり、大脳の運動野を煩わす意識呼吸でした。

この出る息を長くする呼吸のすばらしさは、言葉では言い尽くせぬものです。
長呼気の丹田呼吸は、お釈迦さんによってすぐれた展開がされていたのです。

頭がフラフラするというヒトが続出する効果の高さ

試みに出る息を長くしてみると、頭がフラフラするという人がかなりいるもので、それを乗り越えると、心が落ちつき、ものごとを深く観察する眼が養われます。

これは健全な精神活動につながる呼吸だと察することができます。
息を大量に出した後は、それよりやや多めの息が入ってくる。
これが血中酸素を豊富にして、心身両面に大なる好影響をもたらします。

お釈迦さんは、後に瞬間的に出る息を多くする呼吸をもあわせ行なっていたようです。
それを「長い息は長い息と知り、短い息は短い息と知る」とさりげなく言い放っています。

要するに、出る息に心をこめましたが、出る息を長くする息法は精神活動に貢献し、力強く息を出すのは体細胞のバイタリティーを高めるのに役立っています。

この出る息の長息は健全な精神活動を、そして短息はそれに対する行動力となって現われます。

この長短の二息を実践することが、完全に近い呼吸であるという感触を深めることができたのです。これが心身の一切を放下著(ほうげじゃく)する「般若の呼吸」の極意です。

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疲れたら、自分がなにかに執着していないか、寡黙に自問してみましょう。気づいてからの『放下著』も効果がありますが、ストレス対処としては効果がありますが、禅は対処療法ではありません。哲学として身につけ、行動で実践することが欠かせません。丹田呼吸法を取り入れた呼吸と清掃をルーティンワークにします。

まとめ

禅が仏教を修得する上で、瞑想がもっとも効果的だと戦略にしたのには、仏教の伝える哲学が実践的なものだと悟ったからです。身体でマスターするしかないと信じたのです。その入口が「呼吸」でした。呼吸こそはいのちそのものであり、呼吸を止めたらたちまち死んでしまうというシンプルでもっともわかりやすい理由です。にもかかわらず正しい呼吸をしていないヒトが想像以上に多いのも事実です。つまり正しく生きようとしてないヒトが多いということです。般若の呼吸は正しく生きる呼吸です。

 

 
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