社会人基礎力|主体性の鍛え方:被害者意識を持たない

人生脚本の種子 お金のゴエス
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社会人基礎力|主体性の鍛え方:被害者意識を持たない

被害者意識とは、必ずしも被害を受ける立場にあるわけではないのに、自分は被害を受けている、受けるに違いないと思い込むこと。 また、自分の誤った行為を正当化するために、責任を他者や生育環境などに転嫁し、自分こそ被害者だと思い込む自分を哀れんでいるこころです。

思い込んでいるので、自分が被害者意識を持っていると見極めるのは簡単ではありません。本人は被害者のつもりでも、自分を正当化しているので、実際には加害者の場合もあるので、早く治した方が良いのですが、主体性を発揮する意味からも、どうすれば認識できるのでしょう。

12の能力要素①社会人基礎力【主体性】の鍛え方
『「社会人基礎力」3つの能力と12の能力要素』は、公私ともに幸せに生き抜く知恵です。【主体性】のあるヒトには、自分とエゴを区別できる共通した特長があります。責任を引き受けることでプラスのエネルギーを生み出し、エゴは妬みや執着など被害者意識がありマイナスのエネルギーを生み出します。自利利他は【主体性】を発揮します。

<私はOK、あなたはNO>の狂ったライフスタイル

被害者意識を持たない

自己否定感が強いのが特徴ですが、<私はOK、あなたはNO>がライフスタイルです。本当は<私はNO、あなたもNO>ですが、<私はNO>が認められないので。無意識に被害者意識を使って、他者を否定するカラクリで、<私はOK、あなたはNO>のスタイルを作っているのです。

なので、常に相手構わず他者をこき下ろすのが口癖になります。こき下ろすのが難しくなると、自分を被害者にして我が身の不幸を嘆きます。ヒトを攻撃するエネルギーがあるなら、自分を高めていまと未来を明るくすれば、自分が成長できるのに、不平不満で時間を浪費する間に、人生100年はまたたく間に過ぎていきます。

なぜなら、不平不満はアルコールなど依存物質と消費されていくからです。つまり能力がないのではなく、楽しめないのです。

自利利他を楽しむ力が味方してくれます。

思考回路を変えるには・・・

コアバリューで整える

自分を正しく認識して、能力を引き出して、自分が楽しめるように動けばいいのです。
思考回路が、他者を攻撃する材料探しに、他者を否定することに集中しているので内省に向く時間がありません。

他者を見下したり、自分を哀れんでいるのが続くと、他者はうんざりして自分から去っていくので、ますます他者否定は酷くなります。

怒り

  • ヒトは誰も孤立できないのです。
  • ヒトは自分以外を変えることはできないのです。

2つの事実から察すると、自分がなにをするのかより、どうあるべきかが大切なのです。
ところが、どうあるのかは、内面的なことなので、他者は気づきません。
なにをするのかは、外的にも解りやすいので他者も評価しやすくなります。

解決策は、物事の共通した結末から人生脚本に気づくことです。
しかし自惚れと他者否定からなる哀れみに自分では気づくことができないので、客観的なアドバイスの必要が避けられません。

人生脚本『ひどいもんだ』を書き直す

3つの感情

幼児体験で、保護者との見解で傷ついた愛着の痛みがあるのでしょう。

人生脚本の交流パターンは「怒り」が土台になっていて、目的は「騒ぎ立てて同情を求めるが、かえって相手に非難を招くこと」にあります。

「ひどいもんだ!」

なんて、ひどいの!

人生脚本「ひどいものだ!の展開は以下のように進行します。

  • 目 的:騒ぎ立てて同情を求めるものの、逆に相手に非難を招くことが目的です
  • 仕掛け:事態をネガティブにとらえ、傷ついた、ショックだ。と吹聴する
  • カ モ:同情しやすい人世話やき。
  • 安定期:当人が周囲から同情され、特別扱いを受けているあいだ。
  • トラブル:相手が胡散臭さを感じて、当人に批判的になるとき。
  • 混 乱:言動の不一致、責任の回避などをめぐり、はげしい意見の交換が行なわれるとき。
  • 結 末:相手の支持を失い、孤立する。
        「ずるい奴」「うるさい奴」というイメージの定着。

安定期は、相手も黙って受け入れていますが、やがて耐えられなくなり、注意すると注意されたことに怒り出し「ひどい」と責めます。
一般に「ひどいもんだ」は、その扱い方が難しいものです。相手の問題がそのまま自分の問題になる危険もあります。
原則として、相手との間に距離をおいて、相手の反応を非現実的なものとして扱うことが大切です。
相手の気持に同調するあまり、まったく無理のないことだと感じてしまうと、問題の本質が見えなくなってしまいます。そもそもの理由が隠された動機が非難されることにあり、表面化している動機は他者と比較して自分の優位さをアピールするもので、最初から矛盾しています。
論理的でないのですが、批判されると感じると「ひどいものだ」と大騒ぎします。指摘した側は、なにを大騒ぎするほどのことかと不思議に感じることも少なくなく、避けようがないのです。

子どもの場合は、「子どものケンカに親は出ない」という原則を守ることが大切です。たとえば、いじめられっ子には、いじめられる理由が必ずあります。そこで、いじめた子に、いじめられた子への不満を思い切り言わせてみるとよいのです。このような形で教師が介入しますと、多くの場合、教師は何も言わなくても、問題は何とか解決するものです。結果は、子どもたちはかえって仲よしになるものです。ところが、子どもの問題がそのまま親や教師の問題になると、「ひどいもんだ」のドラマ的な交流へとこじれてます。

人生脚本の目的

人生脚本

人生脚本の目的は、復讐などにはなく、幼児期に否定された状況を「再現」して、当時、体験した気分を再現することにあります。
大人の目で見れば「そんなことして、一体どんなメリットがあるの?」と思いますが、潜在意識より、深い深層にある阿頼耶識に突き動かされてどうにも止まらないのです。

ヒトは論理的な生き物ではないことの証明にはなりますが、ふるさとに帰るように、無意味な旅を一生かけて行うのです。

阿頼耶識の誘惑に勝つ方法

がんだm

ガンダムでもお馴染みになった阿頼耶識という言葉に聞き覚えはないでしょうか。
阿頼耶識には、良い記憶もそうでない記憶もすべて収納されているといいます。
私たちは「何を食べるか」から始まって、日々、選択と決定の連続を、必ずしも、明確な理由があってというよりも、ただ、なんとなくして毎日を暮らしています。

いちばん解りやすい事例が「恋愛」です。なぜ、好きになったのか、その人を選んだのかというとなかなかわかりません。しかもほとんどの場合、一目惚れが大半です。つまり情報もないのに選んでいるのです。人間の心は複雑で、自分の心であっても、思うようになりません。

どうしてあの人を好きになったんですかと聞かれたら、後付けで説明しているに過ぎません。私たちが自覚できる心の部分は、ほんの一部であって、自分でも意識できない心の働きによって、日々の様々な物事を決めています。そこで頼りにするのが「世間の常識」です。世間といっても、ひとりの人間が自覚している世間とは小さなもので、職場や学校といった限られた世界です、それぞれの世界を「業界(ぎょうかい)」といいます。

この業は、業(ごう)から来ています。
業とは、「人間の業」というように、本来は「カルマ」のことをいいます。カルマとはサンスクリット語で「行為」のことで、または行為の結果として蓄積される「宿命」と訳されます。

業には口業(くぎょう)、意業(いぎょう)、身業(しんぎょう)があります。

  • 口業(くぎょう)とは口で話すこと、
  • 意業(いぎょう)とは心で思うこと、
  • 身業(しんぎょう)とは体の行いです。

口、心、体で行動した行いは力となります。それを「業力(ごうりき)」と呼びます。

業力は阿頼耶識に蓄えられ、私たち一人一人の世界(=一人一宇宙)を生み出しています。
これを業種子と言います。行為の種を意味するので原動力と解釈すると解りやすいでしょう。

人生脚本には種子がある
業種子つまり過去の行いが力となってすべておさまっている蔵が阿頼耶識です。識とは蔵のことで、これを説いたのが瑜伽行唯識学派(瑜伽派)といいインド大乗仏教の一派です。般若波羅蜜多心経(般若心経)のルーツです。

孫悟空が登場する「西遊記」は、中国の僧侶三蔵法師が瑜伽派の経典を授かるために旅する道中記を講談に仕立てたものです。この阿頼耶識を含む意識作用を八識と呼びます。

瑜伽派では、この阿頼耶識を含む意識作用を八識と呼び、五識(眼識、耳識、鼻識、舌識、身識)、意識、末那識、阿頼耶識で構成されています。このうち「五識+意識」が顕在意識、「末那識、阿頼耶識」が深層心(潜在意識)にあります。

阿頼耶識に蓄えられた業力は、結果として現れるまで、力(種子)として消えずに残ると説かれます。これを業力不滅といい、私たちを突き動かします。つまり業力人生脚本の種子です。

人生脚本を書き直す

阿頼耶識

深層心にある根本心である阿頼耶識は、ネガティブんな記憶だけを収納しているわけではありません。ポジティブな業を活かせば業力として、社会人基礎力、主体性を発揮につながります。

ネガティブな人生脚本は、業力が、深層心にある自己執着心である末那識まなしき)と連動してしまい、ネガティブな行動をしないではいられないように働き、人生脚本を書かせてしまうのです。

愛着の円

つまり子ども側にとって愛着の絆が不十分だったために執着の種子が深層心に芽生えてしまったことに起因しています。

愛着の絆は、子どもにとって重要なもので、安全基地の役割を果たします。安全基地は、故郷のような役割をするもので、離れていても、安全基地があればイメージするだけで安心感になり活躍の範囲を広げてくれます。


たとえば大谷翔平選手は東北地方の中部、岩手県奥州市に出身ですが、野球小僧として好きなことに没頭して夢を追い、遠く離れたアメリカで活躍できるのも、愛着の絆が実家・御両親と良好な形で結ばれて安全基地の役割を果たしているからだといえます。

無意識に<私はOK,あなたもOK>のライフスタイルで冒険に満ちた人生脚本が描けるのも安全基地があったからなのです。安全基地は物理的なものではなく、室生犀星が詠ったように「ふるさとは遠きにありて思ふもの」で思い通りにならなくても、愛着の絆(つまりポジティブな業力)で結ばれていたらなら、心に思い浮かべるだけで勇気になるのです。

私たちの多くはネガティブな阿頼耶識(業力)+末那識(自己執着心)に支配され<私はOK,あなたもOK>のライフスタイルがとれずに執着心に振り回されています。断捨離したくなるのは執着からの解放を求める内なる声です。

自由で豊かな冒険に満ちた世界に乗り出したくても、「小さな世間の常識」に住んでいたら、大きな不幸は回避できるだろうと考えて無難を選びますが、実は「小さな世間の常識」に止まって世間で言うような成功するのは至難の技なのです。なのでほとんどのヒトは無理矢理挑みますが挫折するか、間違った学校教育・家庭教育のせいで、頭がおかしくなります。

小さな世間の常識の一例
そこで執着心だけが肥大化すると悪事も厭わない脱線(上のイラストは「小さな世間の常識」の一例です)を選択しますが、執着に終わりはなく、すればするほど肥大化し、執着に身を投じて、他者さえも巻き添えにして破綻するしかないのです。他者さえも巻き添えにするのは、ヒトは縁起の世界に生きていて、孤立できない生き物だからです。(孤立していると錯覚するのは社会の価値観が異常だからです)その真理さえ解らない無知さゆえに、小さな「し合わせ」すら手に届かなくなります。

人生脚本を正しく書き直すひとつの手段が「ライフプラン」です。
しかしライフスタイルを提案するほとんどのFP(ファイナンシャルプランナー)は、人生脚本のメカニズムを理解していませんから、ライフイベントのように表面的な現象だけからプランニングするので、自由で豊かなライフプランは提案できません。ヒトは外側の世界では、そもそもの価値観が正常でないので「し合わせ」になれません。本質は内的な能力にかかっています。社会人基礎力も同じです。

真にエンドレスにワンダフルな豊かなで自由な社会人基礎力を主体的に身につけるには、人生脚本のメカニズムを理解するのが、はじまりです。

社会人基礎力|主体性を鍛える:六大煩悩に無縁なヒト
六大煩悩(貪・瞋・癡・慢・疑・悪見)に無縁なヒトでなければ、本当の意味で社会人基礎力があるとはいえません。執着まみれのヒトは客観的な判断ができない上、利他の動機で動けないからです。利己の動機は強いと思われがちですが実際には利他の動機の方が断然強いのです。利己の動機の場合、諦めが先に来て主体的になれません。

なんの役にも立たない被害者意識なんか、さっさと捨てて、世間の常識から離れて、人生脚本を書き直し、自己マスタリーを高めることをしたほうが100年時代を楽しく暮らせて、ずいぶんマシです。

『マインドフルネス+放下著する呼吸=自分忘れ』を体験してみませんか。

人生脚本を書き直さない限り「社会人基礎力」は身につきません

社会人基礎力①|3つの能力と12の能力要素
自己マスタリーのよろこびは成長の実感です。もっと努力しておけばよかったと反省することもあると思いますが、考えるべきは、いま・ここ・この瞬間からの成長です。しかし、成長のために、具体的に何をすればよいのか分からないという方も多いでしょう。そんなときは「社会人基礎力」を見直すことで、成長への糸口を見つけるのはいかがでしょうか。

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「ゲンキポリタン大学」では、「社会人基礎力」をコアにライフシフトをバックアップするさまざまな講座を、さまざまな方を対象に、さまざまな形態で開催しています。ご都合に合わせた形態をお選びください。

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